森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第12弾 夜の部
「アフレコカウントダウン!」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第12弾 夜の部「アフレコカウントダウン!」
日時: 1999年12月19日(日) 17:30〜20:55
場所: はまぎんホールヴィアマーレ (横浜・桜木町)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之、陶山章央・石塚堅
ゲスト: 結城比呂

夜の部はなんと、3時間半の長丁場。ロングライヴじゃないのに。 内容的にも盛りだくさんで、「役者」である彼らが堪能できる舞台でした。

クリスマス・リーディング
林原めぐみの前説から、会場に流れる「HAPPY CHRISTMAS」。 名曲に、クリスマスの想いを強くしたところで、緞帳が上がる。
舞台奥に、下手から、森川智之、結城比呂、檜山修之。 舞台手前には、それぞれの前に、マイクと譜面台……じゃなくて台本台。

3人の衣装は、
森川: 茶色の丸首セーター(だと思う。Tシャツかな?)に、黒の襟の立ったブルゾン、 前は胸元まで止めている。胸には、紫色の風船をあしらったオーナメント。 黒の光沢のあるパンツ、黒い靴。髪は色を落として金髪に戻っている。
檜山: 黒のタートルネックセーター、薄いグレーのゆったりしたパンツ、 同じような色だけどちょっとライトパープルがかかっているやわらかい素材のジャケット、 白いマフラーをたらしている。胸のオーナメントの風船は緑色。 髪の色は昼の部と変わらず。(それが普通だ(笑))
結城: 襟だけ白い黒の上下スーツ。あれ、メンズか? 細身がますます目立って、本当に女の子みたい。胸には銀色の風船がキラキラ光る。

バルーンアートでシンプルに飾られた舞台。照明も静かなまま、 交互にひとりずつ前に出て来て、小品の朗読をする。しっとりとした雰囲気。
クリスマスに教会でカードにさまざまな想いをつづる、という設定。

結城: 水商売の女性
森川: モテない男子大学生
檜山: 熟年の男性
結城: 弟が気になる小学生の女の子
森川: 待ちぼうけを食ったコギャル
檜山: 両親を気遣う小学生の男の子
結城: 結婚25周年の夫婦
森川: 祖母を亡くした若い男性
檜山: 教会の牧師さん?(たぶん、主催者側という意味で、彼ら自身と重ねている)

「おまえら」で涙を流す(笑い過ぎじゃなく)ことがあるなんて、なんていう言葉を、 終演後あちこちで聞いた。ん? これって、同じような言葉を最近聞いたな。 あ、「ビーストウォーズで泣く日が来るなんて」だった。
とにかく、ひとつひとつが、じっくり聞くと奥の深い、 どこかホロッとさせられる作品ばかり。 今でも思い出すだけで涙がにじんでくる作品まで。ばあちゃん…
全部、森川さん作らしい。すごいや。マジで。
咳払いひとつなく、 嗚咽の声さえ抑えながら聞き入る会場全体がクリスマスの雰囲気に包まれたまま、 結城比呂のキラキラした声と森川・檜山の落ち着いたコーラスが、 さらにクリスマス色を増す。

歌: 「paper snow」(結城比呂の曲、「EXIT」のC/W)

タイトルコール
ハンカチを握りしめたままの観客が放心状態で3人を見送ったあと、 林原めぐみのいつものテンションのタイトルコールが響き、 いきなり現実に引き戻される。
「『おまえら』始まって以来のこのしっとりさ、どうしたの、何があったの? でも、あたしがタイトルコールしたら、いつもの調子で登場するんでしょうね」

オープニング
出て来たふたりの衣装には変更なし。出囃子もふたりの様子もいつもどおり。
檜山「『おまえら』始まって以来のテンションで、いい感じでした。 そのテンションを作り上げておいて、なぜ壊すんだ?」
森川「あれ以上の時間、我々、集中できません」
檜山「ギリギリの時間です」
森川「夜の部なので、しっとりめにスタートしてみようかな、って」
檜山「でもさ、みんなは笑いを求めてるんだね。 幕が上がったとたんに、いきなり笑われてたぜ」
森川「まず笑って、『え、違うの?』みたいな」
そりゃあ、今まで築き上げて来た実績、というものでしょう。
森川「これで見直してもらえましたね。さすがだなあ、としくん、みたいなね」
檜山「それはどうかな、としくん」

