森川智之プライベート・コレクション

「戦国BASARA FES.2010 紅の陣-天・覇・絶槍!-/蒼の陣-Let's Party!-」


「戦国BASARA FES.2010 紅の陣-天・覇・絶槍!-/蒼の陣-Let's Party!-」
日時: 2010/2/21(日) 紅の陣:13:00〜15:15/蒼の陣:18:00〜20:25
場所: パシフィコ横浜国立大ホール(神奈川・みなとみらい)
出演:  紅の陣: 保志総一朗、玄田哲章、石野竜三、中原茂、森田成一、速水奨、小林裕幸
SECRET CAST: 若本規夫、森川智之、中井和哉
蒼の陣: 中井和哉、森川智之、石野竜三、中原茂、森田成一、速水奨、小林裕幸
SECRET CAST: 若本規夫、保志総一朗、置鮎龍太郎
アーティスト: DUSTZ、石川智晶、abingdon boys school(シークレット出演)

レポートは「蒼の陣」について。 森川さんが「紅の陣」にシークレット出演した部分に関しては、 そのパートに併記する。

シークレット出演
事前に告知されていた出演は、夜の部にあたる「蒼の陣」のみ。 しかし、シークレットキャストとして、 第三章途中から織田信長役の若本さんが出演したのに続いて、 紅の陣最終章に、片倉小十郎役として出演。 そのままエンディングにも出演して、ほんのちょっとだけトークあり。 中井くんは、エンディングに駆けつけた、というピンポイント出演。
蒼の陣のシークレットキャストは、紅の陣に引き続いて織田信長役の若本さんと、 最終章には真田幸村役の保志くん。エンディングの飛び入りは、 7月から始まる第2期でアニメには初登場の、豊臣秀吉役の置鮎さん。
他には、大興奮だったシークレットアーティスト、abingdon boys school。

舞台
客席の前8列はつぶして、全部舞台にしてある。最前列は9列。しかし、 かなり前のほうにカーテンのような幕があり、本編はほとんどその前で行なわれた。 なので、使った舞台としての奥行きはあまりない。
カーテンの後ろは、というと、ダンサーやアーティストのセッティング。 ライヴコーナーになると幕が開き、セッティングした台が後ろからスライドしてきて、 という感じ。もともと講演会場だから、ステージの奥行きはあまりないのだが、 それをうまくカバーする舞台装置だったかな、と。 ほとんどの時間がカーテン前の狭いスペースで演じられたのは、 舞台装置としてはちょっと残念だったけど。カーテンを開くこともあって、 固定の舞台装置は置けず、可動の飾りや台だけだった、というのもある。
でも、中央と左右に大きなスクリーンがあり、迫力は満点。 ステージが前に出てきていることにもなるので、客席からの距離も近く感じた。 何よりもダンスやアーティストのライヴの盛り上げが上手かったので、 カーテンがペラペラだった(笑)ことに対する不満はない。

森川さんの衣装
インナーは、黒の、襟ぐりにラインストーンのあるTシャツ。 ボトムは、黒のスリムパンツ、黒のブーツ、踵があったので編み上げかな。 パンツの裾がかぶさっていたので、ブーツの上のほうまでは見えなかった。 右腰に太い1連のウォレットチェーン。 クロスのトップのシルバーペンダントと、弾丸型のロケット。 右手首にシルバーのバングル、リングはなし。黒縁眼鏡。
それに、黒の革のライダースジャケット。紅の陣では普通の黒革だったが、 蒼の陣は、ベースは黒だが、白っぽい模様かムラか、それとも材質が光ってる?、 って感じの、黒とも白ともグレーとも銀色ともつかない、不思議な色で、 襟、袖口、裾がジャージゴム編みの二重、脇とそで底に、 両側に白の細いラインがある黒のラインが2本。

前説
浅井長政とお市が担当。 長政の熱血とお市の後ろ向きが絶妙にマッチした掛け合いで、場内は大爆笑。 映像は本編のシリアスなシーンをつぎはぎしてあるのだが、その悲壮さも吹き飛ぶほど。 ふたりとも大真面目なところがまた面白い。

オープニング
キャラクターの画像を使ったカウントダウン映像の後、 オープニング曲の「JAP」が流れ、 舞台には陣笠をかぶった人影たちのシルエットが浮かび上がる。 なんと、放映時から話題になり、とうとうDVDの全巻購入特典になった、 オープニングで足軽たちが踊っているダンスが、生で繰り広げられたのだ。 流れる映像はたぶん、全巻購入者に送られるDVDから。

