森川智之プライベート・コレクション

2HEARTS 3rd Live「Monotone Rainbow」


2HEARTS 2nd Live「BLUE STEEL KNIGHT」
日時: 2010年5月30日(日) 18:05〜20:50
場所: ステラボール (東京・品川)
出演: 2HEARTS(立木文彦&森川智之) with BLOODY RUBY

SET LIST

1.MICHAEL
2.こころ咲き誇れ
3.RED HOT ROSES
MC
4.H.P.D.-happy days-
5.Two my self
6.road movie
7.Epilogue〜薫る季節の中で〜
MC
8.ALL MY LIFE
9.雨音のRegret
MC
10.Speciality(Acoustic)
MC
11.約束の地へ(Acoustic)
12.BLUE STEEL KNIGHT
13.ギャンブラー!
14.MOON VENUS
MC
15.Do Me Baby
MC
16.Monotone Rainbow
アンコール
17.Dearest You
MC
18.風の歌をきけ
ダブルアンコール
MC
19.Brand-New Future

BAND MEMBERS

BLOODY RUBY
Guitar飯塚昌明
近藤尚如
Bass瀧田イサム
Drums市川義久
Keyboards高山淳
Piano川勝陽一
Chorus宮崎達也

COSTUME
森川:
濃淡のグレーでムラのある配色の、テカテカと光沢のある生地の半袖シャツ、 前は開けている。肩から袖のラインがむき出しのぴっちりサイズ。 インナーは黒のタンクトップ、 胸にシルバーのラインストーンでスカルに×のJOLLY ROGERマークの模様。 黒のストレートパンツ、黒革ブーツ、裾はアウト。
左腰に白い光沢のある素材(ラインストーンかなんか入ってる?)の細いサッシュ、 右腰には2連の燻しシルバーウォレットチェーン。 チョーカー風に短めの、濃いグレーの石のようなチェーンに、 トップはシルバーのプレート(2HEARTSのロゴか?)、それといつもの弾丸ロケット。 右手首にバングル、右薬指と左中指・左薬指にシルバーのリング。 右二の腕外側に2HEARTSロゴのタトゥ。
1曲目からキラキラ飾り付きの黒のテンガロンハットをかぶっていて、 「H.P.D.-happy days-」に入る前のMCの終わりに脱ぐ。 帽子で押さえつけられたからか、後ろ髪がピョコンとはねていたのがかわいい。 サングラスも最初からかけていたが、「road movie」前の暗転ではずす。 なので、2曲ほど、帽子なし・サングラスありの状態。
「BLUE STEEL KNIGHT」前の衣装替え後は、半袖シャツの代わりに、 黒と豹柄の2枚重ねパーカーベスト、ジャージーのようなやわらかい素材。 タンクトップに重ねているので、腕が肩からむき出しになる。 パーカーベストはフードの内側が豹柄、前身頃が2枚重ねになっていて、内側が豹柄、 外側が黒。黒の裾には短いフリンジ付き、後ろはベルトでしぼっている。
立木:
黒のブルゾン風シャツ、前は半分くらい止めている。インナーは赤のTシャツ、 いろいろな色で文字が描いてある。胸元から黒字の「I」が見えた。 黒のカーゴパンツ、黒い靴、黒にストライプ柄の入った生地の中折れ帽。 ペンダントとサングラス。
衣装替え後は、ボトムはそのまま。 臙脂のストライプのシャツ、前は半分くらい止めていたが、途中で全開に。 インナーは白に文字がプリントされたTシャツ。 黒の中折れ帽、飾りベルトがストライプ柄。
アンコール:
ボトムはそのまま、ピンクのライヴTシャツ。バンドメンバーも全員ピンク。 立木さんの帽子は後半のもの。

MC

MC等の中から、印象に残ったものをいくつか。

発売されたばかりの「Monotone Rainbow」は、2nd Liveの映像が収録されたDVD付き。
森川「5曲しかないのに40分以上あって、ほとんどがMC。 でも、何回見直しても、フーミンが何を言っているのかわからない。」
立木「あれもいい思い出だね。確かにすごく恥ずかしいけど。 DVDって酷だけど、すごく価値があるな、って思いました。」
その後、曲について熱く語るフーミンを見ながら。
森川「フーミンが真面目で、トシ的には感動してます。 DVDのフーミンはどこ行っちゃったんだ。」
立木「あれは忘れて。今まででいちばん緊張してたんですよ。」
森川「ギター弾いたからね。」

