森川智之プライベート・コレクション

「Dr.HAYAMI凱旋診察〜良薬は口に苦くない?」


「Dr.HAYAMI凱旋診察〜良薬は口に苦くない?」
日時: 2003年8月2日(日) 18:40〜19:20
場所: KFC(国際ファッションセンター)ホール (東京・両国)
主催: SHOW UP(速水奨ファンクラブ)
出演: 速水奨
ゲスト: 森川智之・檜山修之

最初から最後まで、会場は病院、ステージ上はドクター。 バンドメンバーも白衣やナース服で、開演前の場内放送も「院内放送」で、ギャグ内容。 診察希望の内容(ライヴ開始までに、参加者が提出する)に、 順次ドクターが答えるのが中心で、歌をところどころにはさむ。

「デオキシリボ助さん」
診察開始後約30分、ドクターの「伝説のナース」の言葉に応えて、 客席両側の扉、下手側からは、としこ・フローレンス・ニコチンゲール、 上手側からは、のぶこ・フローレンス・アルチンゲールが登場。 「呼ばれて来たわよ〜」などと叫びながら、客席を通って舞台へ。 衣装やメイクは、「おまえら」のときと同じ。ナマ足がまぶしい(笑)。 相変わらずのぶこの顔色と目の下のクマが怖い。
としこは注射器、のぶこは青竜刀形メスを持って、 「デオキシリボ助さん」を一緒に歌い踊り、 「また来るわよ〜」と叫びつつ、嵐のように去るふたり。

「SSDS」CM
さらに20分後、2回目の診察を終え、ナンシーの紹介で、 「Super Stylish Doctors Story 愛の解体新書1」のCMが披露される。
ここで、ミヒャエルが、「おまえら」トーク時の森川さんと同じ、 ハイテンションな声のキャラ(日本語カタコト)で、君島先生が、 ちょっとカッコつけてるけれど、普通に話すときの檜山さんのトーンに近いキャラだ、 ということがわかる。

診察(3回目)
3回目の診察で、一緒に診察する君島先生と、ミヒャエルくんを呼び出す。 ここでは、ミヒャエルは、まだ医学生でドイツからの留学生、ということが判明。

登場した森川と檜山、もとい、ミヒャエルと君島の衣装は、 ふたりとも長袖ダブルの膝丈の白衣に、首に聴診器をひっかけている。 インナーはふたりとも黒のTシャツ。ボトムは、
森川: ダークグレーの変わり織り地のパンツ、黒に赤が散ったようなブーツ。
檜山: 黒の光沢のある生地のパンツ、黒い靴。
森川さんは、眼鏡なし。ということは、ミヒャエルは、眼鏡キャラじゃないのかな。 胸には名札が付いているが、君島は普通に漢字だったのに、なんとミヒャエルは、 ひらがなで「みひゃえる」、しかも縦書き。(カワイイ)
ドクターがバンブーちゃん(パンダのぬいぐるみ)を持っているのに倣って、 檜山さんは黄色いひよこ、森川さんは緑色のカエルを、片手にかかえている。
ドクターを中心に、舞台下手側にミヒャエル、上手側に君島。

