森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第11弾 夜の部
「声優スター・ウォーズレッスン1」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第11弾 夜の部「声優スター・ウォーズレッスン1」
日時: 1999年8月22日(日) 17:00〜19:40
場所: 東邦生命ホール (東京・渋谷)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之 (陶山章央・石塚堅がアシスタント)
飛び入りゲスト: 結城比呂・矢島晶子

オープニング
昼の部に続いて、諸注意のアナウンスは林原めぐみ。 これも昼の部同様、「待ってるよ」の後は…
これまた林原めぐみのタイトルコール。今度はかなり凝ってる。しかも。
「本日のメーンエベント。 森川・檜山のおまえらのためだろ第11回戦、120分以上180分未満。
赤コーナー。今日の髪はどんな色? おまえらーズボケ所属、森川智之。
青コーナー。今日も二日酔いなの? おまえらーズツッコミ所属、檜山修之」
ここまで来たときに、吹いてしまい、NG。いい調子で来たのにねえ。だが。
林原「どこからやり直せばいいの?」
森川「これ、使っていい?」
林原「いいけど」
森川「『声優スター・ウォーズレッスン1』でしめてくれればいいから」
なんと、NGテイクをそのまま使うっ! さすが森川さんっ!!(笑)

ちょっとうわずった林原めぐみの「声優スター・ウォーズレッスン1」のコールに導かれて、 舞台に出てきたふたりの衣装は、
森川: 黒のタンクトップ、ベージュのウエスト丈ブルゾン、前は開けている。 いつもの黒の光沢のある生地のパンツ、黒い厚底靴。髪は青だ。
檜山: 目の覚めるような鮮やかな青のシャツに、生成りのコットンパンツ、 同じく生成りのベスト。黒の足首までのブーツ。髪は結んでいない。

トーク
夜の部は「声優スター・ウォーズ」なので、「自称」声優スターの出演者たちが、 声優について繰り広げるトークの世界(?)をどうぞ。

森川「最近は声優業界も不況でね。前回の4月4日から、仕事やってません」
檜山「嘘付け」
森川「ここのお客さんはすごいね。不況を逆行して、ドブにお金を捨てるように」
檜山「せっかく来てくれたお客さんに、それはないだろう」
森川「顔見ると、みんなリッチだね。 たくあん食べるのにも、ナイフとフォークで食べるんだよ、きっと」
檜山「たくあんをか? 細かくするのかよ。それとも、大きいのをどーんと置いて切るのか?」
森川「ベビースターすらフォークで」
檜山「刺さらないだろう?」
森川「ささるんですよ、お湯をかければ」
檜山「お湯かけるなよ、ベビースターに」
森川「お茶を飲むにも、こう」(と、ブランデーを飲むようなしぐさ)
檜山「ブランデーかよ。お茶なのに、なんで回すんだよ」
森川「コップじゃなくて、グラスですから。で、急須から」
右手でブランデーグラスを回しながら、左手を高く挙げて、 それでもしっかり急須の蓋を押さえたまま、グラスにお茶を注ぐしぐさ。
檜山「こっちはブランデーグラスで、なんで急須なんだよっ」
そりゃ、「ブランデーグラス」はカッコつけた森川さんの定番ですから。

森川「声優業界は、弱肉強食ですからね」
檜山「力のあるものは勝つ、ないものはいなくなる」
森川「我々はいなくなったほうですか?」
檜山「いや、まだいるほうだろう」
森川「よかった。お客さんから、どっちかな、っていう風が伝わって来て」
檜山「今日のお客さんは厳しいね」
森川「みんな直で来たんですか? 武道館入れなかったとか」
ちょうど武道館では、24時間テレビを放送中。
森川「24時間ずっとしゃべって、すごいね。我々は6時間が限度かな。 (檜山さんに)12時間ならやれる?」
檜山「最後の3時間は、しゃべってるだろうけど、記憶ないね、きっと」
24時間テレビの人は、24時間ひとりでしゃべらないと思いますけど。 それより、24時間かけて1000曲歌う「アニキ」のほうがすごいかと。(爆)