「ALL MY LIFE」に入る前のコント劇場は、前回と趣向が違う。まずはジョニーから。
飯塚「全然駄目だ、俺。もうやめる。」
立木「駄目だよ、ジョニーはお父さんだから。」
森川「そうだよ、お父さん。(メンバーを指して)こんなに扶養家族がいるんだよ。」
それに続き、「コロッケパンが買えなかった」いちばんお兄ちゃんのカワッピー、 「地味で前に出られない」ドラムのイッチー、 「落ち込んでるのが芝居に思えない(ジョニー曰く)」ジュン、と、順々に落ち込み、 続いてなんとトシが。フーミンをはじめ、他のメンバーが口々に励ます。 ヒッサがあんな大きな声で主張しているのは初めてかもしれない(笑)。 でもどんどん落ち込みは激しくなり、後ろのドラム台の上で体育座りを始める。 フーミンが観客を煽って、 みんなで「問題ないっしょ」って言えばトシはきっと元気になる、と。 それでもなお、赤いラジコンカーで遊び始めたりして、自分の世界に閉じこもるトシ。 とうとうトシ抜きで歌い始め、その歌声を聴いて、元気を取り戻すトシ。
という、超大作な寸劇であった。

「Speciality」の前のトークは、スツールに座りながら。 イッチーはドラムから離れ、ふたりの間でカホーンにまたがる。
そんな状態で話し始めた内容は、「先月車の免許取りまして」。 これが簡単に終わるはずはない(笑)。 延々と続く話に、どんどん影をひそめていくメンバーたち。

森川「みんな、この車がいいとか、好き勝手に言うから。」
立木「俺もできることならプレゼントしたいね。」
森川「プレゼントしてくれるんですか?」
立木「プレゼント、したいんだけどね。」
森川「希望か。」
立木「トシは絶対でっかい車がいいね。ちっちゃい車は似合わない。」
森川「大型ですか? これからまた免許取りにいかなくちゃ。」

「教習所に行ったら、すぐに声優の森川さんですよね、って言われて、はい、って。 みんな18歳19歳なのに43歳だし、 そんな歳なのに豹柄とかチャラっぽい格好して行くから、 何やってる人なんだ、って、それでなくても目立つんですよ。 そしたら、教習所の中で、声優さんに詳しい人がいて。名前も本名だしね。」
「最後に原付教習っていうのがあって、ヘルメットかぶって、ビーーーー、って。 教習所の中を30キロで走ってました。 そしたら、教習所のおじさんが、一眼レフで写真撮ってた。」
とりあえず教習所備え付けのヘルメットは、Lより大きいサイズがあった、と(笑)。

森川「ジョニーなんか、ずいぶん昔のことで、忘れちゃったでしょ。」
飯塚「俺は23年前ですね。 俺はトシと同い年だけど、みんなにかなり勇気を与えたと思うよ、今回の事件は。」
森川「事件。」
飯塚「43歳でも免許取れるんだ、って。みんなも、歳だからと思わないで、 やればいいんじゃないかな。……いいこと言った雰囲気だね。」
森川「僕がいいこと言います。『有言実行』っていう言葉あるじゃないですか。 今は変えたんですよ。『夢』って書いて、『夢言実行』。夢を語って前へ進む。 夢を叶えることが大切なんじゃない、夢に向かって進んでいることが大切なんです。」
立木「byトシ。」
森川「学校みたいなところに行って、勉強するのが好きになりました。」
立木「わかる。次のこと、したくなるよね。」
森川「この歳になると、時間がない、みたいなね。」
立木「みんなも一緒に夢を実現していこうね。そのための2HEARTSなんだから。」
うん、うまく締めくくった。

タオルの回し方講座への導入で、グッズについて触れるふたり。
立木「我々のオリジナルのグッズを作っていこうかと。」
森川「楽屋で考えてます。」
立木「焼き鳥だと、『2ハツ』とかね。」
森川「それ、こないだのリハのときに、僕が言いましたよね。」
この後の飲み会で、ハツを2本頼んだグループも多いに違いない(笑)。

本編のラストナンバーの前、みんなに、「今日は何色に染まった?」 会場にも、メンバーたちにも訊く。
ヒッサ: 赤
立木「情熱の赤だよ。燃えてるね。」
森川「人は見かけによらないね。」
カワッピー: 群青色
立木「深すぎる。」
たっちゃん: エバーグリーンな緑
ジュン: 真っ白
立木「これからって感じだね。」
森川「まだ染まってない、ってこと?」
イッチー: 紫
タッキー: 俺は、染めたい。染まれば何色でもいい。
ジョニー: 焦げ茶色(と、傍らに置いたギターを見やる)
ジョニーの傍らのギターは、"RODEOholic"という自身のシグネイチャーモデル。
立木「宣伝だ。木の色だね。」
そして、ヴォーカルのふたり。
立木「俺は、コバルトブルー。」
森川「俺はスカイブルー。青空が好きだから。」
立木「深いね。空と海じゃん。」
森川「できた。地球が。」
飯塚「内容があるようで、ない話だな。」
森川「(無視して)みんな、好きな色に染まればいいよ。 自分の思ったとおりに、まっすぐ。」
ちょっとカッコよく、前を指差しながら語るトシ。 自分から少し視線がずれている観客たちのクスクス笑いで、 ジョニーが何やらやっていたことに気付く。
森川「え、何?」
飯塚「トシの真似してみた。(片手を前に突き出し、 頭をそらして髪を後ろに振り上げるようにしながら)『まっすぐ』。 カッコいいな、と思って。」
森川「(笑)違うんだよ。俺、ほら、汗が目の中入っちゃうから。」
飯塚「ちょっとミッチーとかみたい。」(と、何度も真似る)
森川「……放っとこう。」

