森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!番外編 常夏《生》」
第3回(26日夜の部)


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!番外編 常夏《生》」第3回(26日夜の部)
日時: 2001年8月26日(日) 17:00〜19:30
場所: ビプランシアター (東京・新宿御苑前)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之、陶山章央、石塚堅

なつかしのビプランシアター。やっぱり近い。 入場して席に付き、ステージを見ると、昔の「おまえら」が甦って来る。

林原めぐみの前説
今回は、何故か檜山さんも参加している。 森川さんが忙しくて、檜山さんがひとりでもらいに行ったのかな。そういえば、 めぐさんのラジオにひとりで飛び入りゲスト出演していたみたいだけど。
林原「またやるっていうから、(ラジオ番組のゲストに)『来る?』って訊いたら、 おたくの事務所のデスク、『もうチケット完売なんで』だって。 来もしないで、なんであたしに前説だけさせるわけ?」
檜山「すまんすまん。怒りをお鎮めください、大魔神様。」
林原「大魔神じゃないでしょ。」
檜山「魔神様。」
林原「そうじゃないでしょ。女王様とか、姫とか。」
録音撮影の禁止や、携帯電話の電源の注意などした後、
林原「紙吹雪や紙テープなどを、投げ込まないように。 食べちゃいますからね、このふたり。」

「真夏の夜の音物語 Ver.2001」
ステージには、椅子とマイクが4つ。 ビプランシアターのステージは、片方が直角(その横の奥が袖になる)の台形で、 上底と斜辺の部分が客席に面している。つまり、真ん中あたりでとんがっているのだが、 それぞれの辺に2席ずつ、ほぼ等間隔に配置されている。 舞台下手(向かって左)から、(A)・(B)・(C)・(D)とする。 (但し、記憶に基づいているので、かなり微妙に間違っているかもしれない。)
流れとポイントのみ。 話に緩急があり、グッと来るところと笑うところのバランスもよく、 とても面白かったので、全文再現は讀本に期待してみたり。

真夏の夜の音・復刻
1年前の「真夏の夜の音物語」でのシナリオを再度読む。
順に登場。朗読が終わるとそのまま残り、全員揃ったところで一緒にハケる。
森川(C):エアコンの除湿の音だ。27度に設定してるから、ついたり消えたり。
檜山(A):ぼくは風鈴。今は歌舞伎町の入り口で、ちりりん、ちりりん。
石塚(B):甲子園。夏の高校野球。甲子園は昼だろうって? 違うんだ。
陶山(D):やっぱり、花火の音かな。花火大会のどーんどーんって音が怖くて。

アクセル日記:森川(A)
8月24日。ボクはボール遊びをするのが大好きだが、ヤツはいつも、おすわり、 待て、お手、お代わり、伏せ、をしてからしか、くれない。 無駄なので、ボクはすぐに伏せをしてやった。ヤツはそれが気に入らないらしい。
8月25日。ヤツが「相棒」と言ってボクの肩に手をかけるので、 ボクもヤツの腕に手をかけてやる。 ボクの手のほうが上になるから、ボクのほうが偉い。
8月26日。ヤツは日頃より小綺麗にしてお出かけするらしい。 絶対にヤツよりボクのほうが女の子には人気あるのに、ボクは置いてきぼりだ。 今日は帰りが遅いんだろうな。ボクが家で待ってるってこと、忘れないでね。

詩人の会・詩人ネーム杜子春:檜山(D)
ラジオ体操、それは青春だ。皆勤賞が何になるんだ、うちはシャーペンだった。
何? 真夏の夜の音? 何を言う、夏は朝だ。(叫ぶ)