森川さんが見つけた「声優業界を生き抜く方法」は、 「ホクホクの人と仲良くなる」。
森川「この人はすごいぞ、いっぱい仕事して蔵立ててる、って思ったらね」
檜山「お前の蔵はどうしたんだよ」
森川「僕の蔵は、こないだの大雨で流されました」
檜山さんのツッコミもナイスだけど、森川さんのボケの勝ち。(笑)
森川「スタジオとかで一緒になったら、するすると寄って行って、隣に座るんですよ。 そうしたら、何かもらえるかもしれない」
檜山「何をもらうんだよ」
森川「シャーペンのシンとか」
森川さんが「するすると寄って行ってなつく」のは、 「保志くん」やら「森久保くん」やら。 檜山さんに「いくらなんでも後輩はねえだろう」と言われ、 「僕にもプライドがある。プライド持ってね」と言いながら、
森川「久しぶり〜、子安社長」
ああ、それはなつき甲斐があるかも。(笑)
森川「本当に、役、もらったんです、ちゃんと」
「Z/ETA」のDr.PTは、社長になついてもらった役やったんか。(爆)

森川「なんか話題ある? キミが今日、声帯を家に忘れて来たこととか」
そういえば檜山さん、咽喉の調子がよくなくて、とてもつらそう。
檜山「たいへんなんですよ。いろいろ誤魔化す、というと言葉は悪いけど、 テクニックはあるんだけど、今回ばかりは全然駄目だね」
森川「その代わり、胃は荒れてないんだよね」
檜山「胃は元気」
森川「怖いな、今日の打ち上げは」
檜山「明日の仕事、マジに不安でさ」
森川「明日10時から『ガオガイガー』なんだよね。 なんで俺が、自分のスケジュールもわかんないのに、お前のを知ってんだよ。 けど、あんまり喉を痛めることって、ないよね」
檜山「そうなんだよ」
森川「今度のビデオ、声帯の取れた獅子王凱が聴けますよ」

檜山「何かないの? 話題は」
森川「俺はないよ。夏はベランダでバカンスですから。 うちはベランダ、広いからね。東京ドーム2個ぐらいある」
檜山「お前んちのベランダは、青木ヶ原樹海かいっ!」
森川「10畳ぐらいあるんですよ。いくら寝相が悪くても大丈夫」
そのルーフバルコニー(たぶん)で寝てて、「ベランダ焼け」したんですね。
森川「せっかく夏なんだから、海、行きたいですね」
檜山「泳ぐの好きなの? クラゲと間違えられない?」
森川「中学の頃、イルカって呼ばれてましたから。ドルフィン」
檜山「ドルフィンって、どんな漢字書くんだよ」
ドルフィンの「ド」は「怒」らしいですけど。なにも漢字で書かなくても。
「泳ぎ、得意ですよ。高校が体育の高校で、スポーツ推薦で入ったんです。 水泳の記録持ってたんで。でも実際入ったのはアメフト部なんです」
「でも、アメフト部入って、失敗した、って思いましたね。 夏、暑い中、ヘルメットと防具付けて練習してごらんなさい。塩吹きますよ」
「ヘルメットのてっぺんに、ちいさなちいさな穴が開いてるんです。 ヘルメットの中、計ったやつがいるんですけど、温度が60度以上になる。 極限の状態になると、その小さい穴からいい風が、ひゅ〜っ、と。 その風を感じると、悟りを開きますね」
檜山「その穴、そのための穴なの? もう少し大きくすればいいのに」
森川「それ以上大きくすると、ヘルメットが割れちゃうんじゃないかな」
檜山「ところで、声優スターの話はどこ行ったの?」

葉書コーナー
「というわけで、葉書コーナー行きましょう」と、葉書を取りに袖に引っ込む 森川さん。舞台にひとり取り残された檜山さん、客席を見るが、おとなしい。
「今日のお客さん、こういう間があるんだよね」
ちょうどそこに戻って来た森川さん、「え? 何?」
「今日のお客さんは静かだね、っていう話してたんだよ」
と、客席の後ろのほうから「遠い〜」と声がかかる。
それを聞いたとたん、合図も何もなく、まったく同時に、 いきなりマイクスタンドをつかんで、ギリギリまで前に出て来るふたり。 「ここだと前すぎるな。照明が当たらないから」と、少し下がったけれど、 あのひと言でまったく同じ反応をするなんて。いや〜ん、気が合うんだから。