トーク
やっぱり「2000年」は避けて通れないらしい。 檜山「2000年、2000年っていうけど、 キミがいつも言っているように、日本では平成11年から12年になるだけだからね」
森川「そうそう。年賀状、記念に、ってね、消印が2000年って押されて来るぞ、 っていうけど、消印は『12』って書かれるんですよ」
ところがどっこい。今年は「2000.1.1」消印のサービスがあるんだよ。 「12」とも書いてあるけどね。ちゃんと会場からチェックが入る。
森川「ナニ?」
檜山「郵政省め、世間に迎合したな」

森川「年賀状は12月24日までです」
檜山「よく知ってるね。年賀状、もう出した?」
森川「これから。年賀状はどういう感じ? キミのことだから、筆で、とか」
檜山「小難しいことは考えたくないんで、本当に、普通の」
森川「普通のって、キミの普通のは、一般の普通とは違うから」
檜山「そんなことはないだろう。普通の葉書に、普通に、 『明けましておめでとう、本年もよろしく』」
森川「『普通』ばっかりだな。でも、すごい脅迫文だね」
檜山「どこが」
森川「『本年もよろしく』って」
檜山「『よろしくお願いします』だぞ」
森川「『く』がこんなんなっちゃって(と何やら宙に書いてみせる)」
檜山「『し』が『死』で、『く』が『苦』。俺は暴走族か」
森川「『よろしく』の『ろ』が『ろ(巻き舌)』」
檜山「おい、葉書にどうやって巻き舌書くんだよ」
森川「どうやって書くんだろうね」
檜山「俺が訊いてんじゃないか」

森川「年賀状、何枚ぐらい出すんですか」
檜山「キミは? ファンクラブのは別にして、仕事とか」
森川「プライベートでね。高木渉と、キミにも」
檜山「え。今まで来たことなかったぞ」
森川「ま、今年はね。あと、林原めぐみ。3枚ぐらいですかね」
檜山「少ないなあ、おい」
森川「僕は、ズルですからね。 せっかく出しても、向こうからはくれないかもしれないでしょ。 葉書についてるお年玉、もったいないじゃないですか。 だから、家で待ってて、来たら返事を書く」
檜山「向こうも同じことを考えていたらどうするんだ」
森川「すーっと待ってるんだね」
檜山「根比べかよ」

一応夜の部は「アフレコカウントダウン」、「声優」のテーマに戻して。
森川「超一流、一線で活躍する声優、10年続けている秘訣は」
檜山「はいはい」
森川「何ですか?」
檜山「なんだ、お前があるんじゃないのか。今、お前が言うと思ったのに」
森川「いや、お前のを聞いてみたいな、と思って。たまには」
檜山「たまには、か。お前の『たまには』は、困ったときだからな」

結局は、年末恒例の忘年会話。業界では、「作品ごとに」忘年会があるらしい。 当然、その数も膨大なもので、いろいろな作品に関係しているおふたりも…
檜山「忘年会といえば、ついこないだ、オーディオタナカのボーリング大会。 昨年もネタにしましたけど、僕、昨年は15位」
森川「僕が97位」
檜山「いや。すごく中途半端なサバ読むな。キミ、確か、102位だ。 もっサバよむならまだしも、なんで、5つだけ。単純に忘れてたのか?」
森川「忘れてました。102位でした。今年も行ったんですか?」
檜山「今年はボーリングには参加できなかったけど、その後忘年会があって、 そっからお邪魔したんですよ。多かったですよ、声優さんが」
森川「あれは、声優さんだけじゃなくて、絵のスタッフとかもいるからね」
檜山「役者スタッフまぜれば、3〜400人いたんじゃないかね」
森川「うわー。みんな声でかいからね。すごかったでしょう」
檜山「今地震でぐしゃっとつぶれて、この人たちが亡くなっちゃったら、 この場にいない人は来年とっても忙しいだろうな、って」