ドラさん再び
森川(A):気弱な吸血鬼
檜山(D):マセた男の子
相変わらずこまっしゃくれた少年に、まくし立てられっぱなしの吸血鬼くん。
少年「そんなとこにいないで、入れば? 吸血鬼ドラキュラさん。」
吸血鬼「なななな、なんでわかるんですか。ぼぼぼぼ、ボク…」
少年「『ぼ』を1回で言えないの? そんな気弱で大丈夫?」
少年「昨年来た人より、見た目、若いね。ドラさんに年上ってあるの?」
少年「昨年来てた、ホラ吹きおじさんみたいな、軽い感じのドラさんは?」
吸血鬼「すいません、その、ドラさんっていうの、やめていただけませんか。」
少年「あ、そうだ、姉貴が会いたがってたんだ。会ってってよ。 でないと僕がヤキ入れられるから。キレると怖いからさ。」
吸血鬼「ヤキって何ですか? キレるって何ですか? やめてください〜。」
檜山さん、席を立ち、袖近くの席に座っている森川さんの腕を引っ張って、 連れて行こうとする。森川さん、力無く抵抗しながら、引きずられつつハケる。
檜山さんが引っ張ったとき、ゆったりとした森川さんのシャツの胸がはだけ、 大きく襟の開いたタンクトップから胸元が見えて、なんだかドキドキ。(笑)
袖に引っ込んだ後、向こうから、
少年「姉貴ー、ドラさん。」
吸血鬼「(悲痛な叫び)あーーーーーっ!!」

ドラさんたち
陶山(B):アウグストス
石塚(C):プルタルコス
森川(D):ユスチニアヌス
アウグストスとプルタルコスが談笑しているところに、 疲れ切った様子のユスチニアヌスがが後から出て来る。
ユ「いくらグレゴリオおじさんの指示でも、日本には二度と行きたくないよ。」
ア「グレゴリオおじさんが教えてくれたことと違うよね。」
プ「ケンユウおじさんは嘘が生き甲斐だからね。 でも、ドラキュラ、って言われなかった?」
ユ「言われた。吸血鬼は、ドラキュラ家の者ばかりじゃないのにね。」
ア「日本人はみんな鈴木さんだ、って言われてるようなものだよね。」
プ「今度は、違う国にしようよ。」
ユ「でも、今、コンスタンティヌスがアメリカ行ってるけど、 宗教がいろいろあってたいへんだ、って。」
グレゴリオおじさんは賢雄さんのようですが、コンスタンティヌスは檜山さん?
ユ「僕たち全員、どちらかというとボケだから、どう締めていいか。」
3人で情けなく笑いながらハケる。

夏の音
ひとりずつ出て来て、終わったらハケる。
陶山(B):初めて泳いだ日。母さんの手を頼りにしてたのに、一緒に沈んで来た。 死にものぐるいで浮かび上がったら、母さん、笑ってた。鬼婆。
石塚(C):夜には聞こえない、蝉の音。お昼寝しようとすると、蝉の声で起こされるんだ。 そうえいばまだ「つくつくぼうし」とは聞こえない。
檜山(D):夏祭り。盆踊り。夜店。あ、そうだ、人間の音だ。 お祭りを楽しんでいる人たちの音。今年もお盆は実家に帰れなかったな。

愛玩動物
森川(D):タクロー
檜山(C):コウジロウ
タカノリの家で飼われているタクローと野良犬のコウジロウ、3度目の登場。 ママの爆弾発言で家出して来たタクローを、優しく諭すコウジロウ。
タ「あれ、コウジロウくん、前はボクより大きかったのに、ちぢんじゃった?」
コ「お前が大きくなったの。」
タ「ボク、コウジロウくんよりおとなになったの?」
コ「俺たちは違う種類なの。だから、大きさが違うの。」
タ「人間たちはおとなになったら、だいたい同じぐらいの大きさ、形も似てる。 でも、ボクたちは、なんでこんなに違うのに、みんな『ワンちゃん』って言われて、 耳と耳の間をなでられるの? おとなになっても子ども扱いだし。」
コ「俺らはみんな、ペットなんだよ。愛玩動物なんだ。 どんな形であれ、それなりに愛されてるのは、幸せなんじゃないの?」
タ「ボク、ペットなんだね。おうちに帰る。タカノリとまた散歩に来るよ。」

山川イリュージョン兄弟
檜山(B):イリュー
森川(A):ジョン
檜山さんのイリューは、何故かなんとなくMr.3チック。(笑)
元気のないジョンに、悩みがあるならうち明けてごらん、とやさしいイリュー。
ジ「ボクの名前のことだけど。日本では、『イリュー』はカッコいいけど、 『ジョン』は何故か笑いが起こるんだ。ボクたちのパパとママ、 ゼンジーとマギーは、どうしてこんな名前にしたんだろう。」
イ「とうとうその謎を解き明かす日が来たんだな。話せば長くなるが話そう。 僕が小さかった頃、ジョンっていう名前の犬を飼っていたけど、 ジョンはジョンが生まれる前に死んだんだ。だから、 ジョンを愛していたゼンジーとマギーは、ジョンにジョンと付けたんだよ。」
ジ「兄さん、感動したよ。だからボクは、『ジョン』って呼ばれると、 お手をしたくなるんだね。そんな素敵な名前だったなんて。もう悩まないよ。」