まず、縦5枚×横10枚を張り合わせて、1枚の大きな絵になった葉書を紹介。

蚊に刺されると、爪で×印をつけるのは何なんでしょう。
檜山「声優スターと何の関係があるの?」
刺されたところをすぐに石鹸で洗うと、かゆみ止めよりよく効くんです。
森川「俺もこないだ聞きました。スタジオで、速水さんから」
檜山「あの人は妙なことを知ってるな」

同じ声優仲間で、こいつには勝ってる、あいつの××はすごい、というのはありますか? 例えば、子安氏には髪のインパクトさで勝ってる、とか。
檜山「いやあ、それはどうかな。子安の触覚もなかなかね」
森川「子安の触覚、ピッ、ってつまむと、動かなくなっちゃうんだよ」
森川さんは、「ギャグのセンスでは陶山に勝ってる」。 檜山さん曰く、「ずいぶん下のほうと比べるね」。そんな、はっきり言い切るのね。
檜山「時間を守ることに関しては、俺はキミに勝ってるね」
森川「そんなミクロなこと。もっとマクロなことを考えましょうよ。 2000年問題にしてもね、日本には元号というものがあるんだから」
それが「時間を守る」ことにどんな関係が?
森川「俺は負けてないぞ。追い越してるんだ」
檜山「お前は下がってるんだよ」
森川「俺が下がってるとき、お前が俺を見るだろ。 お前が振り向いてるとき、もうひとりの俺が前にいるんだよ」
檜山「いてもいいけど、役には立たないんだよ。 役に立たないお前は、何人いてもしょうがない」
檜山さんの勝ち。(笑)
森川「あいつの××はすごい、っていうのはある?」
檜山「そうだね〜。やっぱり、子安は社長やって、すごいね。あ、それから、 三木(眞一郎)がイニDで自分の役が乗ってるのと同じハチロク買ったじゃないか。 それだけ愛着持てるのはすごいね。車が趣味、っていうこともあるけどね」
森川「俺もやってますよ、レース。週に1回はモナコ走ってますから。 愛車はランチア・ストラトスですよ」
森川さん、レースゲームは好きみたいですね〜。
で、森川さんの「あいつの××はすごい」は、
森川「俺は、お前のストレートなところが……好きだ」
おお、公衆の面前で愛の告白(笑)。場内大喜び。 檜山さん、よかったね、ふたりだけのときに告白されたんじゃなくて。(爆)
檜山「(動じずに)何、たくらんでる? 何かたくらんでるだろう?」
森川「キミ、ストレートしか持ってないもんね」
檜山「失礼な。カーブぐらい持ってますよ。ただ、3cmぐらいのね」
森川「今のカーブだったの?、みたいなやつね」

スターウォーズキャラを声優さんに当てはめると、誰になりますか? もし自分でやるとしたら、どのキャラがいいですか?
檜山「ロボットいただろ?」
森川「R2D2?」
檜山「あれはしゃべんないだろう」
森川「しゃべるほうは、C3PO」
檜山「昔、那智さんがやってたやつ」
森川「あれに入りたいのか」
檜山「入ってどうする」
森川「でも、お前が入ると、全然違う体型になっちゃう」
檜山「俺が入るならR2D2……って、うるせえな」
昼の部の石塚さんといい…檜山さん、今回楽屋で何かあったんですか? (爆)
森川「俺なんか、毛染めて、本当にチューバッカになっちゃうな」
森川さんは、やっぱり、ハン・ソロをやってみたいらしい。 そりゃ、前シリーズ、印象に残っているのはハリソン・フォードだけ、 っていう人も多いし、ひとりだけ異様にカッコよかったもんなあ。
森川「俺、ダースベーダーもやってみたいね」
檜山「あれ、SEじゃないのか? しゃべるのか」
森川「俺なんか頭でかいから、5等身ぐらいのダースベーダーになっちゃうね」
檜山「入るのか」
森川「キミ、今まで何言ってたんだよ。入るんですよ。やるんですよ」
檜山「自分がやるのに、ハン・ソロ? お前、なめとんのか」

