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山の手アパートの住人は、ゴシップ好きな高田、宗教に凝っている大久保、
飄々と彼らをたしなめつつ間を取り持つ大家など、個性の強い人が多い。
そこに、大塚卓也と涼子の若い夫婦が引っ越して来るところから話は始まる。
卓也は子供の頃、歌手として「とら猫のビンゴ」というヒット曲を出したが、
欺瞞的な大人の世界を知って拒否し、歌を歌うことをやめた。
しかし、純粋な少年もやがて大人にならざるを得ない。家族を持ち生活を守るために、
本当の思いを呑み込んで卓也は、一度は拒否した大人の世界に入っていく。
音楽の世界で仕事をしたい、と、歌手だった頃の知り合いの神田を訪ねて、
ミュージック恵比寿で働く卓也。彼を慕う(?)後輩の目黒や、
落ち目でドラッグに溺れるミュージシャン・ミッキー渋谷(でもちゃんと再起する)
などとのかかわりから、次第に「大人」の生活に慣れていく。
しかし頑張れば頑張るほど、守ろうとした幸せは遠のいていくようにも思える。
卓也も涼子も互いを思いやるが故に、会話が少なくなる。
あるとき、品川剛の興したパンゲアレコードが、ミュージック恵比寿を吸収合併。
品川は涼子の幼なじみで、涼子が卓也と結婚した今でも、
彼女への想いを捨て切れないでいる。彼とは大学の同級生だった卓也は、
そんな品川が上司になることに反発し、一度は激昂して辞めると言うが、
辞めて音信不通になっていた目黒との再会、涼子の妊娠騒ぎ、などを経て会社に戻る。
数か月後、吸収合併のときに会社を辞めた神田が流しをやっていると、
プロデューサとして成功したミッキーに知らされ、彼に会いに行く。
妻に逃げられながらも、充実している彼を見て、
「大人になる」ということをもう一度考え直す卓也。
涼子の出産を乗り越え、それまで頑なに歌うことを拒み続けた卓也が、
生まれて来る子供のために子守歌を歌う気になる。
涼子に「ラブソングを歌って欲しい」と言われて「歌ってあげる」と答えたとき、
卓也の心の中では何が変わったのだろうか。
その1・鈴が感じたことあれこれ。
今回の登場人物たちの名前は、山の手線各駅。そういえば目黒ちゃんは、
「ブルーワールド」の太郎くんたちと友だちだったのでしょうか。
あ、文字だけでしか彼を知らない方のために、ミッキーは「しぶたに」です。
小道具が凝ってる。細かく見ていると、いろいろな発見があって、面白い。
衣装も考えてあって、注意深く見ていると、新しい発見があるかも。
でも、そんなことばかり見ていて、かんじんの演技を見逃さないようにね。
日常、身近なことをテーマや題材に描いているので、話もとてもわかりやすい。
お約束な展開のストーリーだけど、でも却って安心して見ていられるので、
そのほうがいいのかもしれない。
ただちょっと、ジェンダーロールの押しつけを感じさせられたところはあって、
それに拒否感を持つ人もいるかもしれないけれど、
でも、「それが」テーマではないから、ね。
説明は多くないのに、前後関係や背景がしっかりわかる。
「ストーリーを理解するための努力」の必要がなく、
ひとつひとつのエピソードが流れ込んで来る。
適度な笑いがテンポをよくして、飽きさせず、話の展開をスムーズにしている。
とてもしっかりした構成と脚本だ、と思いました。
その2・この公演をご覧になった方のレポートページ。
ゆに^^;;さんの観劇記録。
劇団ムーンライトを中心に、いろいろ観ていらっしゃる方なので、
他の劇団の公演レポートを読んでみても面白いかも。
鈴が引っ張り込んだ友人のレビュー。
森川智之プライベート・コレクションのライヴ・レポートページ掲載のものです。
この他にも、森川智之プライベート・コレクションのライヴ・レポートには、
鈴が書いた、この公演関連のレポートページがあります。
でも、舞台のレポートとしては詳しすぎると思うので、
「演劇」がお好きな方にはあまりお勧めできません。
適当に抜粋したものは上の「その1」にありますので。
「満天の星」が同じタイトルを再演しないとも限らないし、
そうなったら、楽しみが半減してしまう方もいらっしゃるかも。
「内容を知っていたほうが楽しめる」
「どうしてももっともっと詳しく内容が知りたい」という方だけ、
ご覧になってもいいかと思います。
残念ながら、舞台の様子や出演なさった方のお写真ではありません。(苦笑)
主に会場に寄せられたお花の写真です。そうでないのも1枚混ざっていますが。
どの画像をクリックしても、
同じギャラリーページ(けっこう大きめの写真あり)に行くので、注意してね。