球団マスコットの悲哀(?)
森川(A):ホッシー
陶山(C):トラッキー(関西弁)
石塚(D):つば九郎
燕「ホッシーくんは開幕より調子よくなってるよね。今3位だっけ?」
星「うん。(淋しそうに)でも昨日で4位になったんだ。 ボクは応援上手のトラッキーくんがうらやましいよ。 あの軽やかなバック転。いいよなあ。」
虎「自分、顔大きいからね。 逆転サヨナラや、ゆうても、顔ひっかかって飛び出して来られへんやん。」
「ツバメっていうよりペンギンだよな」「吉本か? 選手より目立ってるし」 「うるさい、顔デカ二頭身」などと、なごやかに(!?)ののしり合ううち、 後ろで檜山さんがうろうろし始める。無視されつつも、動作で訴える檜山さん。
虎「そういえば、もうひとつあったな。 広島東洋カーブや。カーブしか投げられへんねん。 球場ちっちゃいから、早いボール投げられへんねん。」
星「違うよ。カープだよ、カープ。あ、でも、カープって何?」
虎「広島にはマスコットなんて存在せえへんのかもしらんしな。」
「中日巨人戦の観戦に行こう」とハケる3人に、檜山さん、 「同じセントラルリーグじゃろうが。そない無視すなや」と訴えるがまったく無視。 客席に向かって、「みなさん、広島のマスコットキャラクター、 知ってますよね」と必死の訴えをしたところ、「スラィリー」という返答が。 「あんたはエライ!!」と叫び、両手を突き上げてガッツポーズをしながら、 本当にうれしそうに、檜山さんがハケる。

「おまえらのためだろ!」167弾
森川(C):50年後の森川
檜山(B):50年後の檜山
檜山「お前、何、年甲斐もなく興奮しとるのじゃ、じいさん。」
森川「なんじゃ、ばあさん。」
檜山「誰がばあさんじゃ。」
スタッフまで巻き込みつつ、時勢と切り離されたような「おまえら」は続く。

目を閉じてみて。何が聞こえる? ぼくの声。
結びはまた、1年前の、やっぱり結びのシナリオを使ってアレンジ。
檜山(D):10年後、20年後、50年後。ここに集う音。
森川(A):子どもの頃、ひとりで寝るのが嫌で、あれやこれや考え事をしていた。

陶山章央・石塚堅の前説
椅子が片づけられ、ステージは「トーク」モードスタンバイ。
石塚「さっきの野球ネタ、みなさんわかりましたか?」
陶山「わかんなくても、面白かったですよね。」
石塚「誰が知ってたんですかね?」
答えが出たのは、この3回目が初めてらしい。
「素晴らしいですね。檜山さん、感動してましたよ。泣きながら帰って来ました。 本当、誰も知らなかったんですよ。スタッフ全員合わせても知らなかったんで。」

トーク
出て来るなり、いきなり。
森川「もうお別れの時間が来てしまいました。」
檜山「早いな、お前。」
森川「もうくらくらです。」
さすがに3回公演の3回目では、疲れもピークでしょうね。(笑)

