森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」夜の部
「黒い巨塔第2004話 ああ、鳥前教授と吉見レントゲン技師!!
-お蝶夫人はなぜのぶこでないのか?奥様は魔女はとしこだろ!!-」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」夜の部「黒い巨塔第2004話 ああ、鳥前教授と吉見レントゲン技師!! -お蝶夫人はなぜのぶこでないのか?奥様は魔女はとしこだろ!!-」
日時: 2004年5月16日(日) 17:30〜19:30
場所: よみうりホール (東京・有楽町)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之、陶山章央、石塚堅、林原めぐみ(声の出演)
ゲスト: 鳥海浩輔、吉野裕行、保村真(飛び入り)

林原めぐみの前説

オープニングトーク
出囃子に乗って登場したおふたり。 森川さんがいきなり、「ウォウウォウウォー」と歌い始める。 どうも、尾崎豊の「15の夜」らしいが、「盗んだバイク…」までで、あとはぐずぐず。 やっぱり、衣装に関係あるのだろうか。というわけで、衣装は、
森川: 真っ黒のツナギ。前のファスナーは、上下に開くタイプだが、 下はもちろん下まで下ろしていて、上はウエストのちょっと上まで。 インナーは黒のTシャツ、黒のスニーカー。 尾を跳ね上げた魚の形をしたシルバーの細かい細工の大きめなペンダントトップ、 太めのチェーン(外伝の花・星と同じ)。左手首に黒のバンドの腕時計。 出てきたときには、濃い黒のサングラスをかけている。
檜山: くすんだベージュに、胸にオレンジ色の四角のプリントの入ったTシャツ、 黒いパンツ、茶色の靴。着物を裏返しに羽織った風の、薄手のガウンのような上着。 膝上丈だが、茶系統の裏地模様が腰のあたりまで、下は黒。
森川さんの衣装のインパクトが強かったので、話がそっちばっかりになって しまっていたが、檜山さんの衣装も充分個性的だった。 森川さんのサングラスは、トークがいくらも進まないうちに、「何も見えないから」と、 はずしてしまった。しかし、いちいち相方に「取っていいですか」と断る森川さんと、 それに律儀に「もう取るのかよ」とツッコむ檜山さん。微笑ましい。

森川「森川智之です。」
檜山「檜山修之です。」
森川「ふたり合わせて、『おまえらのためだろ』。」
会場のみんなが、夜の部は綺麗に「ためだろ」を合わせてくれる。 でも、森川さんが合わせたいのは、会場なのか? ひーちゃんじゃなくて?

まずは、いつも前説を担当してくれている林原めぐみの、ご懐妊話。
森川「名前、どうしようか。」
檜山「名付け親になる気、満々じゃん。」
森川「でも、決めたとしても、本人がつけるかどうかわからないしね。」
檜山「なんだ。ただの自己満足かよ。」

ということで、夜の部の話題は、病院ネタ。
森川「僕も今年1月に、目をサイボーグにしました。」
檜山「ビームが出るの?」
またまたナイスツッコミ。森川さんによれば、森川さんの目は、 「ビームは出ないけど、視力はサンコンさん並み」だそうだ。
檜山「キミは最近、健康だね。昔は季節の変わり目には、必ず倒れてただろ? 寒くなりましたね、とか暑くなりましたね、とか挨拶するたび、 そういえば森川倒れたんだけど、って言ってた気がするのに。」
森川「日本には四季があるから。身体がその季節、春なら春に慣れると、 慣れた頃には、季節は夏になってるんですよ。」
檜山「それって、つまり、ニブいの?」
森川「でも最近は、全然倒れてませんね。健康がいちばんです。」
アクセルくん効果なのかなー。

森川「さて。『さて』が多いですけどね。 夜の部は、『さて』が10回ぐらいありますよ。もう2回出ました。」
檜山「数えんなよ。」
森川「さて。」
檜山「いいから、先に進めよ。」
森川「はいはい。病院ネタです。 こういうお医者さんがいいな、っていうの、ありますよね。例えば、 歯医者さんなら、全然痛くない歯医者さん。なぜなら、治療してないから。」
檜山「キミ、そういうの多いよね。マッサージしてもらってて、寝てたら、 実はやってないんじゃないか、とか。」
森川「疑り深いんですよ。ホテルとかでマッサージ頼んで、ぱっと気が付くと、 お客さん、終わりましたよ、って。絶対、やってないよ。」
檜山「なら、寝るなよ。」
森川「気持ちよくなって、寝ちゃうんですよ。」
檜山「こないだ頼んだマッサージのおばちゃんは、寝かしてくれなかったぞ。 気持ちよくなりかけると、何かと話しかけてくるんだよ。」
森川「そういうときは、適当に答えていびきかいちゃえばいいんじゃないの?」
檜山「お前、どっちがいいんだよ。寝たくないんじゃないのか。」