葉書コーナー
葉書を読まれた人には寄せ書きサイン入りクリスマスカード、 「装甲救助部隊レストル」のシール付き。
森川「シールあげますけど、ホールとかに貼らないでくださいね」
檜山「そんな子供なのか」

おふたり出演の「ビーストウォーズ・メタルス」、 どこまでが台本通りでどこからがアドリブなんですか?
「ビーストウォーズ」と聞いたとたんに、会場からは大歓声。 みんな好きなんだね。やはり「レギュラー」だからか? 檜山さんがお返事。
「あの作品、一般にはどうかわからないけど、 同業者の間ではものすごく好評なんですよ。 一度は出て見たい、って言ってる人、多いみたいです」
「基本的にはこういう感じ、というのは、スタッフから言われました。 僕の場合は、僕がやるということで広島弁ということなんですけど、 こいつ(森川さん)のやったジャガーも、『なにぬねの』は『にゃににゅにぇにょ』で、 っていうのもスタッフからの注文で、なかなか苦労してましたね。笑い声とか」
森川「『にゃははははは。なになにだにゃあ』。本当に楽しい現場ですよ」
檜山「役者は、台詞を正しく読む訓練をしてるわけですから、 意図的に1か所間違えろと言われてもね」
森川「そこらじゅう間違えるのは得意なんですけど(おいおい)、1か所ここだけ、 って決められると、なかなか間違えられない。難しいんですよ」
檜山「最近はアドリブよりも指定されることが多いですね。 最初からやってる高木渉とかに聞くと、最初のシリーズほうがアドリブが多くて、 それで作品のカラーができた、ということなんでしょうね」
森川「高木渉がやってる『なになにじゃん』をやりたかったな。横浜だから。 『にゃあ』ですよ。音響監督さんが、 『ほとんど出そろっちゃったから、何もないなあ。にゃあでいいか』」
檜山「発想がすごいですよ。『猫だからにゃあで』。豹じゃねえか」

鼻声ぐらいは誤魔化すことができると思うのですが、
檜山「無理です」
ごまかしがきかないぐらい声が壊れてしまったときの話を聞かせてください。
森川「ごまかすもなにもないよね。ごまかしようがある?」
檜山「ごまかしよう、ないですよ。自分からは休めませんからね」
森川「熱が48度ぐらいあってもね、とりあえず」
檜山「おい。48度あったら死んでるよ。電話もできない、あの世行ってるって」
森川「よんじゅう…」
檜山「40度ぐらいだろう」
森川「40度あっても、スタジオまで行かなくちゃなんない」
檜山「行って、マイクの前に立つんです。台詞言うんです。台詞言って、『駄目だな、 今度にしよう、帰っていいよ』って言われるまで、我々は行くしかありません」
森川「つらいですよ。下手すると、山手線の中で、体温計くわえて、 頭に氷枕のっけて乗ってますからね」
檜山「それはないでしょう。風邪だと、共演者にもうつしますからね。 スタジオは窓ないですからね。完全密閉で」
森川「完全密閉で、ドアもないんです」
檜山「いや、あるよ。どっから入って来るんだよ」
森川「だから、風邪ひいてスタジオ行くと、顰蹙なんです」
檜山「ひとりが風邪ひいてると、翌週みんな風邪ぎみでね」
森川「人によっては、風邪うつるのが早いですからね。2分ぐらいで」
檜山「それは思い込み」
森川「俺なんか、思い込み激しいからね。すぐにあちこち痛くなっちゃって」
「あちこち」の説明にいろいろ身体を動かす森川さんに、
檜山「今、頭、当たらなかった?」
森川「当たりません」
檜山「ゴン、って、横から聞こえたように思ったけど」
森川「それは、この(頭の)中身が揺れただけの音」
檜山「そっちのほうが問題だよ」
役にはまりこんでしまうと戻って来るのがたいへんだと聞いたのですが、 役から戻るのにどれぐらいかかりますか。
森川「キミのガオガイガーなんて、そのままだもんね」
檜山「それは、やりやすいキャラとやりにくいキャラがあるからね。 キミはどう? 明智なんて、どこもキミと」
と言いながら、森川さんを上から下まで眺め回す。その視線につられるように、 一緒に視線を上下させる森川さんがとてつもなくキュート。
檜山「共通点は眼鏡ぐらいか?」
森川「だから、マイク前でね。(何か言おうとするが、 とっさに台詞が思いつかなかったらしい)どんな台詞あるんですか?」
檜山「知らないよ。なんで俺がキミの役の台詞を知らないといけないんだ」
森川「『金田一くん。僕が明智だ』」
森川さん、明智の一人称は「僕」じゃなくては「私」ですよ。(笑)
檜山「自己紹介か。出るたびに、それ、言うのか」
森川「たまにスタジオで戻って来ない人いますからね。みんなで揺り動かしたりして。 戻れー」
檜山「そりゃ役どころじゃねえよ。『この世に戻って来い』じゃないか」
森川「我々は役から帰って来やすいタイプの役者ですけどね」