第一章「熱き魂! 奥州の蒼き竜!」政宗(中井)・小十郎(森川)
映像はアニメを編集したもの。それに生アフレコ、モノローグなども追加。 全部が生ではなく、出演しているキャラクターでも、録音音声を使うところも。
この第一章は、「紅の陣」では、幸村と信玄のやりとりだった。

「風来坊前田慶次! ○○を翔ぶ!」慶次(森田)、元親(石野)・元就(中原)
慶次が瀬戸内勢に加勢を頼みに行く話。 途中、瀬戸内のふたりがやりあっているところに、 いったん引っ込んだ慶次が出てくるとき、シーンとしても慶次が飛び降りてくるのだが、 森田くんも幕の後から飛び出してくる演出。 でもスポットも当たってなかったので、気付いた人は多くないかも。もったいない。

DUSTZ「Break&Peace」(アニメエンディング)

BASARAトーーク!
MCの森田くんが先に出てきて会場を煽り、他の4人を呼び出す。 立ち位置は下手から、森田、中井、森川、石野、中原。椅子も用意されている。 ひとりずつ紹介するたびに、挨拶で会場とコール&レスポンス。
政宗「Are you ready?」「Yeah!」(←お約束)
小十郎「覚悟はできてるか!」「ベジタボー!」
森川「若干、何のイベントかわかんないね。」
元親「野郎ども!」「アニキー!」
この「アニキ」コールは、前の「バサラ祭」で自然発生的に起こったとのこと。
森田「自然発生がいちばんですね。 わざとらしく『ベジタボー』なんて作っちゃ駄目ですよ。」
からむのはそこか(笑)。切り込みやすいのかな。
元就「捨て駒のみなさん!」「イエー!」(←観客うれしそう、捨て駒でいいのか!?)

トークコーナーのお題は、「今ここに誕生! 戦国BASARA 新たなる迷台詞」。 出演者たちに、他の人が演じるキャラに言ってほしいオリジナルの台詞を考えてもらい、 それを本人にキャラ声で言ってもらおう、という企画。 受ければ採用されるかもしれない、らしい。

伊達政宗『This is a pen, you see?』
森田くんと中井くんで、 「意味わかります?」「ニューホライズンにもあるよ」「you see?だよ。 わかる?だよ」と大騒ぎ。考えたのは中原さん。

次のご指名は、片倉小十郎。森川さんは「なんかヤだなあ」と言いながら、渋々前へ。 長くて覚えられない、と、カードを受け取って、見ながら。
片倉小十郎『最近どうですかって? いやあ、戦続きで肩こり小十郎です。』
考えたのは玄田さんだとか。紅の陣でも炸裂していたお館ギャグがここにも。
森田「政宗のためにいっぱい働いて疲れてるんじゃないかな、って書いてある。」
玄田さん、やさしいー!?。でもお館様のほうが肩に力入ってそうですが(笑)。

長宗我部元親『野郎ども! オレ、泳げないんだよね〜』
森田くんが「これを書いたのは?」と出演者たちに訊くと、森川さんが「はい」。 あまりにもイメージとかけ離れた台詞に(ありそうではあるけれどね(笑))、 会場から「えー」というブーイングが起こり、森川さんはホラ貝の真似で誤魔化す。
森川「板に乗ってるし、絶対泳げないと思って。」

毛利元就『温かいオニオンリングはいかがですかあ』
そして、この文字と一緒に出たのは、元就が輪刀を振り回している絵。 言葉を聞いただけではピンとこなかったが、それを見て、大爆笑が起こる。
森田「これはオニオンリングなんですか? スタッフがこの絵を見せたかったんじゃない?」
中原「これ実は、非常食なんだよね。」
森田「もう戦なんてやめちまえ!」
そして森田くんの「書いた人は」問いに、今度は最初からホラ貝で答える森川さん。
森川「オニオンリングじゃないな、と、今思いました。イカリングかな。」
中井「オニオンリングもいいと思うよ。」

そしてそのままコーナーを締めようとしたところに待ったがかかり、 石野さんがカードを取り出して、前田慶次。会場からかかった「森田頑張れ」の声に、 「『さん』ぐらい言ってよ」と返しつつ、
前田慶次『高速道路が無料になってこその天下だろ?』
隣りで中井くんが、政宗だったら、とか、英語で言え、などと、茶々を入れる。 森田くんも、「高速道路welcome, you see?」などと頑張っていたが、 しまいには逆ギレ気味。からんでくる中井くんを突き放す森田くんに、 「もっと遊んでよ」と拗ねる中井くん。中井くんはいちいち森田くんにつっかかるし、 森川さんも引っかき回すパターンが多いからか、森田くんがぽろっと(笑)。
森田「本当、(蒼の陣は)面倒くさいのが揃ってるな。」