ヘップバーンは池田昌子、シュワルツネッガーは玄田哲章、というように、 だいたい決まった人がやっていますが、それは誰が決めてるんですか?
檜山「シュワルツネッガーは、3人ぐらいやってますね」
森川「誰?」
檜山「俺が知ってるのは、大塚明夫さん。それから…」
客席「郷里大輔」
檜山「ああ、そうだね。それに、ビデオの『ターミネーター』1作目、 まだワルだったときには、大友龍三郎さんだったよ」
森川「ワルだと大友さんなのか」
檜山「ああいうのは、局によって違うからね」
森川「誰が決めるの?」
檜山「プロデューサかね。少なくとも、我々じゃないね。 役者が決められたら、楽でいいよね。お前これやれよ、俺はこっちやるから、とか」
森川「俺、多いのが、『ハムナプトラ』やったブレンダン・フレイザーかな」
檜山「でも、昔ほど持ち役ってなくなったね」
森川「クリント・イーストウッドは山田康雄さんだったけど、 山田さんは亡くなって、イーストウッドは生きてるじゃない」
檜山「村井国夫さんとかがやってたけどね。 やっぱり、声質の似てる人がやるのかな」
森川「そうか。そうすっと、俺、ジャッキー・チェンかな。 張ったときの声が石丸博也さんに似てる、って、ずっと前から言われてたんだ」
と、「ロケットパーンチ」大サービス。
森川「でも、俺のほうが早く死ぬな」
「こないだ、渋谷の100円ショップで、ロケットパンチ見つけたんですよ。 欲しかったんですけど、本当に欲しかったんですけど、ここで買ったら恥ずかしいな、 と思って買いませんでした。欲しい人は渋谷の100円ショップに」
檜山「ロケットパンチ買いに行け、ってか?」

めざせ、ノッポさん
夜の部は「声優スター・ウォーズ」なので、「闘い」をテーマにお題を選ぶ。
「自分がやった闘うキャラ」
檜山「僕、ほとんど闘ってるからね。98%闘ってるからね」
森川「俺は同性愛ものが多いからね」
檜山「それも、ある意味、闘いでしょ」
「自分がやったキャラで最強のもの」
「自分が闘ってみたい人」
「自分にとってのスター」
森川「いないんですけど」
檜山「お前、帰れ」
と言いつつ、お題は「自分にとってのスター」に。

檜山さんが描いたのは、打席でバットを構える背番号8。 これだけで、誰の名前が出て来るか、で、年代とどこのファンかがわかったりして。 もちろん、檜山さんが描いたのは、広島カープの山本浩二。
森川「今はロッテの監督」
檜山「それは巨人の山本」
森川さん、ボケたの? だとしたら、あまり客席には、面白さが伝わってなかったと思うよ。 広島の山本浩二と巨人の山本功児が錯綜した時代を知っている人が少なかったのかな。
森川「赤ヘル軍団なんか知らないでしょ」
檜山「ちょっと今、弱いからね」
森川「ちょっとじゃないけどね」
檜山「最下位だからね」
森川「よかったね、賭けなくてね」

森川さんにとっての「スター」は、「身内なんですけど」と前置きして、 つるつる頭に眼鏡をかけた、…何といったらいいか…おじいさん。
「うちの亡くなったおじいちゃんです」
ほほう〜?
森川「うちのおじいちゃんは、ウタのお師匠さんでね」
檜山「ウタっていってもいっぱいあるけど、何のウタ?」
森川「メタル」
檜山「それでスキンヘッド?」
森川「背中から鋲が出てるんですよ。 『おじいちゃん、鋲が出てるよ』って言ったら、『それは背骨』」
檜山「メタルって、弟子とるの?」
森川「芸事やってたんで、いろいろ教わったんです。 言葉遣いに気を付けて、時間を守って、挨拶ははっきりと、ってね」
檜山「そこまで破っていいの?」
「うちのおじいちゃんがすごいのはね、俺より声がでかかったんですよ。 おじいちゃんが家の中にいて、俺が学校から帰って来るでしょ。 家の中でしたくしゃみが、家から60mぐらい離れた道で聞こえるんですよ。 家の中なのに」
檜山「声がでかい、っていうか、通る声だったんだね」
おじいさんが亡くなったとき、焼き場で係の人が、 「いい喉してますね」と言ったぐらい、立派な喉仏様だったらしい。
檜山「そういえば、若山弦蔵さんが、渋い声してるでしょ。 どうなってるか、亡くなったら解剖してもいい、って、約束してるらしいよ」
森川「俺らは…頭かね」
脳の中で花が咲いているかどうか、ですか?