「アテレコ」って何ですか。「アフレコ」とは違うんですか。
森川「これは、僕が、簡単に説明できます。 『アフレコ』と『アテレコ』の違い。これは、『フ』と『テ』が違う」
あまりにも予想どおりだったので、思わず笑ってしまった。不覚。(笑)
檜山「あほか、お前は。どうしたろうか、こいつ」
森川「ここらへん(と前のほうの席を指す)からは、乾いた笑いが」
檜山「厳しいよ。審査員席みたいなものだからね」
話を本題に戻して。
檜山「アフレコってのは、『アフターレコーディング』の略」
森川「アテレコってのは、基本的に外画のことですね」
檜山「絵に当ててやるから、アテレコって言葉になっただけの話だよね。 あとは、外国語を日本語に当てるからかな。 原点はアフターレコーディング、略してアフレコ、ってのが」
森川「またキミは横文字を」
檜山「どう縦文字にするんだよ。『後録音』かい」

アニメで「うぐっ」「がはっ」とか言うとき、台本ではどう書かれているのですか。
森川「実際に『うぐ』とか書いてありますね。 正直な人がそのまま読んで、はり倒されてる人を何人も見てますけど」
檜山「台本によりますね。そのとおり書いてあることもあります。 叫び声、うめき声、とか書いてある場合もあります」
森川「笑いなんかもね、カタカナで『ハッハッハ』って」
檜山「『ビーストウォーズ』のこいつの台本には、 『にゃははは』って書いてありました」
おふたりともいくつかの声をお持ちですが、
森川「いや、ひとつしかないんです」
その役をどの声で演じるかは指示されるんですか、自分で決めるんですか。
檜山「ほとんど自分ですね。指定もあることはあるけど」
森川「絵の、ぱっと見た第一印象で。 自分で、この声は明智だ、と思ったら、明智なんです。 だから、これも明智だ、あれも明智だ、で、全部明智になるかもしれませんね」
檜山「なんだよ。それじゃ、お前自身が明智っていうことじゃないか」