「冷眼下瞰! ○○を与えし死神!」光秀(速水)、信長(若本)
前半は速水さんのひとり舞台。長政の壮絶な最期と見送る市の見せ場から、 石川智晶「落涙」に。
挿入歌をはさみ、後半には、光秀に加えて、織田信長役の若本さんが登場する。 シークレットキャストの出演に沸く会場。さすがに若本節はものすごい迫力。

「戦国BASARA3」最新情報探究!
戦国BASARA3」のPVに続き、森田くんが出てきて、他のみんなを呼び出す。 座り位置は下手から、森田、速水、中井、森川、石野、中原、小林。

まずは、「戦国BASARA3」の説明を、小林プロデューサーから。 新しく登場した石田三成の声を、カレー好きの関智一くんが担当していることから、 直前にケータリングのカレーを食べた、などという雑談も。 ちなみに森川さんはカレーではなく、イタリアンハンバーグを選んだらしい。

伊達の話は、三成に負けるところから始まる。
中井「あんまり読み進めないうちに負けるの。やられた後に小十郎が。」
森田「小十郎もですか?」
森川「えー? 本当に? まいったなあ。どうしよう。」
小林プロデューサーによれば、対石田にリベンジをするところから、 伊達の戦いは始まる。でも、小十郎はプレイヤーキャラではなく、敵武将。
小林「心配しないでください。かなりしゃべってますから。」
森川「ほとんどアドリブで。毎回違うこと言ってます(笑)。 本当にいっぱいしゃべらせていただきました。」
アドリブじゃなくて、ね。(笑)

慶次は上杉軍に入り、今回は自分が恋をしている。瀬戸内勢は西軍で共闘している。 そして、端で静かに聞いていた速水さんを気遣ってか、森田くんが「光秀は?」
小林「織田勢はお亡くなりになっているんですよ。」
速水「化けて出てやる。」
森田「元から化けてるようなキャラですから。」
でもなんか、話に入れない速水さんがちょっと気の毒。 トークコーナーには出演しなかったから、トークできるの、 このコーナーだけだったのに。

最後に、本邦初公開の「戦国BASARA3」オープニング映像を流して、 コーナーは終わり。

「狂○の断末魔! 蒼紅最後の追撃!」全員
政宗と幸村が、信長を倒しに行くシーン。瀬戸内勢を引き連れた慶次も合流する。 その途中、小十郎が光秀と対決するシーンも入る。
「紅の陣」では、ここで、片倉小十郎役の森川さんが「SECRET CAST」として出演。 光秀役の速水さんの怪演をがっしり受け止め、アドリブをまじえ、 本当に気持ちよさそうに、恍惚の表情で最期を迎える光秀を残して、 本能寺を後にする。
「蒼の陣」では、政宗と合流する真田幸村役の保志くんがシークレットキャスト。 魔王を倒すために力を合わせる若武者ぶりを、生で堪能させてくれた。 ふたりでかかっても、若本さんの迫力には全然敵わなかったけど、 やはり圧巻だった。
しかし、織田勢は本当にド迫力。若本さんは地の底から響くような重厚さ、 速水さんの背筋が寒くなるような不気味さが、生で演じることによって、 より肌で感じられた。ラスボスはやっぱりこうじゃなきゃ。

abingdon boys school
オープニングが流れ始め、カーテンが開き、バンドセットの乗った台が出てくる。 客席の前のほうから起こった歓声が広がる頃には、照明が当たり、 西川くんが飛び出してくる。会場は総立ち、大熱狂。
「JAP」(アニメオープニング・「BATTLE HEROS」主題歌)
「BLADE CHORD」(「英雄外伝」主題歌)
「JAP」では、歌に合わせて会場中が、「HEY! HEY!」と拳を突き上げる。 練習したわけでもないのに、みんな揃っていてすごい。

アニメ「戦国BASARA弐」プロモーションビデオ
ここで、放映が2010年7月だということが明かされる。 この演出も、当日(2010年2月21日)の日付からスロットのように流れていき、 2010年10月までいって止まり、え、そんな先?、と思ったところに、 また7月まで戻る、という、とても凝ったものだった。

