森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第10弾
「祝!第10弾 おまえら新奇劇」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第10弾「祝!第10弾 おまえら新奇劇」
日時: 1999年4月4日(日) 16:30〜19:50
場所: 科学技術館サイエンスホール (東京・竹橋)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之 (陶山章央・石塚堅がお手伝い)
ゲスト: 上田祐司・三木眞一郎・坂本英三

「おまえら新奇劇」は、10回目を迎えた「おまえらのためだろ」を記念して、 いつもの倍の収容人員のホールで開催された。
ゲストも豪華で、ゲストの名前だけで、ホールを大きくしたぶんでは足りなく なるほどの人気だったのは、発表があった頃から充分に予想されたことであった。

オープニング
開演アナウンス(「まもなく始まりますので席にお着きください」)は、林原めぐみ。 ちょっとコミカルには言っていたが、そんなに特徴のある感じではなかったので、 「誰?」と思った人も多かったに違いない。

アナウンスに続いて、としこ・のぶこ登場の音楽がかかる。 が、舞台には誰も出て来ない。後ろのほうからWAVEのように伝わるの観客の歓声で、 客席中程にある左右の扉から、としことのぶこが登場したことがわかる。
登場と同時に「ルルルラララおまえら娘」を披露、歌いながら舞台に上がる。 会場と一緒にサビ部分を合唱して、ひとまずとしこ・のぶこの前座は終了。

ふたりは、前回第9弾追加公演で初御目見得だった新衣装。 白いロングドレスの上に、上半身にとしこちゃんは赤、のぶこちゃんはピンクのレース。 髪はいつもの、としこはソバージュ、のぶこは縦ロール。リボンも前回と同じ。 今回はベルトに、本人と同じ衣装を着たそれぞれの「人形」をつけていました。

テープによる前説
今回の前説の担当は、開演アナウンスに続いて林原めぐみ。 「禁煙・禁食・禁飲・『禁欲』」などで笑いを取るが、原稿はやっぱり森川さん?
タイトルコールまで林原めぐみが担当。

おまえら新奇劇
珍しく3日前に台本が上がっていたという、爆笑?コント。役回りは、
陶山・石塚:宇宙人がいると聞いて好奇心からカメラを持って探しに来た子どもたち。本人たちの設定によれば、10歳程度らしい。
上田・三木:ボスと落ち合うために山奥の人目につかないところまで来て道に迷った銀行強盗。サングラスをかけて異様な風体。
坂本:銀行強盗のボス。子分に負けず劣らず派手。宇宙人につかまっている。
としこ・のぶこ:宇宙人。弱点は滑舌らしい。

ストーリー自身は格別面白いわけではなく、その「間」とやりとりが楽しいので、 文字にしても意味はないと思うけど、一応、コントのあらすじ。
宇宙人を探して山奥まで入って来た子どもたちは、 異様な風体の銀行強盗たちを宇宙人と誤解し、カメラを向けて写真を撮りまくる。
このあたりの見どころ:
「あ、宇宙人が来るぞ、隠れよう」という子どもたちだが、舞台には何もない。 完璧に全く何もない。で、そこらへんにしゃがみ込んで「隠れたつもり」。
子どもたちにカメラを向けられた銀行強盗ふたり、 フラッシュが光るまで写真を撮られるということに気が付いていない。 光ってから顔を隠したって遅いって。 で、ギャグ落ちは、「写真は事務所を通してください」。
出ました、「シュババババーン」(笑)。でも、カオスは言わないんだよ。
そこに、銀行強盗より異様なふたりが登場。本当の宇宙人らしい。 地球人のサンプルに、彼らをつかまえて帰るつもりで、すでにひとりつかまえている。 これが銀行強盗のボス。ボスが宇宙図鑑で見たところによると、 宇宙人は滑舌が悪い、ということで、早口言葉で対決して、撃退を試みる。
このあたりの見どころ:
銀行強盗のボスは、さすがロックミュージシャン。頭のカーラーが素敵。
早口言葉対決の進行役は半ズボンの石塚堅。舞台には、 三木・上田に合わせて設置されたマイクがあるが、それに向かったとたん、「高い」。 背伸びしているのを見るに見かねてか、のぶこちゃんが低くしてました。
早口言葉対決は3回。会場の拍手の大きさを、石塚堅が判定して勝敗を決める。
  1. 陶山VSとしこ『生麦生米生卵』
  2. 上田VSのぶこ『新設診察室視察』
  3. 坂本VSとしこ『赤巻紙青巻紙黄巻紙』
どう考えても会場の拍手は関係ないだろう、という判定結果で、地球人の勝ち。 おいおいと泣き始める宇宙人たち。 「覚えてろよ」と捨てぜりふを残し、去ろうとするが、地球人たちが反撃。 みんなで宇宙人ふたりを袋叩きにする。 が、いつの間にやらとしこも一緒になってのぶこを足蹴にしている。
のぶこ「おいっ!! みんなはいいが、どうしてお前が」
としこ「(うるさそうに髪を掻き上げ)やっちゃえ!」
再度みんなでのぶこを踏んだり蹴ったり。反撃に出たのぶこに散り散りになるが、 半ズボンの子どもがつかまってしかえしされているうちに、幕。