もうすぐクリスマスですが、おふたりは誰かと過ごす予定はありますか。 もしひとりで過ごすとしたら、どんな過ごし方をしますか。
檜山「クリスマスは?」
森川「来ます」
檜山「どこに?」
森川「みんなに」
檜山「そうじゃない。キミがクリスマスを何して過ごすか、という質問なんだ。 キミにクリスマスが来る来ないの質問じゃないんだよ」
森川「どっかに連れてってくれるんですか? キミのワゴンで」
檜山「やなこった。なんで、好きこのんで」
森川「ふたりで、レインボーブリッジとか」(大笑い)
檜山「なんでお前とレインボーブリッジに行かないといけないんだよ。 お前をそこから突き落とすのか?」
森川「突き落とされても、それが面白ければ」
檜山「誰も見てないよ」
森川「いや、見てるでしょ。昨年の氷川丸のあれだってね」
本当にテレビで取り上げられたらしい?
クリスマスのご馳走といったら何ですか。
檜山「クリスマスは鶏ですね。七面鳥だけど、本当の七面鳥は高いですからね」
森川「キングギドラ」
檜山「何か勘違いしてないか? 七面鳥って、顔が7つあるわけじゃないんだぞ」
森川「あれ、七面鳥じゃないんですか? 何人前取れるの、みたいな」
檜山「キングギドラだって、三面鳥じゃないか」
森川「あ、そうか。三面鳥だね。7つじゃないから」
首が7つあっても七面鳥じゃないと思います。
森川「ケンタッキーのパーティバーレル。山のように食べてみたかったんですよ」
檜山「俺も、ケンタッキー死ぬほど食いたいな、って、友だちとふたりで、 やったことがある。途中で食えなくなったね。胸焼けして」
森川「ひとりで抱え込んで食べましたけどね。あとは、ケーキ。 うち、実家がパン屋さんで、おじいちゃんは死んじゃったんですけど。 ここは笑うところ。あ、笑うところじゃないです」
檜山「森川はいくら笑ってもいいけど、 森川のおじいちゃんは芸人じゃないんだから」
やっぱり森川さんは「芸人」だったわけだ。(爆)
森川「じいちゃんはパン職人だったんですけど、じいちゃんが作るケーキ、 すごくおいしかったです。バタークリームの。 うちら、小さい頃は、生クリームがいい、って言ってもバタークリームだったからね。 バタークリームって、食べ過ぎると気持ち悪くなるんだよね。 早く生クリームが食べられるようになりたい、って思ってた」
檜山「じゃ、クリスマスのご馳走は、七面鳥と生クリームのケーキですか」
森川「お前さんは?」
檜山「俺、昔、バイトで、イトーヨーカドーの総菜で勤めてたんですよ」
森川「それはまた地味な」
檜山「クリスマスになると、朝から、こーんな鶏が、 首を落とされて毛をむしられた鶏が来るんですよ。僕そのときオーブン係だったんで、 朝から晩まで、鶏、丸焼き焼いてたんですね。首のない鶏を。 あれ、丸まるから、焼く前に背骨を折るんだよ。 1日中やってたら、鶏はいいや、って。10時間ぐらい鶏焼いてたんだもん」

陶山章央・石塚堅のコーナー
出てきたときから、カンニングペーパーから目を離さない陶山さん。 ムーミンが取り繕おうとするが、時間の関係もあるのか、トークは全部省略。 「トークをして盛り上げたということで」すぐに歌に行くも、歌い出しで失敗。 後での言い訳によると、「予定通りのネタ」らしかったけど? (笑)
歌: 「Last Telephone Call/Dear…」

こういうくくり分けをすると、 陶山・石塚の歌が歌コーナーじゃなかったような感じになるけど…… 確かに雰囲気は違ったけどね。
ひとりずつ入れ替わり、トークはまったくなしで、しっとりしたバラッドを歌い上げる。 今まで森川さんはバラッドというと「In the SKY」ばっかりだったので、 大好きな「MARIA」のイントロが聞こえて来たとたんに、 思わず息が止まってしまった。そのまま陶酔の彼方へ……(爆)

檜山修之: 「The Night of Dimention」(「PROTOTYPE」から)
森川智之: 「MARIA」(「HEAVEN'S DOOR」から)
結城比呂: 「君の翼」(「Prism」から)

ゲストコーナー
ゲストの結城比呂をまじえて、寄せられた葉書から選んでのトークコーナー。 とっつきの話題は「横浜」。
結城「横浜はあんまり来ないですね。イベントとか以外では。 僕、八景島シーパラダイスに行きたいんですよ」
森川「あそこ、ジェットコースターあるんですよね。僕、分離しました」
結城「何と何が?」
森川「僕が」
檜山「なんでキミが乗るの? 駄目なことわかってるのに」
森川「友だちが乗りたいって言うから。でも、水族館がありますよね」
結城「水族館に行きたいんです」

12月31日から1月1日にかけても仕事があると言ってましたが、何ですか。
結城「これは、森川さんにも関係あることなんですよ」
森川「何ですか。まさか、アンジェリークとか言わないでしょうね」
結城「ピンポーン」
森川「あのアンジェリークが、何をやらかすんですか、いったい」
結城「横浜で、カウントダウンやるんです。だから、年内にもう一度、横浜に来るんですね」
檜山「2000年になった瞬間、鏡開きするの?」
結城「何、何。長ネギ?」(おいおい(笑))
檜山「鏡開き。アンジェリークは未成年が多いからやらないか」
18歳未満は保護者同伴でないと参加できないんですよ。
結城「記念すべきミレニアムは、堀内賢雄さんと、関俊彦さんと」
檜山「来年、いい年だといいですね」
結城「アンジェリーク、主役不在の」
檜山「アンジェリークの主役、僕、こないだ初めて知りましたよ。白鳥由里なんですね。 白鳥が、『あたし、アンジェリーク主役よ』『何やってるの?』『アンジェリーク』。 僕、アンジェリークやってないんで、どんな話だかさっぱり知らないんですけど、 ああ、白鳥由里が主役だったんだ」
結城「だって言ってたもんね、『あ、アンジェリークって人がいるんだ』って」
檜山「僕は驚きました」