檜山さんが、昔かかってた歯医者で、すぐ麻酔を打つところがあったらしい。 確かに、口のあたりの麻酔は、しゃべらないといけない声優にとっては命取り。 後に仕事が入っているときには、麻酔は避けるのだが、 その歯医者は、何も訊かずに麻酔を打つので、 「ふがふが声優」のまま乗り切ったこともあったとか。
檜山「目の麻酔は、目薬みたいなのを注すっていうけど、こないだはどうだった?」
森川「僕の場合は、拷問器みたいなので目を開かされて、 先生が、スプーンみたいなのですくうと、とれるんですね。」
檜山「目玉親父が。」
森川「空いたところを手術するんです。終わったら。」
檜山「目玉親父を戻すのか。」
森川「2〜30分ぐらいは押さえといて、って言われて。」
檜山「すぐに離すと、こぼれるからか。アホか。」
なんだか、会場からも驚きの声とかもれてたけど、信じた人、いるのかな。
森川「だから、たいへんでしたよ。」
檜山「いつまで続けるんだよ。」
森川「最初目薬でぼわーっとさせて、注射を打つんです。たいへんでしたよ。」
檜山「たいへんなのは、お前じゃなくて、お医者さんだよな。」
森川「それが、美人の女医さんだったんですよ。そう見えるんですよね、 麻酔で視界がぼやけてるから。夢は大切にしたいです。 今僕の目を手術してくれてるのは、すごく美人の女医さんなんだ、って。 麻酔は、家に帰った頃に切れれば。」
帰り道に事故に遭いますよ。

葉書コーナー
プレゼントは、昼の部と同じ、サイン入りバルーン。

会社の健康診断で、お医者さん(おじいさん)が女性の胸に聴診器を当てる際、 とても乱暴に下着をむしり取ったそうです。
森川「つかまえましょう。明らかにおかしいですよ。」
檜山「最近、ドクハラっていうのがあるらしいよ。セクハラのドクター版。」
森川「ドクターハラスメント。BLネタになりそうですね。」
今回、病院ネタの葉書、とても多かったとのこと。
森川「ドクターハラスメントについても、多かったんですよ。 診察室って、密室ですからね。何をしてるかわからない。僕もやってますけど。」
檜山「やってんのかよ。」
森川「保健室とかで、そういう役をやってるんです。」
檜山「役か。びっくりしたよ。ドクターでもないのにドクハラかと。」

森川さんがガングリゴンと言っていたガングリオンに、私、なりました。 治療は、手首に極太の注射器を刺し、ジェル状の内容物を抜くんです。痛いです。
檜山「賢雄さんが、電子辞書で調べてくれたんだよね。」
ガングリオン経験者は、会場にもいっぱいいた。意外に一般的なものみたい。 それを訊くときの森川さんの言い方が、ちょっと面白かった。 「ガングリオンマスター」とか、「現在ガングリオン中」とか。

私は中学のとき、尾てい骨を骨折しました。 治療法はなし。座布団に座って生活すれば、ちょっと早めに治るそうです。
森川「人間には尾てい骨は、必要ないんですよ。本来なら、それは治さないで、 取っちゃわないといけない。人間はそうやって、進化していくんです。 今後も、尾てい骨の折れる人が、この中から何人か出てきますよ。」
会場から、「モリモリは?」という声がかかる。
森川「え、僕ですか?」
そういう逆襲を期待していなかったのか、ちょっと焦ったふうのところに、 相方さんから、絶妙な助け船。
檜山「こいつは、しっぽがありますからね。」
森川「僕は、振れるくらい、しっぽ、長いです。 今相当、切れるぐらい振ってます。身体が揺れるくらい。」
うんうん。見えますとも。飼い主(笑)に助けてもらって、うれしいでしょ。

宣伝
本日発売のDVD、「ラスト・サムライ」。 トム・クルーズのボイスオーバーを、森川さんが担当している。
森川「トム・クルーズ、友だちなんですけど。」
檜山「会ったことないだろ。」
森川「ありませんけどね。」
収録は、かの渡辺謙とふたりでしたらしい。それを聞いた会場からは、感嘆の声。
檜山「それは、あの渡辺謙さんと一緒なんてすごい、の『おー』なんでしょ。 渡辺謙さんと一緒に仕事すること、なかなかないもんね。」
そうなんだ。声優と一緒に吹き替えするって、さすが渡辺謙、じゃないのか。 ほら、演技力とかとは別に、技術的な意味で慣れてないと難しそうだから。
森川「ハリウッドの大スターだからね。まず読み合わせしましょう、って。 スタジオに行ったら、ブースの中に、茶色のラブラドールがいたんだよ。 謙さんの犬で、ハリーくんっていう名前だった。」
檜山「対抗して、アクセル連れて行けばよかったね。」
森川「収録中ずっと、犬の話、してた。」
「下のビックカメラ(よみうりホールは有楽町店の最上階にある)で山積みになってるから」、 よかったら買って帰ってね、とのこと。

