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とある劇団のクリスマスイヴ。お正月公演の稽古に余念がない。
あ、いや、余念はいっぱいあるかもしれない。それぞれの想いをかかえて、
稽古を続ける彼らの前に、劇場のオーナーが現れる。
自分の持って来た台本で、今日1日だけの舞台を観せてほしい、と頼むオーナー。
彼の芝居が好きという気持ちが伝わったのか、渋々引き受けた座長も交えて、
劇団員たちは立ち稽古を始める。
何度も演じたことがあるように、台詞が頭の中に浮かんでくる、
という不思議な気持ちを味わいながら、客席に観客の幻が見えたことをきっかけとして、
演じること、好きなもの、それぞれの様々な想いを確認して行く劇団員たち。
台本のストーリーに、オーナー自身の思い出が交錯する。
妻、娘、家庭、社長、芝居、そして、彼のサンタクロース。
彼が犯してしまった罪、それをどうにかして償いたいと思う気持ち。
「親父と一緒にクリスマスを過ごしたい」。
たった一度、約束を守らなかったことで、
一生悔やんでも悔やみきれない想いを抱えてしまった彼は、
クリスマスイヴの今日、父親と過ごすことができるのだろうか。
その1・鈴が感じたことあれこれ。
感想をひと言で言えば、
「もっとたくさんの人に観て欲しかった」ということになります。
会場のアート・スペースサンライズホールは、「ぴあホールmap」によれば、
定員数はジェルスホールと同じぐらいですが、実際はふた回りぐらい小さめのホール。
客席数も、60席ぐらい?。ジェルスホールの半分ぐらいでした。
それでも、最終回以外はやっと満席になるかならないか。初日は空席が目立ちました。
かろうじて最終回だけ、補助席が出て、
それでも入りきれなかったお客さんがいらしたようです。
でも、いいなあ。私もブースで観たかったかも。(笑)
もっとたくさんの人に観て欲しかった、と思うのは、もちろん、
最高に面白くて、楽しくて、ワクワクして、しんみりさせられてホロリとするけど、
でもとっても感動的だったからです。満天の舞台の魅力爆発でした。
時を遡れるならば、第2回公演を是非観てみたいと思います。
初日からとても完成度が高く、「これではこの後、よくならないのでは」と、
逆に不安になったぐらいでした。(爆)
でも、オーナー役の川岸さんが、まわりとの違和感を大きくして行って、
とてもいい味が出るようになりました。
最初はまわりのキャラクターとのズレがあまり見えず、
カラミの面白みもあまり伝わらなかったのが、
2回目か3回目ぐらいからすぽっとハマるようになりました。
感動的な場面の感動は大きくなり、笑いを取るところの軽さも、
感情移入しやすくなりました。
そういえば、ラストシーンのクラッカーは、初日はありませんでしたね。
あれも、あのシーンをまとめやすくしたと思います。
カーテンコールは、最終回で、急に羽目外しだったので、びっくりしました。
前回のように少しずつエスカレートしたのならまだしも、いきなりだったので。
4回目までは、とっても静かでサラッとしていたのに。
そうそう、これを忘れてはいけない。「音楽」。挿入歌、エンディングテーマなど、
満天オリジナルの曲が素敵で、あそこでほんの一部しか聴くことができなかった、
ということが残念でたまらないぐらいです。
「是非CDにしてください」というリクエストは、
最後まで取り下げるつもりはありませんからね、
満天軽音楽部部長さん。(笑)
開演前のアナウンス、座長担当だったのですが、
座長、なんか最近、吹っ切れちゃったものでもあるんですか? (爆)
森川智之プライベート・コレクションのライヴ・レポートに、
簡単にですが紹介してありますので、興味のある方は、ご覧ください。
とにかく、最高。ひとつひとつ、よかったところを挙げていくこともできるけれど、
「全体として」とても素晴らしい舞台でした。
個々の「よかったところ」は、
「その2」に載せた友人のレビューとまったく同感なので、
そちらを読んでください。一緒に頷きましょう。
その2・この公演をご覧になった方のレポートページ。