お掃除好きの結城さんは、最近気になるお気に入りの掃除用具とかありますか。
結城「環境にやさしいものが好きなんです。オレンジ洗剤とか」
森川「オレンジ洗剤って、オレンジ、みかんから作ってるんですか?」
檜山「自然のものから作ってるから、環境にはいいんだよね」
森川「普通の洗剤は自然のものから作ってないんですか?」
結城「違いますよ。あれは合成されてますから、普通のお水になるまで、 何十年もかかるんですけど、オレンジ洗剤はわりとすぐに」
森川「オレンジ洗剤を飲んでも」
檜山「森川さん。 オレンジ飲みたいなら、洗剤じゃなくて、オレンジジュース飲みなさい」
結城「それがいいと思いますね」
結城「林原めぐみさんが、お誕生日にお掃除グッズをくれたんです。 お風呂のカビを取るやつ。これがいいんですよ。そういうのをもらうとうれしいですね。 (会場に)送って来ないでくださいよ」
檜山「確かに、500個もカビ取りが集まってもしょうがないですものね」
結城「前に某番組で、七味唐辛子が好きだって言って、失敗したと思って。 売るほど来るんです。また失敗しちゃったのが、それ、CDになってる」
森川「ああ、プレスするたびに」
結城「(またまた会場に)いいよ。もう、送って来ないでね」
檜山「今、家にどれぐらいあるんですか?」
結城「友だちにあげまくって、やっとハケました」
檜山「最高でどれぐらい来ましたか?」
結城「10本入りがどーんと」
檜山「配達する人も何だと思ったでしょうね」
森川「僕も、ベビースター好きだって言ったら、いっぱい来ました」
檜山「お前は確信犯じゃないか」

赤タイツの履き心地は?
結城「PFMというインディーズバンドを始めたんです」
森川「そのPFMというのは赤タイツの集団なんですか?」
結城「近いものがあります」
森川「お客さんも赤タイツ履いてね。僕も行きましょうか、青タイツ履いて」
結城「いいですね。お客さんにタイツ履いてもらうのはいいですね」
森川「で、檜山は黄色と黒の縞模様の赤タイツね」
檜山「そりゃ、赤じゃないじゃないか。黄色と黒の縞で、どこに赤があるんだよ」
結城「仲本工事さんみたいなね。」
檜山「鬼?」
ところで、履き心地は?
結城「タイツの履き心地はみんなのほうが知ってるでしょ」
檜山「でも、そこの彼は『俺は履いてねえや』って顔してたよ」
結城「そうですよね。男の人は履きませんよね。 だから、みなさんから履き心地を寄せてください」
檜山「比呂さんとしては、このタイツは履き心地がいい、というタイツ大募集」
森川「今度はタイツ、ドン、って来るから」
檜山「七味の次は、タイツ山のように」
結城「煽るのはやめてよ。(会場に)送って来ないでよ」
森川「タイツ1年分」
結城「やめてよ。ま、電線するからね。みんなの気持ちわかるよ」

めざせノッポさん
時間が押しているから、と募ったお題に、最初にかかった声が「年賀状」。 なかなかナイスな提案だったので、そのまま決定。

檜山さんの絵は、大きくいっぱいに書いた「賀正」の文字のまわりに龍の絵。
曰く、「干支の辰をぐるっと描こうと思ったけど、時間がなくて。無謀でした」。

森川さんのは、なぜか裸でおじぎする男の子の絵に、「おめでとうございます」。
檜山「これはお前か?」
森川「僕ですよ。生まれたままの姿で」
檜山「隠すとこ隠してないと、郵送できないよ」
森川「ちゃんと隠してるじゃないですか」
確かに(爆)。両手を前でそろえておじぎしてるからね。
森川「これ、何年の年賀状かわからないんですよ」
檜山「日付を入れれば毎年使えるやつだね」
結城「工事現場の標識みたいにも見えるね」
ヒロくん、ナイスだっ!!