つなぎ
林原めぐみ大活躍の巻。
楽屋に戻って来たとしこを迎える、 「着替えの間をつなぐ者」として抜擢された新人(という設定)。 「としこ・のぶこに憧れてこの業界に入って来た」らしい。そりゃすげーや。
新人「どうしたらそんなに綺麗なお肌なんですか?」
としこ「毎朝、乾いたタオルでごしごしと」
新人「それだけですか? 化粧水とか、ヘチマとか」
としこ「あ、乾いたヘチマとかね。それでこするの。のぶこなんか、 軽石でごしごしこすってるのよ。あの子、間違えて唇もこすっちゃったから」
スターになるための心得や夢など、ひとしきりテンション高くしゃべった後、
森川「あなた、誰?」
林原「あたしは、新人声優の、せーの。(間)ああ、みんな何も言ってくれない」
ちょちょちょっと、これ、テープでしょ? すごいな、そんな反応まで読んでる。 ホントに誰も何も言わなかったけど(爆)。
林原「わかるかな? 『は』がつく人」
森川さんのツッコミがナイス、「林家ペー(を言い直してパー子)?」。 確かにそんな感じの声とテンションだった。さすがにめぐさんも疲れた様子。
林原「あー疲れた。ものすごいギャラ請求していい? 焼き肉上カルビ」
森川「(心許なそうに)5000円持ってる」
林原「それじゃ足りない。牛1頭分ぐらいおごってもらわないと納得行かない」
めぐさん、お疲れさま。ナイスな「つなぎ」をありがとう。牛1頭楽しめましたか。

再度前説
陶山章央・石塚堅のふたりが舞台に登場、林原めぐみの前説を補足。 なんだけど、本当の目的は、としことのぶこが別の人になるまでの時間つなぎ、 ということなんでしょうね。めぐさんのテープでは足りなかったのか。

オープニングトーク
としこ・のぶこから「別の人」になって登場したふたり、衣装は、
森川: 鮮やかなブルーのTシャツ、肌にぴったりついている。 ちょうどスーパーマンみたいな感じ。その上に、黒のフード付きベスト(?)、 前はファスナーで胸元まで止めている。それに対の黒いだぼっとしたパンツ。 靴はnikeの真っ赤な足首までのスニーカー、紐なし。
檜山: 焦げ茶のセーターに黒のパンツ(確か)、えんじ色のシャツ型ジャケット。黒い靴。 かなりオーソドックス。髪は、第9弾本公演のときと同じに、 後ろにひとつにまとめて、赤いゴムで結んでいる。キュート。

現れたふたりを見て、会場の歓声が驚きの声に変わる。それもそのはず、 あれ、森川さん、まだカツラをかぶってるの?、とか思いましたよ。 ほとんど赤に近いオレンジ色(後ろの長い方は黒も混ざっている)はともかく、 ただでさえ大きな頭(爆)が、どうみても2.5倍ぐらいに膨れている。 美容院のお釜をそのまますっぽりと頭の上に乗っけたような大きさで、 それが「渦巻きが伸びたような」「赤オレンジの」ふわふわした髪の毛で できている、という様子を想像していただければ、だいたいそんな感じかと。
森川「ほら、今日はちょうど花見日和ですよ。 でも、みんな、花見に行けないじゃないですか。だから代わりに、僕の頭で花見」
檜山「毒花?」(まさに。(笑))
森川「失礼な。ひかえめな、かすみ草みたいな、ね」(どこが?)
檜山「しかし、すごいブーイングだったね」
森川「これ、不評、ってことか?」
檜山「不評だとは思ってたけど、こんな、500名近い人間からブーイングだと、 俺、お前がかわいそうになったよ」
しかし、みんなが言うほど、悪いものではないと思うけどなあ。 確かに最初はものすごくびっくりしたけれど。色は綺麗だし、長さもいいし、 ふわふわとやわらかそうで、動きがあって軽快な感じ。 確かに、角度によっても頬の線が繊細に見えることはないだろうから、 昔から今の髪形だったら、絶対に「騙される」ことはなかっただろうけどね。(笑)