陶山章央・石塚堅のコーナー
トークのテーマは「養成所でどんなことをしたか」「憧れた声優」だったはずだが、 そのうち、何やら先輩や同僚をネタに。
ちなみに憧れた声優は、陶山さんが野沢雅子、中原茂、石塚さんが富山敬。 ネタにされた声優は、堀内賢雄、保志総一朗。 保志総一朗と石塚堅は、日本ナレーション演技研究所で同期だったそうだ。

声優スター・ウォーズレッスン1
本日のメーンエベント(?)、タイトルコーナーの始まりであります。 あれ? 森川さんの衣装が替わってる。「STAR WARS」のTシャツだ。
ここで、予告されていなかった、飛び入りゲストのご紹介。
森川「『自称』じゃなくて、本物の声優スターですよ」
檜山「ここでカタシと陶山が出て来るんじゃないだろうな」

呼び出されたのは、まずはもうおまえらファンにはお馴染みになった、 唯一「おまえら」の舞台に上がったことのある女性、矢島晶子。 柿色の細かい柄のワンピースで、小柄でとてもかわいい。
続いて、なんと、結城比呂! これには会場中騒然。 けっこう派手なシャツがとてもよく似合っているし、 何にしてもやっぱり小柄でかわいい、綺麗〜。 かなり多数のファンを持って行かれたと思いますよ(大爆笑)、森川さん。 終了後のほんの少しの間に、「結城比呂に見惚れてしまった」という言葉を、 何回も聴いたぐらいですから(笑)。もちろん、違う口から。
檜山「11回やってますけど、こんなに盛り上がったのは初めてですね」
森川「俺らが出て来ると、『キャー』じゃなくて『ギャー』だもんね」
そんな様子を見ながら、ひたすら笑いこける結城比呂。 矢島晶子に、「受けすぎだよ、お客さんより受けてるよ」とツッコまれてました。

「声優スター・ウォーズレッスン1」とは、用意した台本を舞台の上で演じる、 というもの。もちろん、客席から希望者を上げる企画も用意している。
用意した台本は2種類。 1つめは、「結城比呂さんも泣いて喜ぶ」ホ○CDの「エデンを遠く離れて」から。 伝説の森川・檜山初カラミの作品である。
結城「森川くんと檜山くんが? それは濃いねー。 ボクもけっこう森川くんとやるけどね。ボク、森川くん以外、ないもん」
矢島「えっ? じゃあ、森川にいさんに操を捧げてるの?」
檜山「比呂さん比呂さん、森川は食いまくりだよ、あちこちに。マジで」
もうひとつは、森川さんがその日の朝に10分ぐらいで作ったオリジナル、 「おまえらドラマ・ケメコとケメオの愛のレッスン1」。
矢島「だから中身ないんだ」
そうはっきり言わなくても。(笑)
檜山「台詞に意味はないけど、行間にも意味はないです」
矢島「『…(てんてんてん)』とか、無視してもいいんだ」
「今日ね、『声優スター・ウォーズ』っていうから、これやるんだと思って、 台本持って来たんですよ」と、矢島晶子が取り出したのは、 「STAR WARS Episode 1」の本物の台本。 パラパラと開いて、目に付いたアナキンの台詞を読むが、 まるっきりしんのすけ(「クレヨンしんちゃん」)口調。
檜山「それがアナキン・スカイウォーカーか?」
矢島「そのうち、スーハー、って」
結城「(大受けに受けながら)小ネタ持ってる人はいいよね」
台本の表紙には、「ひろし」「みさえ」「しんのすけ」と、 「しんちゃん」のスタジオでお金(何の?)を集めるときのメモが書かれてるらしい。
結城「大作もかたなしだね」