檜山「そういえばさっきの朗読のとき、いい感じの音楽で雰囲気だったのに、 キミが出て来た瞬間、笑われてたじゃない。どうして?」
森川「たぶん犬の霊が見えたんですよ。俺の後ろには犬だらけですから。 わんにゃんワールドですから。」
檜山「猫もいるのか。」
森川「何匹か。犬に近い猫が。」
檜山「尻尾をちぎれんばかりに振る猫か? そんな猫は猫じゃないな。 で、何でお前は笑われたの?」
森川「おそらくこの柄だね。どこのヤクザが来たかと思ったんだと思う。」
そうそう、この日の森川さんの衣装は、赤の龍(?)柄の長袖シャツ、 前はボタン2つぐらい開けていて、黒のタンクトップがちらちら見える程度。 ジーンズ、グレーのマジックテープタイプのスニーカー、いつもの普通の眼鏡。
檜山さんは、黒のTシャツ、黒の半袖シャツ、前はボタン3つぐらい開けている。 黒のパンツ、黒の靴。本当に真っ黒。
檜山「何? アロハシャツでもなさそうだけど。」
森川「これ、珍しいんですよ。アロハの長袖。けっこう涼しいんです。 でもさ、俺、アロハを着ると、南国の匂いはしないでしょ。」
檜山「しない、しない。お前がアロハ着ると、新宿の匂いがする。 しかも歌舞伎町限定。コマ劇場の裏から職安通りの間にかけて。」
森川「キミは相変わらず黒で、幕と同じだね。 顔をよく見せようという魂胆見え見え。」
檜山「なんでやねん。」

客席からの声で、以前のビプランに比べて、セットが豪華になった、と。
今回のセットは、ステージの中央に、黄色のバルーンで作ったラブチェア、 その横にサイドテーブル。反対側には、「HAPPY BIRTHDAY」と書かれた、 バルーンのスタンド。袖の幕には、2m四方ぐらいのタペストリー(?)。 天井からは、ちゃんと照明が付くペンダントライトも下がっている。 客席の後ろの壁には、窓や時計も飾ってあったりする。全部バルーン製。
森川さんによれば、「レンタルで何百万もする」らしい。 檜山さんと一緒のツッコミを差し上げましょう。「何百万? レンタルで?」
森川「あなたは高級なものを見る目がないから。アールデコ調の巨大な椅子。 テーブルも。(とソファの横にある小テーブルを指す)」
檜山「傾いてるぜ。飲み物載せたら落ちるぞ。」
森川「マリー・アントワネットが愛用したテーブルですよ。 衛兵隊長が、『アントワネットさま、バスティーユ牢獄が暴動を』って言ったときに、 『なに?』ってコケたテーブルなんですよ。」
檜山「なんでマリー・アントワネットともあろうものが、 ドリフターズのようなコントをしないといけないんだよ。」
森川「この、ペルシャ絨毯。(と、タペストリーを指す)」
檜山「そんな目の粗いペルシャ絨毯、俺は嫌だ。」
森川「馬鹿だな、これ、敷いたらふかふかだよ。ゴルフボールもはずまない。」
檜山「ゴルフボールなんて、埋まるよ。」

森川「夏はどっか行ったの?」
檜山「どこも行ってない。でもこないだの台風で、うちが雨漏りした。」
森川「もっといい家、住めよ。なんで雨漏りするの?」
檜山「サッシをネジで止めてるところ、あるじゃない。 それがゆるんでたらしくて、そこから水が、どわーっ。」
森川「お前、それ、ギリギリの家だぜ。ネジ1本でざーっ、なら、 ネジ2本だと、すごいことになってるよ。ネジ3本だと火吹いたりして。」
檜山「まだ起きてるときに、ちょっと漏ってたから、ネジ締めたら止まったんで、 そのまま寝たんだよ。朝起きたら、別のところから漏ってた。床、水浸し。 もうびっくり。全部締めたもん。」
森川「雨降ったらネジ締めないとね。窓締める前にね。」

森川「ボクは行きました、こないだ。夏コミで、お台場に。」
檜山「それは仕事だろう? 俺はこの夏、お台場には、仕事で2回行きましたよ。」
森川「夏コミって、夏コミュニケーション? あ、夏のコミックマーケットか。 みんな『夏コミ』『夏コミ』って言うから、何だろうと思ってて。 キミは、JAF-CONだよね? 自動車の修理を競い合うの?」
檜山「違う。違う。それがなんで、俺が行くんだよ。」
森川「JAFのコンテストだろ? 審査員。自分の車持ってって、直してくれるの。」
檜山「違う、違う。正式名称なんだ? 覚えてない。」
正式名称は、客席からも出ましたが、「JAPAN FANTASTIC CONVENTION」です。
森川「夏コミ、すごい人でしたよ。」
檜山「何人ぐらいいたの?」
森川「えっと…。数えてないから。」
檜山「誰がお前に数えろ、言うた。」
3日で40万人、ということを、客席から教えてもらう。
森川「すごいね。40万人。40万人に『おまえら』のチケット1枚ずつ売ったら、 たいへんなことですよ。40万枚。」
客席で誰かが、「40万人だと、GLAYより大きい」と言ったみたい。
森川「GLAYより大きいのか。BLACK。」
檜山「それは、GLAYより濃い、だろ。」