第10弾ということで、今までの「おまえらのためだろ」を振り返ろうとするが、 どうも客席の反応がよくない。
森川「今日の客は静かだね。(客席が)遠いからかな」
檜山「この髪のせいだよ。たぶん何人かは呼吸が止まったよ」
森川「わかりました。じゃ、次はまた髪形変えます」
いったいどんな髪形になっているのか、とっても楽しみです。はい。
「これね、スパイラル、っていうんですよ。スパイラルのゆるめ。 俺、もともと頭でかいからね。これでも相当小さくしたんですよ。 最初、切らずにスパイラルかけたときには、こんなだった」(両手を大きく広げる)
檜山「絶対お前の後ろで映画観たくないな。全部隠れちゃうじゃないか」
「しかし、今日のトークのとっかかりはお前の頭だとは思ってたけど、 これだけ引っ張れるとはね」と檜山さん。 結局、最後までネタに困ると話題になっていたので、 森川さんの髪で明け暮れた回、だったのかも。

「話を戻さなくちゃ」と、やっと今までの「おまえらのためだろ」を振り返る。
まず、エスコート入場をした1998年12月の「ザ・ディナーショー(第6弾)」。
檜山「最初は、森川もいいサービスを思い付いたなと思ったんだよ。 でも、男も来てるということに気が付いたときに、失敗だな、って」
森川「でも、俺は逆に」
檜山「失敗だろうと思って、森川見たら、男と手を組んでスキップしながら」
森川さんは「楽しかった」そうです。男性と腕を組むのが?
この回は、エスコート入場が1時間、その後の本編に続いて、座談会が2回。
「かれこれ9時間しゃべりっぱなしだったんだよな。俺、座談会の2回目、 何しゃべったか覚えてないんだ。森川が『座談会の2回目です』って言ってから、 ふっと気が付いたら、『そろそろ時間です』って。すっかり記憶が飛んだ」
さらに、1ステージ6時間の第3弾(1997年12月)の話題なども。

そして、「おまえらーズ」と「おまえら讀本」。
檜山「『おまえら讀本』、あれは面白いね。字はちょっと小さいけどね」
森川「もっと大きいほうがいい?」
檜山「なんかヤな予感がするな」
それから「おまえらビデオ〜桜」。きつい予算で作った(森川談)、30分まるまる 第9弾追加公演のトークを詰め込んだ、初めてのビデオ版おまえらであります。
朝の10時から始めて、途中で檜山さんも合流、日付が変わって翌日早朝の4時まで かかって編集をした、とのこと。しかも、その翌日、檜山さんはオフだったけど、 森川さんは10時から仕事だったとか。お疲れさまでした。合掌。
「終わったのは4時、場所は大田区のスタジオだったんですけど、 車で行ってたんですよ。で、そろそろ帰ろうか、っていうときになったら、 もうちゃっかり助手席に座ってましたからね」。さすが森川さん(笑)。

森川「そういえば、キミはその間に車を買ったんだよね。今はどうしてる?」
檜山「元気だよ。ちょうど1年。4月1日納車だったから」
森川「祝ってあげないとな」
檜山「どうやって?」
森川「タイヤ履き替えたりね。タイヤってのは1年以上持つんですか?」
檜山「普通は持つでしょう」
森川「俺のセガラリーのランチャーなんかは、しょっちゅう替えるよ」
檜山「セガラリーは置いといて、確かに、F1なんかではすぐやるね。7秒ぐらいで」
森川「ボタンひとつで変えられるよ。いろいろあるよね、海用とかね」
檜山「ちょっと待て。セガラリーって水陸両用?」
森川「衣替えはしないの? シートとかさ。例えば俺の助手席なんかは」
いきなり森川さんの後頭部に、バシっとツッコミが入る。当然だよねえ。
檜山「言うに事欠いて、このスパイラルっ!!」
森川「『俺の』は駄目? じゃ、あちきの」(再度ツッコミ)
檜山「一緒だ」
森川「例えばマイシート」
檜山「今度は英語か」
森川「もう、僕を迎え入れてくれるんですよ。森川さん、待ってたよ、って。 シートベルトなんか、黙っててもかかって来る」
檜山「それはそれで、呪われた車だよ」
森川「こう、(と檜山を後ろから抱く)こんな感じですよ。離さないよ、って」
檜山「(腕をすり抜けて逃げながら)絶対呪われてるよ。事故車じゃないか」
森川「ま、衣替えでシートを変えて。チャイルドシートとか」
檜山「ちょっと待て。いくら今度、法律で義務付けられたとしても、 運転席用のチャイルドシートはないぞ。それはもうその段階で違反だ」
森川「キミがチャイルドシートに座って運転してたら、たまりませんよ」
会場のあちこちから「かわいい(はぁと)」という囁きが起こる。うん、かわいい。
檜山「まず、入らないと思う。お前も」
森川「俺はいつもの、こういうの(と抱きしめるしぐさ)があるから」