注意: 便宜上、「速水」「森川」「檜山」と書きますが、 「ドクター」「ミヒャエル」「君島」に読み替えてください(笑)。

森川「ミヒャエル・シューマイヤーです。」(カタコト)
檜山「ドイツ語よりも日本語のほうが楽そうだな。」
速水「キャラが違うと思うんだけど。昨日やったばかりじゃないの?」
森川「キャラ設定、できたてほやほや。」(カエルの両手を持って動かしつつ)
速水「忘れてしまったのか。」
檜山「さりげなく動かしてるのは、何?」
森川「(シャドウ・ボクシングのように)シュッシュッ。CD買ってのお楽しみ。」
檜山さんがひよこを片手で持ち、それで森川さんを指したりしているのに対して、
速水「カスタードちゃんを、突き出してくるのはやめて。圧迫感あるんだけど。」
「カスタード」というのは、檜山さんのひよこの名前らしい。
森川「カスタード? これは?」(と手に持ったカエルを指す)
速水「ピックルス。」
森川「ピックル。」
檜山「変なところで止めないで。」
速水「ピックルス。酢漬け。」
森川「あ、ピクルス。ピク。はい。あんまりやると、墓穴をつっこんじゃうから。」
速水「(笑)墓穴をつっこむ。」
檜山「墓穴を掘る、な。」
森川「墓穴につっこんでどうするんだ、ってね。」
速水「なんか、すごく不安になってきたんだけど。この3人で診察を始めよう。」

診察希望の内容をドクターが選んでいる間、いろいろと特徴のある音楽が流れる。 ひと言で言えば、ホラー風味、サスペンスタッチ、といった感じ。 手持ち無沙汰になったらしいふたりが、その音楽に刺激されたのか、途中から、 申し合わせたように、背筋も凍る表情(どんなんや(笑))を作って、パフォーマンス。 申し合わせてないと思うんだけど。さすがにツーカーの仲というか。

背が高いのですが、人混みに上手にまぎれて見つからないようにするには、 どうしたらいいでしょうか。
森川「追われてるんですか?」
なかなか素直で的確な反応ですね。
檜山「背が高い、ってどれぐらいなんでしょうね。」
速水「たぶん、2m40cmぐらいじゃないかな。」
檜山「そんなに高かったら、まぎれこむのは無理です。」
ドクターに「どうしたらいいんだろう」と振られたミヒャエル。
森川「聞いた話によると、声優の森川、よくアフレコ現場で集合写真を撮るね。 みんな森川に寄って来る。顔が小さく見えるらしい。」
みんなで大爆笑。なるほど。で、それは解決方法か?
速水「いいこと考えた。お芝居の書割みたいに、背景と同じのを身体に描けば。」
森川「書割、背負ってかなきゃ。」
速水「マイ書割。」
森川「マイカキ。」
速水「ちょっとそれ、アブナイ響きを感じる。」
森川「失礼。私、あんまり日本語わからない。」
速水「うまく逃げたね。でも、背が高いって、素敵だよね。」
檜山「自分が周りにとけ込むんじゃなく、周りを自分に合わせればいいんだよ。」
森川「みんなが高い靴履いてね。」

音痴で困っています。うまくなるコツを教えてください。
森川「私、歌、歌わないね。ドイツは歌わない。」
速水「ドイツは、ビールで乾杯してワッハッハって歌わないか?」
檜山「『美味なるものには音がある』って。」
森川「楽しけりゃいいんだよ。」
速水「音痴な人って、いないんだよね。自分の音を把握すればいいから。」
森川「自分の出してる音がわかればいいんだよね。 わからないと、しゃべれないしね。日本のアクセント、高、低、中、中、中。」
檜山「高、低、中、中、中…?」
速水「よくわからない…。」
ひとしきりアクセント話で盛り上がるが、文字で書いても伝わらないので、省略。
速水「で、この問題はどう解決するの?」
檜山「音痴とか考えないで、楽しく歌を歌えばいいんじゃないかな。」
速水「そうね。オンチは踏んでも汚れないけど、ウンチは踏んだら汚れる。」
(しばらく間。水を打ったような沈黙。)
森川「おー。」
檜山「ごめんなさい。本当に、拾うの躊躇しちゃいました、今。 よもやドクターが、そういうネタを振ってくるとは思いませんでした。」
森川「近寄って来てる。」(と、速水さんと自分の間の距離を示す)
速水「診察が、久しぶりなんですよ。」
森川「キャラもね。どっかの有楽町でやって以来、キャラが変わったって噂も。」