エンディング
立ち位置は下手から、 森田、石野、速水、(置鮎)、森川、中井、保志、若本、中原。
ひとりずつ台詞を言った後、簡単に挨拶(ありがとうございました、程度)。 挨拶の順番は、森田、中原、石野、速水、森川、中井、保志、若本。 若本さんのときだけ、他の人とBGMが違う(笑)。 速水さんがいいところでカンでしまって、 森田くんのリードで編集点を作るハプニングも。
森川さんは挨拶への振りとして、
「1階席のみんなも、2階席のみんなも、3階席のみんなも、1回しか言わないよ」
と始めたが、最後のほうでぐだぐだに滑舌が悪くなり、 森田くんがまた、「編集、編集」、と助けてくれる。
小十郎「覚悟はできてるか」「ベジタボー!」
に、「たまには肉も食えよ」という、 声は小十郎だけど本人なのかどっちかわからないコメントに続けて、 小十郎声のまま、「ありがとうございました」。

そして、アニメ第2期の話で、「秀吉と半兵衛が出てきます」と言ったとたん、
秀吉「慶次。我の名を呼んだか。我が名は豊臣秀吉。我と共に覇を唱えよ。」
その言葉とともに、秀吉役の置鮎さん登場。彼もアニメの秀吉を初めて見たらしい。

最後は中井くんが挨拶して、締めは、出演者が「戦国BASARA FES 2010 蒼の陣」、 それに観客が、「Let's Party!」と応えるコール。
中井「you see?」
森川「『パーリィ』ですからね。『パーティ』ではなくて。」
中井「『ベジタボー』でもないよ。」
コールに合わせて、蒼のメタルテープが打ち出され、観客の最後の熱狂を煽る。

その後も、舞台上あちこちから手をふる出演者たち。 みんなで「ありがとうございます」と頭を下げた後も、去りがたそうにしている。 いつまでもハケそうにない出演者を先導するように、森田くんがハケようとしたら、 それを森川さんが呼び止めて、
森川「森田くん。MCご苦労さまでした。」
森田「(ちょっと驚いて)あ。」
みんな口々に、「そうですね」など。
森田「みなさんに助けていただいて、楽しくMCさせていただきました。」
森川「これからもよろしくお願いします。」
中原「末永くお願いします。」
森田「あのね、1回やってみたらいいよ。」
最後も森田くんが、「またこういう機会があるといい」と締め、 みんなで「ありがとうございました」とお辞儀して、幕を閉じた。

「紅の陣」のエンディングでは、ひとりずつ台詞と簡単な挨拶の後、 今までトークに参加していなかった森川さんを紹介してくれる。
森田「サプライズゲストですよ。」
森川「本当、ドキドキしましたよ。バレちゃいけないから。」
森田「バレちゃいけないんで、会場入りはネギの着ぐるみを着て。」
森川「ちょっとネギ臭いですけれども。よろしくお願いします。」

そして「紅の陣」で最後に飛び入りしたのは、会場グッズを持った中井くん。
政宗「パーリィはまだまだ終わらないぜ。」
森田「すいません、中井さん。もう終わるところなんです。」
森川「えっ、ナニ!?」
と、小十郎よろしく、中井くんを守るように前に立ちはだかる(笑)。
森田「若本さん、中井さんにひと言お願いできますか。」
若本「(信長で)独眼竜、時既に遅し。中井のお兄さんよ、そこんとこよろしく。」
中井「恐れ入りました。」

2時間ちょっと、飽きさせることなく、だれることもなく、 テンションをいっぱいいっぱいに上げたまま、 次から次へと感動を与えてくれる構成だった。
一度観て知っているシーンにも関わらず、両手をぐっと握りしめて、 画面を食い入るように観てしまう。演じているキャストの顔を観ればいいのに、 ついつい作品の映像に目が行く。そんな生アフレココーナー。
シークレットキャストの効果的な登場や、無駄な時間を極力廃した舞台の使い方、 舞台セットがないぶん、レーザー光線を使った派手で見栄えのいい演出。 大きな会場の後ろの席からでもよく見える、大きなスクリーン。
そういう作り手側の熱意に、観客も充分に応える反応だった。歓声を上げ、驚き、 感動し、素直にその場を楽しむ。作っている側も、観ている側も、 本当にこの作品が大好きだということが伝わってくる会場だった。 この時間にこの場所にいて、その感動を共有できたことは、 忘れられない思い出となるだろう。


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