葉書コーナー
採用された人には、ゲストも含め、出演者全員の寄せ書きサイン色紙。豪華〜。

ホラー映画は演じている役者さんも怖いのでしょうか。
「僕、怖いの駄目なんですよ。だから、ビデオチェックするときは、 先に早回しで見ちゃう。そうすると、どのあたりで出るかわかるから。 楽しめはしないんですけどね。だんだん慣れて来ると、コマ送りで」
檜山「仕事しろよ」
おふたりとも、「リング」は観ていないらしい。
森川「『リング』と『らせん』がセットなんでしょ?」
檜山「うん、それで、『死国』と」
森川「四国と…中国?」
檜山「怖くねえじゃないか、全然っ」

おふたりが家族にしてみたい声優さんはいますか。
「お父さんにしてみたい人は、滝口順平さん」と言いながら、 滝口さんの物真似をする森川さん。似てる…の?
「お母さんは誰だろう」と悩んでいる檜山さんに、「郷里大輔さんとか」と森川さん。 おいおい(笑)。でも、それにちゃんとツッコむ檜山さんも律儀。
森川さんのお母さんは、野沢雅子さん。野沢雅子さんの家で、生まれて 初めて松茸ご飯をご馳走になったらしい。
「お前、松茸ご飯を食べさせてもらったからいいお母さんだと言うのか」
食べ物の印象って、プリミティブなぶん、根強いんですよ、檜山さん。

最近いちばん緊張したのはいつどんなときですか。
森川さんは、緊張なんかしないらしい。緊張感がないそうだ。
「こないだ、といっても昨年の9月頃だけど、羽田空港のあたりを、 車、走らせてたんだ。何をするでもなく」
森川「勝手に走らせてたの? ハイヨーって」
「いやいや、馬か。目的地なしで、深夜ドライヴじゃないけどね。 そしたら、韓国の大統領が来日したときで、羽田空港近くで検問してたんだよ。 停められて、けっこうスピードも出してたんだな。で、免許の点数がもうないんだ。 つかまって切符切られると、免停になっちゃう」
森川「で、ぶっちぎったの?」
「いや、ぶっちぎらないよ。そのときは緊張したね。やっちまった、と」

おふたりが行き着くメニューを教えてください。
『白いご飯と○○が合う。ラーメンはやっぱり○○。パンはやっぱり○○。 でもやっぱり○○がないとね』
まず、檜山さんバージョン。
「最近ハマってるのが、チャンチャ。ラーメンはうまいラーメンがいい。 味噌ラーメンでもまずいのは嫌だもんな。パンはやっぱりカレーパン」
森川「(檜山さんを指して)カレーパン、って感じだね」
檜山「今、お前、(自分のことを)言って欲しかったんだろう」
森川「いや、俺は揚げパンだろう」
砂糖がまぶしてあるやつですか?
「で、やっぱ、仕事終わったら飲みたいじゃないですか」
というわけで、檜山さんの「でもやっぱり」はお酒、と。
続いて、森川さんバージョンは、「白いご飯と甘納豆」。
檜山「甘納豆ってのは、お菓子じゃないか?」
森川「そうですよ。だけど、ご飯にちゃんと、おかずとして」
会場から一斉に「えええーーーっ」。
檜山「今日2度目のブーイングだな」
「ラーメンはやっぱりちぢれ麺。パンにはやっぱりネオソフト」
檜山「今、言うと思った」
森川「『に』を入れてみました」
「でもやっぱり、笑いがないとね」
黙々と食べるのは嫌いなんだそうです。もっと笑いながら食べなきゃね。

おまえらのためだろツアーを開催することになったら、どんな日程を組みますか。
森川「みんなでバスツアーなんかどうですか」
檜山「お前、酔うんじゃないの、って、心配してくれてるよ」
森川「酔います。僕、酔っちゃうんで、ビニール袋持っていちばん前に乗ってるんで、 みなさんがひとりひとり、背中をさすってくれる」
檜山「前代未聞だよ」
森川「そういえば、俺、小さい頃、遠足でバス止めたんですよ」
檜山「気持ち悪いとか? トイレ? いずれにしても迷惑なやつだな」
森川「『先生、森川くんが紫色になってます』」
檜山「お前のクラスメイトは災難だな」
檜山さんが遠足に行ったときに乗っていたバスが、人身事故を起こした話。 交通事故の話って、聞くだけでなんとなく気が滅入って、笑い話にできないや。
「他のクラスは先に行くんだけど、俺たちだけ動けないんだよ。 自由時間がなくなって。現場検証とか終わって、現地に着いて合流したときが、 帰る時間だったんだ。俺ら、何しに来たんだ、って思ったよ」