話はアクセルくんに突入。以降、とどまるところを知らない。
森川「今、アクセルくんは、でっかいガムをかんでるんだよ。『ごめんな、 今日は遅いから』って渡したら、がぶっとかんで、ずーっと見てるんだよ。」
檜山「こんなもんでだまされんぞ、ってことだな。7か月だっけ?」
森川「もうしゃべりますからね。」
しゃ、しゃべるんですか?(笑) 檜山さんみたいにツッコんでくれる?
森川「ボク、忙しいから、台本のチェックは彼がやってくれる。」
檜山「便利だな。」
森川「便利ですよ。家に帰ると、カギなんか開けてくれるもん。」
檜山「お前んとこのアクセルは、二足歩行か。」

森川「こないだ、散歩中にウンチをしたんですよ。商店街のど真ん中で。 普通、犬は座ってやるでしょ。あいつ、歩きながら。」
檜山「たれ流しかよ。お前、全然しつけできてないじゃないか。」
帰ると必ずアクセルくんと遊ぶ森川さん。疲れていたので、 靴ひもにじゃれさせながらテレビを見ていたら、 気が付いたら端をくわえていたはずの靴ひもが、ほとんど残っていなくて、 びっくりした、とのこと。
森川「次の日、もっとびっくりしました。朝、トイレのところに、 ひも付きウインナーがあるんだよ。振り回せるような。」
檜山「ウインナー振り回してどうすんだ。ジャッキー・チェンの映画でも観たか?」
森川「あと、水撒いてたホース、食べちゃってね。鬼の金棒みたいなのが。」
檜山「お前、ちゃんとアクセルにエサやってるか?」
森川「ラブラドールっていうのは、何でも食べる犬なんですよ。 他のラブラドールの飼い主と話したりすると、『うちは下駄箱をやられました』。 いや、全部食べちゃうわけじゃないよ。」
檜山「家に帰ったら、下駄箱がなくて靴だけ散らばってたら、 何事が起こったかと驚くよ。」

森川「さっき、『真夏の夜の寝物語』のときに、肩に手を、っていうの、あったでしょ。 よくわからないと思うから、説明しましょう。例えば。」
と、檜山さんに向かって、実演しようとする。
檜山「どっちがどっち?」
森川「お前が、犬。」
素直に従う檜山さん。やっぱり、最近なんかヘンだよ。(笑)
「お手」「お代わり」の後、肩に手をかけて「相棒」とやると、 檜山さんがその二の腕あたりに手をかける。檜山さんはちゃんと手は「グー」。 律儀に両手ともやった後、両腕で「相棒」を。
森川「これはまだないですけどね。」
今は、「待て」と「よし」の間に、「いただきます」を教えているらしい。 お座りしたまま、お辞儀するような感じで、頭を下げる。
森川「お腹空いてるときはすごいですよ。『いただきます』が連チャン。」
檜山「あんまりからかうなよ。」