男と女の間には深くて長い川があるといいますが、 どれぐらい深くて長くて、どんな形状をしているのか、教えてください。
速水「そういう歌、あったね。」
ところが、ミヒャエルはもちろん(ドイツ人だからね)、君島も会場の人たちも、 みんなその歌を知らない様子。あんなに有名な歌なのに。 細かいことを言うと、歌詞では、「長い」ではなくて「暗い」、ね。 その場で歌詞を復唱した速水さん、じゃなくてドクターは、 ちゃんと「暗い」と歌っていたけど。 「黒の舟歌」という曲で、作詞は能吉利人、1971年に長谷川きよしが歌ったが、 野坂昭如の歌としても有名。そうか、おまえらコンビは幼稚園にも行ってないか。
速水「男女の間は、埋めようがないからね。」
森川「そうですよ。おしべと、めしべが、あるように、人間には。」
速水さん、ちょっと身を引いて、檜山さんと並んで遠巻きに眺めながら、
速水「何があるんですか?」
森川「えーと。」
言葉に詰まった様子を見て、檜山さん大爆笑。
森川「(ヘッドセットのマイクを口に近づけ、マジ声で)言っていいんですか?」
檜山「居酒屋の注文じゃないんだから。」
森川さんにツッコむために、檜山さんが速水さんを追い越し、立ち位置が変わる。
速水「この並びになると、違うイベントを思い出すね。」
いつもの距離で並んで立ち、「おまえら」モードになるふたり。表情まで変わる。
話を戻して。
速水「男と女は、決定的に違うんですよ。だから、知ろうとするんですね。」
感嘆のため息と拍手。
森川「(急に叫ぶ)知りたいっ。」
速水「そんな、思春期みたいなこと、言われても。」
檜山「ずいぶん遅れて来た思春期だな。」

会社でもネット上でも、些細なことで腹が立ちます。
森川「ちくしょー。」
檜山「ぉおらぁあ〜。」
檜山さんの勝ち。(勝負じゃないって)
どうしたらおだやかに生きられるでしょうか。
速水「ネット上。網の上でね。」
檜山「それは、泳いでてつかまったんですか?」
速水さんが今度は森川さんのほうに寄り、ふたりで呆れたように檜山さんを見る。 笑いをこらえるように、速水さんが定位置に戻った後も、微動だにしない森川さん。 たぶん、とっさに何を返したらいいか思い付かず、 そのままボケ切れずに動けなくなったんだろう。でもさすが檜山さん、ちゃんと、 「お前も固まるな」と森川さんの頭を叩きに行って、動けるようにしてくれる。
森川「私は、短気ね。声優の森川が、新宿で職質にあったとき。」
と、職質話をひとしきり。
森川「で、あなたは声優の森川さんでしょ、って言うんですよ。 知ってるのに、なんで職質されないといけない。」
檜山「職に対する質問だろ? 声優、って、答えは出てるじゃないか。」
速水「違う違う。『職質』っていうのは、職業を訊くんじゃないんだよ。 警官という職務として、質問すること。」
森川・檜山「ああー、そうか。」
え? そんなにマジに驚くなんて、ボケてたんじゃなかったんですか?
森川「僕も、おだやかになりたい。」
速水「昔よく、数を数えましょう、って言ったよね。」
森川「数を数える?」
速水「怒ったときに、数を数えると、その間に相手は行っちゃうから。」
森川「熱いお風呂に入ったときに、1、2、3、4…。」
檜山「アッチー。」
素晴らしいコンビネーション。(笑)
速水「うーん。全然答えにならなくて、ごめんなさい。」

エンディング
後ろに、バンドメンバーが戻って来ている。
森川「これは、何のイベントですか?」
速水「イベントじゃない、診察室だよ。みんなで院歌を歌おうよ。」
森川「ああ、いんか。ふふふ。」
檜山「今、何を言おうとした? くだらないこと言うなよ。」
速水「古代文明は?」
檜山「インカ。」
森川「(気弱に)もう、いいよ。」