ついに「おまえら」CD化ですね。今後のことが決まっていたら、教えてください。
森川「なんで『バラシ』になったんだっけ」
檜山「たぶん、そこまで2時間ぐらいのプロセスがあったんだけど、 決まったとたんにそのプロセスを忘れちゃったんだな、ふたりとも」
森川「CDの収録は今週なんですよ。まだ内容も固まって…」
檜山「ません。これで、誰がプロットを考えているかおわかりでしょう。 僕の右隣にいるスパイラル野郎です」
森川「おまえらが終わったらやろうかなって思っていますけど」
檜山「シリーズ化したいのは山々ですが、売れてくれないと」

めざせノッポさん
また「著作権ものはなし」という条件だったので、会場が静か。
前回(第9弾追加公演)は、ビデオになることもあって、お題は 「お互いのバニーガール姿」でした。それについての檜山さんのコメント、 「今にして思うと、そのとき描いた俺の絵が、今のお前じゃないか」。
「三木眞一郎」(三木本人の反対にあう)「宇宙人」などに混じって、 「ふたりの女子高生」「ふたりのバレリーナ」なども出るが、 「やめましょう」と檜山さん。バニーガールとあまり変わらないかもね。
結局決まったものは、「好きな動物」。
描いている間のBGMは、何故か「Catch Me」。前回、紅白歌合戦の 罰ゲームでのぶこちゃん出演のミュージッククリップを作った曲ですね。 森川さんが前日、家でレコーディングしたそうです。

檜山さんの絵は、「猫」。車のボンネットに梅の花付き。
ボンネットの上に点々と足跡を付けて寝ている彼らを、檜山さんはきっと 「かわいいけど傷だけはつけるなよ」という気持ちで眺めてたんだろうなあ。 確か、檜山さんの車は黒でしたよね。 冬は黒っぽい車が彼らには好まれるんですよねー、あったかいから。
森川さんが描いたのは、犬、なのか?
「これは、数年前に一世を風靡した人面犬ですか?」と、檜山さん。 確かに、どう見ても「のぶこちゃん」のような顔をした四つ足の生き物が2つ。 久しぶりに森川さんのシュールな絵、見たわ。最近まとまりすぎてたから、 うまくなっちゃったのかと思って残念だったけど、よかった、よかった。(爆)
森川「これ、誰かに似てるんですよ。大きいほうね」
檜山「お前が目論んでることわかるんだけど、今は駄目だよ(笑)」

ゲストコーナー
あらためて、ゲストの3人を紹介する。舞台下手(客席から見て左)から、 上田祐司、三木眞一郎、坂本英三、そして森川智之、檜山修之。
「こんなに濃いメンバー、なかなかそろえられないよ。誰ひとり普通の人が いないね」と森川さん。確かに。髪が黒いのは檜山さんだけだし。 その檜山さんも、後ろで結ぶぐらいには長髪だし。

「新奇劇どうでしたか」という質問に対して、
坂本「デビュー作としてはまあまあでしたね」
森川「そういえば、英三さんは今日芝居デビューだったんですよ」
三木「リハーサルどおり、つつがなく」
檜山「というか、キミリハーサル来てなかったでしょ」
三木「すいませんでした」
森川「上田は、昨日もトークライヴやってたんだよね」
上田「そうそう。今日も見に来るっていうお客さんがいましたよ」
檜山「それって、比べてるのか? やばいな」
森川「『やっぱり元祖だ』ってね」
檜山「それ、誉めてるのか?」
森川「最近ね、人に誉められる前に自分で誉めたい」
上田「しかし、よくしゃべるよね」
森川「だって、上田だって、トークライヴのときはしゃべるんでしょ?」
上田「普通」
上田さんの「普通」って、どんなもんなんですか? (爆)
森川「ずっと小野坂がしゃべってるわけ?」
上田「うん。あ、よろしくって言ってた」

などなどと、とりとめもなくトークを続ける。が。話題に困ったのか、
森川「どんな話聞けばいいの?」
おいおい、キミが構成作家なのではないのか?
檜山「どんな話しようか。感想とか聞くんだけど」
森川「そうですね。(ゲストに向かって)最近どうですか」
檜山「おいっ! 誰がステージで世間話をせいと言うたっ」