森川「どう? 犬、飼わない? お前は、ブルドッグ。」
檜山「あのブルドッグには参ったな。」
森川「あの写真は、親子みたいだね。」
と、わんにゃんワールドで檜山さんがブルドッグを散歩させた話を再度。
檜山「お前が犬を飼ったのは、わんにゃんワールドがきっかけだよね。 こいつ、犬のえさを入れる容器を買ってるんですよ。犬いないのに。」
森川「あまりにもかわいいから。自分で使ったっていいじゃないですか。」
客席から「ええ〜」というざわざわが起こる。
森川「キミたちが家で使ってるお茶碗よか、高いんだよ。何千円もするんだよ。」
檜山「そんなにしたか?」
森川「うん。3500円。どうせみんな、ドンキホーテで買ってるんでしょ?」
檜山「そういうお前のお茶碗は?」
森川「俺は、コンビニ弁当ばっかだから。」
檜山「お前のほうがむなしいな。」
森川「でも、犬を飼うと、いろいろ生活のスタイルが変わるよね。犬が。」
檜山「犬が変わったのか。」
でもアクセルくんは、それしか知らないから。(爆)
森川「で、どう? 犬。」
檜山「昔、田舎では飼ってたけどね。雑種。」
森川「雑種っていってもいろいろあるじゃない。ライオンとか、熊とか。」
檜山「犬だよっ。秋田犬が強い感じの雑種。でも、よくやってると思うよ。 ペット飼ったら、家をなかなか空けられなくなるだろ?」
森川「そう。だから今日も、扇風機回しっぱなしで来たんです。 アクセル、扇風機の前で、あーあーあーあー、ってやってるよ、きっと。」
檜山「どんな犬や。」
森川「うちの扇風機、『虫』ボタンがあるんですけど、そのボタン押すと、 鈴虫の電子音が出るんですよ。今日はそれを付けっぱなしにして来ましたけど。 彼にとっては、地獄のようでしょうね。」
檜山「この音を止めてくれ、っていうね。」
森川「たぶんもうおかしくなってますね。」
檜山「お前、かわいがってるの? 動物愛護協会の人がいたら、怒ってるよ。」
森川「動物愛護協会の人がいたら、是非森川さんちのワンちゃんを会長に、って。」
檜山「犬が会長になってどうする。」
森川「あれは動物たちがやってるんじゃないの?」
檜山「人間がやってるんだよ。動物たちが自主的に運営してるのか?」

檜山「お前、アクセル飼ったら、免許取るんじゃなかったのか?」
森川「その前に川遊びをしたいね。アクセルを川に落として。」
檜山「お前、絶対虐待してるだろ。」
森川「アクセルは泳ぐアイテムが付いてるんです。レトリバーのしっぽって、 舵なんですよ。だから太いんです。実験のために、プールを買ったんです。」
「舵」の機能が実験できるほどのプールって、いったいどんな大きさ?
森川「あと、1か月に1回、風呂場でシャンプーさせてるんですけど。」
檜山「させてる?(と、自分で頭を洗うしぐさをしてみせる)」
森川「『相棒』ができるんだから。しまいには自分でドライヤーかけますよ。」
檜山「そんな犬、こわいわ。」
森川「風呂場に水張ると、自分から飛び込んで、泳ぐ前にそれを飲むんですよ。 がぶがぶ飲んで、しまいにはおえっ、って。飲み過ぎだよ。」
檜山「ふだん水やってないんじゃないか?」
森川「やってるよ。ウンチを見れば、だいたいわかりますよ。 シャンプーの次の日は、ゆるゆるなんです。水は怖がらないんで。」
檜山「うちの犬は、水、駄目だったな。」
森川「もう涼しくなったから、アクセルと遊びに行こうよ。アコードで。」
檜山「お前がアクセルを乗っけて遊びに行けるように、大型の車を買おう、 ついては免許を取ろう、と言ってたのは、3か月ぐらい前だよな。」
森川「だから俺は、さっきから楽屋で、お前の免許を取ろう取ろうと。」
檜山「お前、俺の免許取ってどうするんだよ。」
森川「あとは、髪の毛チリチリにして、偉そうにしてれば。」
檜山「おいっ。」
森川「でも、海、連れてってよ。おとなしくしてるから。」
檜山「ふざけるな。アクセルはおとなしくしてくれるだろう。問題はお前だ。」
森川「そんなことないよ。後ろに座るから。前には座らない。 車酔いするから、後ろで、窓を開けて、アクセルと俺で。」
檜山「俺がまるきりアホじゃないか。わけのわからん荷物載せてる俺が。」
森川「どっか行こうよぉ。キャンプとか、バーベキューとか、したいなぁ。」
檜山「何、だだこねてるんだよ。」
檜山さん、「だだこねてる」んじゃないくて「あまえてる」んです。(笑)
森川「雑誌とか見てると、楽しそうなんだもん。目に浮かぶもん。 俺と檜山がさ、肉焼いてて、このへんにアクセルがいてさ。」
檜山「それは、キャンプというか、俺の中のイメージでは、遭難してるとしか思えない。 『おい森川、助けはいつ来るんだ』。」
森川「次は俺が食われるんだ、と、びくびくしているアクセル。」
ここで、客席の前のほうで、「犬はまずい」発言があった模様。
森川「(驚いて)犬ってまずいよね、って、犬食ったことあるの?」
檜山「森川の上を行くやつがいた。」