というわけで、森川・檜山編、「エデンを遠く離れて」。
結城「勉強するよ。ボク、檜山くんのそういうの、聞いたことないから」
檜山「いや、カラむわけじゃないんだ」
結城「ああそうか」
ああそうか、って、結城さん。(笑)
普通のキャスティングはCDで聴けばいいから、と、ここでは檜山さんが加藤役、 森川さんが芹沢役で、役をチェンジ。めったに聴けない企画だからおいしい。
けど…檜山さんの加藤はイケるけど、森川さんの芹ちゃんは…どうかな? 芹ちゃんの気弱さも健気さも一生懸命さも悔しさも、檜山さんの得意な 「ストレート」そのもの、という気がしている今日この頃。(爆) 要するに、加藤のような役は、二枚目系の声が出せる役者ならそこそここなせるけど、 芹沢のような役はなかなか難しい、ってことかもしれない。 単におどおどすればいい、というわけでもないし。ま、それはともかく。
昨年12月発売の「神よ、いずこの楽園」の最後のトラックを、 台本にあるト書きまで読み上げながら演じて、夢の競演はつつがなく終了。 客席からは、男性限定で2名を舞台に上げる。男性客は多くはないけれど、 それでもジャンケンで出場者を決めるぐらいには希望者はあった。
ひとりめは加藤役希望、芹沢役には檜山さんを指名。 やっぱり檜山さんの芹ちゃんはさすがホンモノ、って感じがする。 ふたりめは芹沢役希望で、加藤役は森川さん。 けっこうキュートな芹ちゃんだったな。
結城比呂は感想を聞かれても、笑いが止まらない。えらく楽しそう。
檜山「おーい、救急車1台」
結城「おもしれー。もっとやろ、もっとやろ」
森川さんのナイスなトチリもあったりして、この企画、大成功!

結城・矢島編のオリジナルドラマ、「ケメコとケメオの愛のレッスン1」。
森川「どちらがケメコをやりますか?」
是非逆に、と思った(笑)のだが、順当に。
結城比呂と矢島晶子は、「リューナイト」以来、7年ぶりのカラミとか。
結城「矢島さんだって檜山くんとカラんだし」
檜山「比呂さんも森川とカラむから、いいじゃないか」
結城「なんだ、一周したな」
結局、また、それなんですね。(爆)
客席からは今度は女性を2人。相手役指名ですったもんだがあったが、 なんと1回目のケメオは、結城・森川の「ふたりで一役(一緒にしゃべる)」。 ナイスなアドリブを交えて、これはこれでけっこう楽しめました。 矢島晶子のケメオも聴いてみたかったかな。しんちゃんになったんだろうか。

我こそインパクト王
希望者対戦方式の「インパクト王」、 第8代の対戦テーマは、「ダースベーダーの物真似」。

個人コーナー

檜山修之
歌:「孤独な王者」(「頭文字D」の中里毅の歌)
「頭文字(イニシャル)D」のCDドラマシリーズで中里の話があり、 それでテーマソングとして使われる予定。 相変わらず中里は一度も勝てない。今まで一度も勝っていない。 TVアニメの新シリーズの収録も始まっているが、中里は第2話に出て、 またやっぱり負けた、とのこと。 「一度ぐらいは勝たせてください」と頼んでいるそうだが、どうなることか。
他には、「勇者王ガオガイガー」のOVA最終巻、収録は明日。 普通のアニメの倍ぐらいのカット数がある。
秋の新番組、サンライズ作品の「無限のリヴァイアス」で、 「ブルー」という役でオーディションは通っている。 でも、スケジュール確定がまだできていないので、もしかすると変更になるかも。