で、ゲストの「最近」。
坂本英三
ルパン三世のトリビュートアルバム「You's Explosion」で、 森川さんも台詞と歌で参加した「銭形マーチ」のこと。
5月から「はなまるマーケット」で、9:45ぐらいから毎日歌が流れる、とのこと。 それは一度は聴いてみなきゃ。
三木眞一郎
「海外ドラマで、『フェリシティーの青春』っていうのが始まるんだよね。 ひーちゃんも出るんだけど。他には置鮎龍太郎とか」
檜山「うん、そうらしいんだけど、まだ俺出てないんだよ」
森川「また死に役かもしれないな」
檜山「そういう噂もちらほら」
森川「あ、やっぱ死ぬんだ」
檜山さんの役って、そんなにいつも死ぬんですか?
上田祐司
「南海奇皇(ネオランガ)」2ndシーズン、「おじゃる丸」2ndシーズン、 「十兵衛ちゃん」などと、売れっ子らしく番組名をたくさん挙げるが、 「エデンズボゥイ」と言ったところで、
森川「『エデン』って聞くとな」
檜山「で、『ボゥイ』だろ。そういう世界かな、って一瞬かんぐっちゃう」
森川「そういう世界?」
上田「いや違う」
森川「びっくりした。俺、そういう世界だったら出なくちゃって思っちゃった」
なんか、強迫観念になってます? 森川さん。

そして、ゲストの「プライベート」。
上田祐司
「プライベートは普通。特に変わりなく」
上田さんの「普通」って、どんなもんなんですか? その2。(爆)
三木眞一郎
三木「俺、こないだスタジオで土屋圭一さんと会った」
森川「あのドラフト王の」
三木「違うよ、ドリフトだよ」
檜山「お前、わざとボケたの? 今、ドラフトって」
森川「嘘」
と本気で驚いた様子。森川さん、ボケも無意識になっちゃったんですか?
三木「握手して写真撮っちゃった」
檜山「すっかりファンじゃねえかよ。この男、ハチロク買いましたからね」
三木「ハチロクって、コンピュータでじゃないですよ。車ですから」
森川「(呆然としている)全然わかんない」
檜山さんが、「『頭文字(イニシャル)D』で主人公が」と説明を始めるが、
上田「任天堂から新しく出る機種」
ナイスや〜、うえゆ〜。
森川「全然見えてないから、俺、今」
檜山「お前が素直に信じるからだよ」
坂本英三
英三さんは最近コンピュータを買って、 いわゆる「ネットサーフィン」をしているらしい。 でも、なかなか思ったとおり動いてくれないとか。
森川「コンピュータが? あ、うちと同じだ」
坂本「いつまで経っても終わってくれないんですよ。で、コンセント抜く」
檜山「それはまずいだろう?」
森川「うちは630なんだけど。わかる? 630」(と三木さんに振る)
三木「俺もVAIOのC1、こないだ買ったんだよ」
檜山「うわっ」
森川「何言ってるの?」
結局救いを求めるのは檜山さんに、なのね、森川さん。
三木「どういうやりとりなのよ、今のは」
森川「さっき車の話で悔しい思いしたから」
檜山「こいつとしては、振ったら、もっと難しい話が返って来たんだよ。 いいサーブを決めたと思ったら、すごいのを打ち返されたようなもんだ」
坂本「自分の中では、高倉健のイメージなんですけどね」

檜山「ゲストコーナーのはずだったのに、なんで森川いちばんしゃべってんだよ。 俺が向こうに振ると、俺ね俺ね、って」
森川「俺、しゃべってないよ」
しゃべってましたよ、森川さん。リターンエースに玉砕はしてましたけど。

クイズ森山修智(もりやまのぶとし)
今回は石塚堅が司会。タイトルとしては3回目だが、毎回趣向が違うなあ。
舞台下手から陶山・上田・三木・坂本・森川・檜山の順で、 問題に対して「この中で誰が当てはまるか」を書いてもらい、 いちばん多く書かれた人がポイントをゲット。 最終的にいちばんポイントの高かった人が、「豪華賞品」をもらえるらしい。 回答者に拒否権はなし(笑)。
なお、回答は全部覚え切れていないので、抜けもありますし、 間違っているかもしれません。ご了承ください。