ゲームコーナー
「仕切の名人」石塚堅を司会として呼び出し、インスピレーションゲーム。
初回からすべりまくり、自宅に持ち帰って練習したにもかかわらず、 たどたどしい説明で、結局檜山さんに助けられて説明終了。 客席から森川チーム・檜山チーム各3人を選び、カタシくんが出したお題から 連想するものを、森川さんor檜山さんとお客さんのひとりが同時に言う。 同じだったら1ポイントで、3回戦行なう。
参加賞は「パスコレ」ステッカー、勝ったチームには、カタシくん曰く、 4人の「よせがけ」サイン入り色紙。「よせがけ」には、森川さんも檜山さんも 大爆笑。檜山さんなど、舞台にくずおれてしまうほど笑っていた。
今までの対戦成績は、森川チームの2勝。檜山チーム、一矢を報いるか?

− 檜山第1問: 藤子不二雄の作品といえば? (ドラえもん以外で)
出場者の自己申告によりパス。
× 檜山第1問リターンズ: 手塚治虫の作品といえば? (鉄腕アトム以外で)
檜山:ブラックジャック、出場者:リボンの騎士
× 森川第1問: どんぶり物といえば? (天丼以外で)
森川:牛丼、出場者:親子丼
× 檜山第2問: ダンディな声優といえば? (速水奨以外で)
「俺から見てダンディじゃなくて、みんなから見て…」と真剣に論じる檜山さん。 すっかり声がひっくり返っている。Mr.3みたい。(笑)
檜山:子安、出場者:堀内賢雄
檜山さん曰く、「俺自身が子安はダンディだと思ってるわけじゃないよ。 みんなに合わせたんだからね」。
檜山さん、全然わかってませんね(笑)。 「みんな」も子安さんが「ダンディ」だとは思っていません。
× 森川第2問: 嘘つきな声優といえば? (堀内賢雄以外で)
森川:高木渉、出場者:森川智之
○ 檜山第3問: SMAPのメンバーといえば? (稲垣吾郎以外で)
檜山:木村拓哉、出場者:木村拓哉
× 森川第3問: サザエさんの家族といえば? (サザエさん以外で)
森川:カツオ、出場者:タラちゃん
というわけで、檜山チームは3タテを逃れたのであった。

森川「俺とお前のインスピレーションは、どうなんだろうね。」
檜山「1回やってみようか。」
ファストフードといえば? (マクドナルド以外で)
森川:ケンタッキー
檜山:吉野家
森川「なんだよ、吉野家って。ケンタッキーでしょ。」
檜山「お前、さっきも、280円280円って言ってたじゃないか。」
森川「吉野家行くんですけど、おつゆがいっぱいなのが気持ち悪くてね。 お茶漬けじゃないんだから。お米の食感がなくなっちゃうじゃない。」