森川智之
歌:「In the SKY」
品切れになっていて注文しても手に入らなかったファーストオリジナルアルバム 「HEAVEN'S DOOR」、限定発売しました。これを機会に、 また歌のアルバム出せたらいいな、と思っているので、ひとつよろしく。
昨日から公開の劇場版『金田一少年の事件簿2〜殺戮のディープブルー』、 今回は明智も活躍しています。
夏になると映画があるんですけど、昨年の『ゴジラ』に続いて、 今年も、『スター・ウォーズ』の劇場吹き替え版で、 ユアン・マクレガーが演じているオビ=ワンの声をやっています。

エンディング
森川さんの衣装は、檜山さんが歌っている間に元に戻っている。
最後に、飛び入りゲストのおふたりと、陶山・石塚ペアを呼び出す。
「いかがでした?」と訊かれて、結城比呂は大きなため息(笑)。 この日、直前まで、「ハイスクール・オーラバスター」のイベントで、 トークをしたり歌を歌ったりしていたらしい。
檜山「ずいぶん感じが違うよね」
結城「楽しかったですよ。お客さんみんな、感じいいし」
結城さんが定期的にやるイベントと、10月に出るアルバムの告知。
矢島「ビデオ買わなきゃ、と思いました」
森川「『桜』ですか? 『桜』、もうないんですけど」
檜山「『桜』はもう散りましたから」
結城「え? ビデオ売ってたの?」
檜山「ビデオ、作ったの」
森川「ふらふらになりながら作りました」
矢島「がんばって探そうっと」
矢島晶子は、今回3度目の出演で、三木眞一郎に並んで最多出演になった。
結城「ボクも、頼んで出させてもらったんですよ」
檜山「好評で、出たいという人がいっぱいいるんですよ。 みんな、何か勘違いしてると思うんだけど」
結城「楽しいよ」
矢島「よく作ってるなあ、って思いますよ」
矢島晶子の告知は「全然ないです、地味に生きてます」。

石塚堅、陶山章央にもひと言ずつ訊く。気弱なことをぼそぼそとしゃべる陶山さんに、 「お前、ペンギンみたいな頭してんな」と、森川さん。 確かにメッシュが入ってツンツンしてるから、イワトビペンギンみたい。
しゃべり終わった陶山さんが、マイクを森川さんに渡そうとする。
「お前、マイク俺に渡すなよ。俺、持ってるんだから。俺、2本持ってどうすんだ。 ゲストに渡せばいいだろ。(ゲストに向かって)すいませんねえ」
なんか、すっごいリラックスしていて、クラブ活動の先輩が、 招待試合で来た相手校の選手に、気の利かない後輩のことを謝っているみたいな雰囲気。 結城比呂はやっぱり大受けに受けている。
結城「(笑いながら)すごーい、普通」
矢島「なんかいいでしょ。家族ぐるみでやってる居酒屋みたいで」
森川「(客席を見ながら)居酒屋に来るお客さんですよね」
檜山「居酒屋も、次は12月ですか?」
次回の情報は、おふたりによれば「もうレギュラー」な 「林原めぐみのラジオ番組を聴いていてください」とのこと。

ラストはやっぱり、みんなで「待ってるよ」を歌う。
森川「(ゲストたちに)知らないと思うけど。覚えるの、待ってるよ☆」
矢島「レギュラーになりたかったら覚えろ、と」
結城「(大笑いしながら)ちゃんと受けないでよ。たれ流しで言ってるんだから」
檜山「お、見抜いたな(笑)」

歌: 「待ってるよ」
知らなくても手拍子はできる。客席と一緒に、「大丈夫チャチャ」で、幕。

今回の会場は、今までいつも使っていたビプランシアターの倍ぐらいの収容人員。 ビプランがあまりにも客席と舞台が近かった、と言えばそうなのだが、 やはり「おまえらも大きくなったなあ」という感慨は否めない。 でも、それにしては、このホールはとても見やすくていいホールだったな。 舞台が高く客席の傾斜もちょうどで、後ろのほうからでも気持ちよく舞台が見える。
構成もしっかりして来て(「おまえら」にあるまじき!?)、全体的にまとまりがあって、 だんだんきちんとした「演し物」を観ている気分が強くなって来る。 そういう意味では、やっぱり「大きくなったなあ」ということなんだろうか。 あの、だらだらした居心地の良さだけは失わずにいてほしいんですけどね。
とにもかくにも、お疲れさまでした。


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