第1問 20年後、ナイスミドルになってギャルから人気を博していそうな人
陶山:『森川』  上田:『森繁』  三木:『上田』
坂本:『三木』  森川:『三木』  檜山:『坂本』(?)
20年後は50歳だけど、内臓年齢は80歳になる三木さんがポイントゲット。
第2問 絶対バイアグラをやってるぞ、という人
陶山:『森川』  上田:『上田祐司』  三木:『陶山』
坂本: 森川:『オレ』  檜山:
陶山さん・森川さんがポイントゲットだけど、 上田さんと森川さんが自己申告だったんだよね。
第3問 アニメ番組でゲイのカップル役をやるとしたら、相手役は
陶山:『森川』  上田:『俺』  三木:『俺』
坂本:『上田』  森川:『三木』  檜山:『坂本英三』
三木「俺、1回、森川さんにはやられてるからね」
三木さん、1回じゃなくて2回です。忘れちゃったんですか?
森川「俺がやったことがあるのは、ふたり」(と檜山さんを振り返る)
意外にそういうことって覚えてるんでしょうかね。内容は忘れても。
上田「俺は森川さんをやったから」
三木「あ、俺、ひーちゃんにもやられてる」
森川「なんだ。家族、家族。みんな家族じゃん」
そ、それって、森川さん……(超爆)
第4問 舞台の芝居でキスシーンをやらないといけないとしたら
陶山:『森川』  上田:『英三』  三木:『英三』
坂本:『上田』  森川:『三木』(?)  檜山:『陶山』
なんと、上田さんと英三さんが相思相愛。「実践はなし」という 約束だったが、なぜか森川さんがしつこく「見たいなあ」と繰り返す。
「今後のために次に行きたいと思います」とかわす石塚さんに、 「お前がドキドキしてどうする」というツッコミが入ってました。
第5問 この中の誰かに、次の人生生まれ変わるとしたら
陶山:『森川』  上田:『英三(陶山だけはイヤ)』  三木:『英三』
坂本:『檜山』  森川:『英三(檜山だけはイヤ)』  檜山:『英三』
圧倒的に英三が人気。檜山さんの「やっぱ違うジャンルだからね。 他はみんな読めちゃう」という言葉に集約されるのでしょう。
で、人気の英三さんは、森川さんの面倒を見たいのでしょうか?
ここで、石塚堅から重大な指摘が。
石塚「陶山さんが全部、『森川さん』って書いてるんです」
三木「毎回書かなくてもいいんじゃないの?」
檜山「陶山、全部書いてる?」
上田「他の字知らないとか」
などと、散々なツッコミを受ける陶山さん。
第6問 男性のシンボルがいちばん大きいと思われる人
陶山:『石塚』  上田: 三木:『陶山』
坂本:『三木』  森川:『英三』  檜山:『三木』
ポイントゲットの三木さんに、
石塚「動物に例えると」
三木「クジラ。3メートルぐらいあるの」
上田「豚のように巻いてたりして。スパイラル」
第7問 10年後、転職してそうな人
陶山:『僕』  上田:『庖丁人陶山』  三木:『俺だろ』
坂本:『坂本英三』  森川:『森川』  檜山:『石塚堅』
陶山さんが、最終問題5ポイントでぶっちぎり優勝。

そんなこんなで、優勝は陶山さん。 賞品は、「きんぐof森山修智」とボール紙に書いたチャンピオンベルトと、 露天風呂の「優待」券でした。

おまえら大喜利その1・なぞかけ
今回も円楽は檜山さん。 回答者(?)は、舞台下手から上田・三木・坂本・森川・石塚の順で、 陶山さんは「陶山田くん」として、座布団ならぬご祝儀袋とハリセン配り。 前回は玉砕した陶山さんだったが、今回は生き生きしている。
上手(向かって右)から順に自己紹介をするが、最後の上田祐司が頓狂な声で、 「うえゆ〜でーす!」。ちょっとびっくり。 「いや、位置的に、そういう役割かな、って」。捨て身のサービスありがとう。

まずは、「○○とかけて○○ととく、そのこころは」というなぞかけを披露。
お題は、「春(に関連したもの)」「バイアグラ」「声優(に関連したもの)」。
前回は失敗だったと思ったコーナーだったが、ゲストの力で、今度は成功? やっぱりいちばん早く、たくさん披露したのは森川さんだったんだけどね。
中でも評判のよかった作品を。
石塚『春とかけて、ここにいるお客さんととく。 そのこころは、綺麗な花がたくさん咲いています』
三木『花見とかけて、石塚堅ととく。 そのこころは、時間が経つにつれてとっちらかっていきます』
坂本『花見とかけて、我々のコントととく。そのこころは、やりっぱなし』
上田『バイアグラとかけて、ちゃぶ台をはさんでオヤジふたりととく。 そのこころは、バイ、アグラ』
三木『バイアグラとかけて、今の都政ととく。そのこころは、早よ立ち上がれ』
森川『声優さんとかけて、無農薬野菜ととく。そのこころは、コエが命です』

おまえら大喜利その2・名前あいうえお作文
落ちない(爆)。
お題:「陶山章央」
す:石塚『素敵な人で』
や:森川『やっぱり駄目な』
ま:坂本『間のとり方がなってない』
あ:三木『ああなんともいえない』
き:上田『きれいごと』
お:石塚『おとこのこ』
お題:「上田祐司」
う:上田『上っ面だけの』
え:三木『遠慮会釈のない』
だ:坂本『ダーリンにしたい男ナンバー1』
ゆ:森川『夢にまで見た』
う:石塚『海に行きたい』
じ:三木『ジゴロだぜ』
お題:「おまえらのためだろ」
お:石塚『おっきな会場を使って』
ま:森川『真面目な森川が』(最初間違えて「偉い森川が」と言って言い直し)
え:坂本『ええ感じに頭の色もとっちらかって』
ら:三木『乱行三昧』
の:上田『のそのそしてるか?』
た:三木『タニシも笑う』
め:坂本『メインは実は檜山さん』
だ:森川『だけどやっぱり森川さん』
ろ:石塚『肋骨折った陶山さん』