アンコールのMCでは、2HEARTSに対する想いを語る。
森川「2HEARTSの歌は、歌詞に、夢とか希望とか羽ばたくとか、 いろんなワードがちりばめられてるんですけど、 それが聴くたびに愛おしくなります。」
立木「オーストラリアにグレートバリアーリーフっていうところがあって、 そこに、ハート型の珊瑚礁があるんですよ。 僕らも、みんなと、そんな想いで行きたいな、と思っています。」
なんか、微妙に何が言いたいのがちょっとわからない。フーミンらしい(笑)。
森川「グレートバリアーリーフ。行きたいね。」
立木「行きたいよね。車で。」
森川「車じゃどうかわかりませんけれども。」
最後までカッコいいだけでは終わらないんだな(笑)。


IMPRESSIONS

「DO ME BABY」専用のタオルは、2色に分かれている。 黄色の地にピンクの文字で「DO ME」、ピンクに黄色の文字で「BABY」。 これの使い方が、当日のMCで指示された。会場を二分して、 ピンク(色はその場で選んだ)のトシ側は、「DO ME」部分を手に巻いて、 ピンクの部分を振り回す。フーミン側はその反対。
たぶん計画では、ピンクと黄色に分かれる、はずだったんじゃないかと思う。 でも実際は、文字が書いてあるのと、裏の白が見えてしまうので、 あまりはっきりした色分けにはならかなった。 トシも、裏にも色を付ければよかった、とか言ってたっけ。
物販の手際もあって、持っていない人も多かったので、これはいまひとつ不発。 ピンクだろうが黄色だろうが、 楽しく迷惑にならないように振り回せばいいんじゃないか、とは思うけれども、 お祭りみたいなもんだから、何でもいいや。笑顔なら。

ふたりでポーズや振りを合わせたりすることが多くなった。 たぶんいろいろな意味で余裕がでてきたんだと思う。特に合わせたな、 というときじゃなくても、歌いながらお互いを見るタイミングが一緒だったり。 以前は片方が見ていてももう片方は反対側を見ていたり、なんてことが多かったが、 最近は両思い(笑)。
ダブルアンコールの最後では、ふたりで挨拶した後、ガッツポーズで拳を突き合わせ、 そしてハグ。見ているこちらにも感動や喜びが伝わってきた。 2HEARTS結成のきっかけになった、 「メモワール2001」で初めてステージでデュエットしたときには、 なんとなく遠慮がちな握手で、もっとくだけてガッツポーズなどしてくれたら、 と思ったものだが、もうそれが当たり前になったんだな、と。

2月に比べると、格段に声は出ていた。 立木さんの広がりのある歌声に助けられている感は否めないが、 突き抜ける響きを保ちながら、丸みのある歌声を聴かせてくれた。
相変わらず「約束の地へ」は歌い切れてないけど。 この曲はそういうもんだからしょうがない。 立木さんでさえ苦労しているくらいだし。

なんといっても、「笑顔」。ステージ上もみんな終始ニコニコしていて、 観ているほうも自然に笑顔になってしまう。 ハードな曲も多いのに、シャウトもしているのに、 聴いていると(観ていると?)ほんわかしてくる。もうひとつのバンドが、 常に攻撃的な表情(それはそれで魅力的なんだが)になっているのと比べると、 2HEARTSは、本当にやさしくてやわらかくてあたたかい。
ライヴとしては、そつなくまとまりすぎた感じがしないでもなかったが、そのぶん、 細かいところにとらわれず、全体的な雰囲気を感じやすかったかもしれない。 たぶん、あの笑顔がすべてで、 そして、あの笑顔こそが、いちばん2HEARTSの本質に近いものだったんじゃないか、 とまで思ってしまう、そんな笑顔に出会えた感じ。
いっぱい元気をもらって、ほんわかしたあたたかい気持ちになって、 また頑張るぞ、というパワーがわいてくる。そんなやさしいライヴだった。


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