結城さんのは、今度は月餅。一応「新年」って書いてある。
森川「結城さん、また月餅、月餅って言うと、月餅が山のように来ますよ」
結城「今日、楽屋にあったんですよ。 石塚くんがくれたんで、久しぶりに食べたら、おいしかったんです」
森川「おいしいんですよ。でっかいんですよ、高いですけどね」
結城「新年ですから、食べてくださいね」
森川「中国では、お祝い事に、月餅を食べるんですよね」
檜山「へえー。めでたいお菓子なんだ」

ゲームコーナー
陶山章央、石塚堅を呼び出し、 「アフレコカウントダウン」というサブタイトルに沿って、 最近ではお馴染みになった、舞台の上での生オーディオドラマのコーナー。

まずは、「DOUBLE CALL II」より。たぶん、もうすぐ「III」が出るのと、 森川さんと結城さんとの共演、というので選んだのではないかと思う。
CDでは、8トラック目2分ちょっとあたりからの部分。しかし、ここって、 モロなところ(を含む)じゃないですか。大丈夫だったかな、みんな。
お手本の配役は、
森川智之塔馬巽(もともとの配役)
陶山章央千堂頼人(CDでは石田彰)
結城比呂堀田聖(もともとの配役)
檜山修之不良A・ト書き
石塚堅不良B
キャラクターをすっかり忘れている結城さん(笑)。CDの堀田も元気だったけど、 もっと元気だったようで。陶山さん、いつの間にやら堂に入って…(爆)
檜山「すごいとこ持って来たね、今回」
森川「年越しますからね。みなさんの記憶から削除されますから」

このシナリオで、会場から希望者を募る。もちろん、男性のみ。 選ばれた人は、自分を含めて、配役を自由に決められる特典(?)付き。
2回行なったが、2回ともご本人の希望は塔馬巽役。その他の配役は、
1回目:千堂頼人檜山修之
堀田聖森川智之
不良A結城比呂
不良B陶山章央
ト書き石塚堅
2回目:千堂頼人結城比呂
堀田聖陶山章央
不良A石塚堅
不良B檜山修之
ト書き森川智之
アドリブ満載の大爆笑なステージ。○ホなんかどこかに吹っ飛んでしまうほど。 オリジナルであった、胸を打つ告白や静かな緊迫感は、まーったくなし。
特に2回目での森川さんのト書きは、滝口順平口調。 思わず途中で結城さんが「ドロンジョさま〜」と口走るほど (と書きつつ、関係のわかってない筆者)。 終了後、檜山さんの第一声、「おい、そこの、『ぶらり途中下車』」。

続いては、またまた森川さん作の、「おまえら娘の素敵な素顔」。
森川「どうなりますことか」
檜山「今初めて目を通したんですよ」
結城「俺も」
森川「今初めて目を通したほうがいい台本です」
結城「先が見えないほうがいいのかも」
本当にそうだった、のかもしれない(爆)。 オープニングの朗読の台本を書いた人と一緒の人なんだよね?
お手本の配役は、
としこ森川智之
のぶこ檜山修之
ケメコ結城比呂
ケメオ石塚堅
アキオ陶山章央
誰だった?
ナレーション檜山修之

結城さんの「これ、やるの? うわ、迷惑」という言葉にもめげず、 会場から希望者を募る。こちらも2回公演。
1回目:としこ森川智之
のぶこ檜山修之
ケメコ会場から
ケメオ結城比呂
アキオ陶山章央
犬・ナレーション石塚堅
2回目:としこ森川智之
のぶこ会場から
ケメコ檜山修之
ケメオ陶山章央
アキオ石塚堅
犬・ナレーション結城比呂
1回目では、海に投げ込まれるはずのケメオもアキオも、助けられるはずの犬も、 食べられてしまいました。
1回目の配役を決めるときのひとコマ。
陶山「僕は? 僕は?」
森川「お前、アキオ。自分の名前もわからなくなったのか、お前」