インパクト王
第6代インパクト王は、第2代(昨年夏神戸での夜の部)のときと同じ理由で、 檜山さんが「外人に見えた」綺麗な(本当に綺麗な)金髪の人に。
賞状に名前を書いてもらうときに、本人が「美」の字を「羊が大きい」と 説明したのが、金髪と相俟って印象的でしたね。

檜山「さて、歌を」
森川「おまえら聖歌隊?」
檜山「聖歌隊、って、ふたりしかいないじゃないか」
いつもはひとりずつ歌っているが、今回は趣向をかえて、ふたりで歌う。
森川「昨日決めたからね、これを歌うって」
檜山「どう考えても俺が不利だよな。さっき初めて真面目に聴いたもん、会場で」
森川「なんで持ってないんだ? 俺のアルバムに入ってるぞ」
檜山「もらった。でもBGMとしては聴いたけど、歌詞を見ながらは聴かないでしょ」
歌:「Last Telephone Call/Dear…」(「GARDEN OF EDEN」から)
檜山「人の歌は難しいね。自分の歌でも難しいからね、俺は」

続いて、今度のおまえらCDに収録予定の曲。
森川「おまえらのテーマ曲になれればいいかな、と思って作ったんですけど」
檜山「本当だ。作詞作曲森川になってる。すごいね、こんなことできるんだ」
森川「急げと言われたんで、急いで作りました。 昨日の夕方にカラオケができあがってね。レコーディングは今度の土曜日に」
檜山「さっきのリハで、初めて合わせて歌ったんですよ。 だいたい、テープと歌詞もらったのがおとついですからね」
森川「まだできてないんです。製造工程途中というか」
檜山「こんな感じの曲だよ、ということをね」
森川「違う曲になったらどうしよう」
歌:「待ってるよ」森川智之作詞作曲
とても楽しくて軽快な曲。シンプルだけど、凶悪なまでに覚えやすい詞と メロディは、ある意味公害に近い。耳について離れない(爆)。 しかし、実際レコーディングされたものを聴いたときには、記憶の劣化とも 相俟って、「違う曲」だと思うかもしれないなあ。

エンディング
4月からの森川さんのお仕事は「神八剣伝」。それだけ?
檜山さんは、WOWOWの海外ドラマで「フェリシティーの青春」、 同じくWOWOWで、ゲームからアニメになった「アーク・ザ・ラッド」の トッシュ役。「剣やら魔法やら鎧やらのファンタジーの世界で、 俺だけ任侠やくざの若頭なんだぜ。着流しなんだ」。

呼び出したゲストとちょっとだけトーク。
上田「昨日の自分たちのトークライヴより、 『おまえら』のブッキングのほうが早かったんだよ。 どうなるんだろうな、俺らのトークライヴ」
森川「タイトルは何ていうの?」
上田「『小野坂昌也と上田祐司のトークライヴ』」
森川「そのまんまじゃないか。却って斬新だな。何回ぐらいやってるの?」
上田「もう、4、5回」
森川「じゃあ、第10弾に呼んでくれれば、行きますよ」
檜山「俺も、興味わいた。今度やるとき教えて」
最後に、ひとり2つずつ、サイン入りのゴムボールを会場に投げてお開き。 「サインが消えたらただのボール!!」前回は本当に消えたらしいし。

以前「VOICE CREW」で、「今回もお見送りの握手をやる」という約束をしていたのだが、 人数が多く時間がかかりすぎるため、「ごめんなさい」。 その代わり、ゲストも含めて出演者全員が、ホール出口で「お見送り」。 両側に分かれていたので、片方の列を無視してしまった人も多かったかも。(爆)
以上、夜桜にも更けすぎた北の丸公園を、3時間半のステージに興奮さめやらぬ 500人の観客は、それぞれの想いを胸に、家路についたのでした。
森川さん、檜山さん、ゲストのみなさんも、お疲れさま。楽しい時間をありがとう。

全体的な感想としては、「ゲスト」が豪華だったぶんバラエティには富んで いたけれど、森川さんと檜山さんがホスト側に回ってしまうので、彼ら本来の トークのことだけを考えると、ちょっといつもより物足りなかったかな。


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