アンケートコーナー
今回のアンケートのお題は「森川・檜山にやらせてみたいキャラクター」。

森川:キアヌ・リーブス、檜山:宮本武蔵
檜山「漫画で『バカボンド』ってのがあるんだよ。『バカボン』じゃないぞ。」
森川「バカボンが怒ってるの?」
檜山「『バカボン怒』。違うよ。」
森川:ジャッキー・チェン、檜山:サモ・ハン・キンポー
森川「来ると思ってたよ。」
森川:「ヒカルの碁」の緒方、檜山:「月下の棋士」の氷室
檜山「『月下の棋士』って、ゲームやったな。氷室って役だったかな。」
森川:眼鏡キャラ、檜山:叫ばない役
森川「どうして眼鏡キャラだと俺なの? 眼鏡かけてるから? 眼鏡かけてる人、いっぱいいるよ。俺の眼鏡なんか、欠けてるのに。」
檜山「そりゃ、お前の眼鏡の管理が悪いからだろう!」
檜山:ジャイアン、森川:ドラえもん
森川「まだドラえもんか。ずいぶんダンディなドラえもんだよね。ドラドラ。」
檜山「こいつ、ドラえもんは『ドラ』しか言わないと思ってたんだよ。」
森川「自分の頭の中で、ピカチュウとドラえもんが、2+3ぐらいになってて。 ピカチュウは(えらくりりしく)『ボク、ピカチュウ』。 ドラえもんは(かわいらしく)『ドラ〜、ドラドラ〜』。」
ところで、「2+3」って何ですか?
森川:キャメロン・ディアス、檜山:ルーシー・リュー
檜山「女優だ。チャーリーズ・エンジェルだっけ?」
森川「今の技術からいえば、やれないこともないけどね。」
檜山:ミッキーマウス、森川:ミニーマウス
森川「ディズニーシーで、僕、『ありがとうございました』って言ってます。」
檜山「接客かよ。」
森川「ディズニーシーボイスなんですよ。アトラクションじゃなくて。 いろんな、帰り際とか行き際とか。入り口とか、駐車場から何から。」
客席から起こる驚嘆の声に、逆に驚いた様子の森川さん。
森川「これは、すごいことなの?」
檜山「要するに、電車の車掌さんだろ? 『本日はご利用いただきましてまことにありがとうございました』っていう。」
森川「そうそう。でも、何をしゃべったか、もう覚えてないんだよね。」
森川:パタリロ、檜山:バンコラン
檜山さんが「パタリロから来てます」と言ったとたんに、
森川「それはもう、わかるね。俺、パタリロだろ? お前、バンコランだ。」
檜山「そう。お前、バンコランやりたい、って言ってたよね。」
森川「うん。だけど、俺、ちっちゃい頃、パタリロに似てたんだよ。」
森川:オヤジ、檜山:モノ
いったいどんなもんなんでしょうか?

エンディング
「終わりの時間になりました」という檜山さんの言葉に、客席からブーイング。
森川「3500円だとここまで。次回は1000円で30分ぐらい。 その次は280円で、ギャグもつゆだくだったりして。」
もっと高くていいですから、5時間ぐらいやってください。

陶山章央、石塚堅、そしてバルーンの「じかんくん人形」を呼び出す。 カタシくんはかぶっていた帽子が通路にひっかかっている。 すかさず、檜山さんの、「お前はホッシーくんか」というツッコミが飛ぶ。
恒例のお仕事情報は、目新しいものでは、
檜山: シャーマンキング(役名不明・収録は10月以降)
森川: キン肉マン(TV・来年から)、パスコレは9月の2週目ぐらいから復活

歌: 「待ってるよ」
ふわふわと漂って行ってしまうじかんくん人形の「手」をつかんでひっぱると、 まるで手をつないでいるみたい。両側から森川さんと檜山さんが手をつなぐと、 大きなお兄さんたちに遊んでもらっている子どものよう。
彼にマイクを突きつけ、裏声の声色を使ってじかんくんに歌わせる檜山さん。 それで調子がおかしくなったのか、森川さんのパートも何故かボロボロ。(笑)

歌の後半は、客席とじかんくん人形でキャッチボール。 そのまま客席にプレゼントしてしまう。そして、最後だから、というのもあって、 セットを壊しにかかる森川さんと檜山さん。たぶん最初から気になっていたであろう、 ソファに座ってみるが、つぶれるだけでなかなか割れない。 檜山さんの座り方が恐る恐るだったからだろうか。 森川さんが座ったらひとつだけ割れ、形は崩壊。 「持って帰れる人」と客席に差し出そうとするが、当然引き取り手はなし。 あんなもん持ってたら、ホール出口ですらつっかえますって。(笑)
ディスプレイに使っていた風船も全部客席に配ってしまい、3回に分けて 開催されたアットホームな番外編もすべて終了。

ビプランシアターでの「おまえらのためだろ!」は、とても近くて、 客席とも一体感があり、あの感じは何ものにも代え難い。すごく楽しかったけれど、 でもやっぱり1回だけ、しかも何回もやっているのに他の回は観られない、 というのには、ちょっとだけ物足りなさを感じるのも確か。
人気が出て来てしまった今、両立させるのは難しいかもしれないけれど、 うまい妥協点を見つけられるといいなあ、とは思う。
いずれにしても、3回に分けてとはいえ、約450人と握手した森川さん・檜山さん、 陶山さん、カタシくん、お疲れさまでした。でも、最高の瞬間でしたよ。


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