我こそインパクト王
第10代インパクト王の課題は、「クリスマスイブにコロッと行くひとこと」。 ストレートに愛の台詞を述べた女性に。

エンディング
森川「1999年最後の『おまえら』ですね」
檜山「今までで(お客さんの数が)いちばん多いんじゃないですか?」
森川「いや、第10弾のほうが、若干多かったんです」
ホールのキャパシティからすると、今回のほうが少し大きめだけれど、 第10弾のときにはいっぱい補助席出してましたからね。

今後の予定等の告知。
「ガオガイガー」のOVA、1巻目が今月発売、2巻目は予定通り延びています。
「おまえらのためだろ!」第13弾は、2000年4月2日、京都にて。
12月30日21:00〜24:00、RADIO CITY中央エフエム(84.0MHz)にて、 森川さんがひとりで3時間生放送DJ「森川智之の世紀末をぶっ飛ばせ(仮タイトル)」。
コミュニティFMのため、聴取可能範囲は東京中央区とその近隣のみ。 「その近隣」を説明するとき、「千代田区」と言った後、
森川「人、住んでる?」。
檜山「皇居ぐらいしかないんじゃないか」
神田も千代田区だし、住んでる人はいるんですよ。(当たり前だ)
ちなみに他の「近隣」は、江東区、葛飾区、港区、墨田区、とのこと。 でも、全域で聴けるのかどうかははなはだ怪しいけど。葛飾区が入っていると いうことは、ずいぶん北東向きなのかな。高いビルの影響かも。出力10Wなのに。

ゲストの結城比呂を呼び出して、エンディングトーク。
結城「楽しかったですよ。こないだの渋谷のにも出させてもらったんだけど、 おまえらワールドに、より深く入り込んだ感じがします」
森川「おまえらワールドには返りがありますから、 一度入ったら抜けられなくなりますからね。また来てみようかな、なんて」
結城「思いました」
檜山「よかった。これで来年も、飲みに誘っても大丈夫そうだ」

結城比呂は、「Platonic Force Mode」というインディーズバンドを結成した。 2月にマキシシングル発売、3月にロンドンでライヴを予定している。
ロンドン。海を渡らないとたどり着けないロンドン。 旗揚げライヴをロンドンで、ということで、ロンドン見物やショッピングなど、 メンバーと一緒に行動できるツアーを計画している、とのこと。
檜山「俺たち京都よ。比呂さんはロンドンだって」
森川「俺、乗り物酔いしちゃうからね。ロンドンまで行くってのはたいへんですよ」
檜山「こいつが京都まで行けるかどうかも不安ですからね」
結城「でも、檜山くんも、台湾行くじゃない」
檜山「詳細決まってないんですけど、2月に仕事で台湾に行くみたい」
結城「僕もそのとき台湾に行くんですよ」
森川「一緒に行くの?」
檜山「一緒じゃないらしいんだけど、違う仕事で」
森川「え、何なの。声優さんは、そんな仕事までしてんの。僕の知らない間に」
森川さん、そんな、見捨てられた仔犬のように呆然と檜山さんを見つめないで。(笑)

最後に、陶山章央・石塚堅も呼び出して、全員で、 「おまえらのためだろ」のテーマソングを歌いながら、幕。
歌: 「待ってるよ」

振り返ってみれば3時間半。でも、全然長く感じない。その時間も、 時計を見て再認識するほど。「盛りだくさん」というのは途中でも感じていて、 「まだあるの?」「まだコーナーあるの?」なんていうのは思ったけど。
今回は特に、昼の部から含めて、個人コーナーもほとんどなく、 出ずっぱりだった森川さんと檜山さんのおふたり。 個人コーナーは「休憩」の時間のはずなのに。
森川さん、檜山さん、ゲストの結城さん、 もうアシスタントとは呼べないほど大活躍の陶山さんと石塚さん、 そして、私たちが気持ちよく観られるよう気を配ってくださったスタッフのみなさん、 素敵な時間をどうもありがとう。おつかれさま。


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