みんなで「聖ラフォーレ病院院歌 KARADA GA TAKARA DA」を合唱する。 前もって予習してあったのか、ふたりも元気に合唱に参加。
淡々と歌うオリジナルメンバーに比べて、ふたりともパフォーマンス豊か。 特に森川さんは、元気いっぱいに、いろいろとポーズを取ってみせる。 途中で、「ルート2」「ルート3」という歌詞があり、そのときに、 本当にうれしそうに指を2本(3本)立て、得意気に前に突き出す動作が、 とてつもなくキュート。

速水「ビヤホール、ミヒャエルの名前で予約して。」
森川「じゃあ、先に、やってるよ。」(と、ワッハッハのしぐさ)
そのままみんなハケ、一応診察終了!?

再診
「アンコール」のかけ声も、「再診」なんだ…。(笑)

1曲歌った後、また君島とミヒャエルを呼び出す。 ピックルスくんは、森川さんの白衣の左ポケットに。 そして、カスタードちゃんは、なんと、檜山さんの白衣の胸元から顔を出している。
速水「合体ロボットみたいだね。」
森川「エイリアンが出て来たようなもんだね。」
無言のまま、すかさず、首をガクンと折り、生気のない表情になる檜山さん。
森川「死んでるよ。」
珍しい、森川さんのツッコミ。(笑)

そして、それぞれ森川・檜山から「聞いてきている」告知。
森川「声優の森川は、声優の立木さんと合体(!?)して、大きくなるらしいよ。」
立木さんとのアルバムは、バラッドらしい。楽しみだけど、アップテンポも希望!! 他には、「ギャング・オブ・ニューヨーク」と、「おまえら」について少々。
檜山さんは、9月18日発売のアルバム、「fasti」について。
速水「蝉と一緒だね。」
檜山「7年かけて、ようやく地上に出て来ました。」
森川「蝉の一生、短いね。」
檜山「みなさんのお力で、少しでも延命措置を。」
10月末に、斎賀みつきとジョイントでライヴも予定しているとか。

途中で、勢い込んで話に割って入ろうとした森川さんとミヒャエルが混乱。
森川「ということは、あなた。あなたじゃないね。わけわかんないね。」
檜山「ちょっと整理しよう。ドイツ人だよ。だんだん中国人になってる。」
檜山さん、それ、最初からです。ドイツ人だったことはありません。

速水「じゃあ、会場のみなさんも一緒に、これ。」(と手を動かす)
森川「テバタ? テバタ?」
速水「手旗じゃありません。 みんな、前出て来る。なんか、しゃべりが変になってきちゃったよ。」
速水さん、それも最初の頃からです。

舞台上も等間隔に並び、速水さんのかけ声を合図に、ラジオ体操第一。 やけに生真面目に正しい動きの檜山さんに比べ、 どことなく微妙に違う感じの森川さん。
いきなり最初から、「ドイツじゃ、やってないね」と、絶好調なスタートを切り、 ひっきりなしにベラベラと、ふたりして、いろんなことをしゃべりっぱなし。
「今日は暑いね」「今日は関東梅雨明けだからね」「熱中症にならないようにね」 「熱中症っていっても、ドクターに熱中しょう?」(速水「3点」) 「(跳躍のときに)これ、下の階の人、びっくりしてるね」
檜山「これで、ハンコもらえるのかな。」
森川「シールとかね。」
速水「もらったね。でも、ないよ。」
森川・檜山「あれ?」
そのまま、簡単に挨拶して、再診も終わり。 最後にもう一度、ナンシーのアナウンスに乗せて、「SSDS」のCMが流れ、終了。

全体で1時間40分ほどのライヴのうち、1時間近くステージ上にいたことになる。 「ちょっとだけ遊びに」だと思っていたので、思わぬ拾い物をした感じ。
森川さんは、終始リラックスして、ニコニコと楽しそうだった。やっぱり、 ヴォーカリストモードやネオロマモードのときとかと、顔付き自体が全然違う。 檜山さんが一緒で、安心してボケられる、という気持ちもあったからかな?


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