ゲストコーナー
鳥海くんの衣装は、白のTシャツ、黒のジャケット。他は昼の部と同じ。 吉野くんは、昼の部と同じ衣装の上に、鮮やかなブルーの薄手のパーカー。

昼にも、檜山さんに、 「キミは、ゲストから話を引き出そうという気があるのか」と言われた森川さんだが、 紹介が終わり椅子に落ち着いたとたんに、
森川「昼は、俺らとふたりの関係までしゃべった。じゃ、あとはお願いします。」
それに合わせるかのように、2(森川・吉野)+2(鳥海・檜山)に分かれていた椅子を、 鳥海くんが吉野くんの隣りに持ってきて、3人並んで檜山さんを見つめる。
森川「なんか、『満点パパ』みたいだね。」
会場は大爆笑。檜山さんは、「満点パパ」よりも、それが受けたことに驚いている。
檜山「(会場を見回しつつ)よく知ってるなあ。」
あなたたちのファンは、その年代が多いです。ゲストのファンはわかりませんが。

夜の部は、ゲストのおふたりが、なぜ役者になったか、という話。 ふたりとも、高校を卒業したとき、特に何になりたいということはなく、 ちょうどあった専門学校の入学案内を見て、やってみようと思ったらしい。 吉野くんは、子どもの頃から声優の存在を理解していた、とのこと。

S村健一さんが、吉野はいつも乳首出してる、最近黒くなってきた、と言ってましたが、 本当ですか。なんで鈴村さんが吉野さんの乳首を知っているんですか。
吉野くんは、しきりに「見えたらごめんなさい」を繰り返す。 彼によれば、確かに黒いらしい。「見えたら」と言うくらいだから、 見えるような服を着ている、という自覚があるのだろう。 ということは、鈴村くんが知っていても、おかしくはないかもしれない。 それよりも、吉野くんは、「最近」黒くなってきた、というほうが気になるらしい。
吉野「スズが、何故昔を知ってるのか、不思議です。」

付き合うとしたら、何歳から何歳までですか。年上と年下、どっちが好きですか。
結論はみんな、「どっちでもいい」「いくつでもいい」。 鳥海くんの言った、「好きになっちゃったらしかたない」がすべての答え。 ということで、吉野・鳥海・森川の意見は一致したのだが。 そうだよね、と同意を求められた檜山さん、そうだけどさ、と言いつつ、 なんとなく歯切れが悪い。そういえば以前、上下5歳以内、と言ってましたね。
檜山「いくつでもいいんだけど、歳が離れてると、話が合わないからね。 話が合う程度がいいな。」

歌: 「涙からはじめよう」(公式シングルより)

フロントトークコーナー
注意事項がないため、最初からたたむばっかりの、陶山・石塚コンビであった。

「黒い巨塔第2004話 ああ、鳥前教授と吉見レントゲン技師!! -お蝶夫人はなぜのぶこでないのか?奥様は魔女はとしこだろ!!-」
森川さんが、影マイクで、院内放送をする。 素っ頓狂な声のスキャットで、歌らしきものも歌っているが、どうも、 前クールまで放送していたドラマ「白い巨塔」でエンディングに使われた、 「アメイジング・グレイス」らしい。
そう思って聴かないと、あの清涼感あふれる曲には聞こえない歌をバックに、 客席から、鳥前教授と吉見レントゲン技師が、 後ろに風船の人形たち(?)をずるずるとしたがえて登場。 風船には「助教授A」などと書いた紙が貼ってある。「総回診」なんだ。なるほど。
鳥前教授は、黒いアフロヘア、青々しい髭の剃り跡。吉見レントゲン技師は、 十円ハゲのあるカツラ、黒縁の丸眼鏡。ステージに上がり、何やら密談を交わす。 懸案は、のぶこ・フローレンス・アルチンゲールらしい。
彼らがハケた後、本邦初公開、あきこが登場。黒の短めのおかっぱヘアに、 前ボタンのたくさん付いた長めの白衣、ナースキャップ。舞台袖で、 今までの経緯などを、かいつまんで解説する。わかったようなわからないような。

2階から、問題の、のぶこ・フローレンス・アルチンゲール登場。 半袖膝丈前ボタンのナース服(?)は、Dr.HAYAMIのときと同じだが、 見事な金髪の縦ロール。白のルーズソックス、顔色の悪いメイクは相変わらず。 おもちゃのラケットを手に、「お蝶夫人」を気取っている。
のぶこがステージに向かっていると、同じく2階から、としこ登場。 同じくナース服と、白のハイソックス、明るいブラウンのショートボブ。 位置の関係で最初は後ろ姿しか見えなかったので、 ちょこんとナースキャップの乗ったオレンジに近い色の髪を見ていたら、 もしかしたらこのとしこは、ものすごくかわいいのではないか、 という幻想を抱いてしまった。 振り向いてみたら…顔の半分が唇の、まあ、いつも通りと言えばいつも通り。
としこの白衣の脇には、赤い、ポシェットならぬズタ袋が付いていて、 おもちゃテニスのボールがたくさん入っているらしく、 そこから次々とボールを取り出して、のぶこにスマッシュを浴びせる。 のぶこ、最初は受けようとするが、受けきれず、スマッシュの雨に屈して、 ステージに突っ伏し、動かなくなる。

暗転後、鳥前教授と吉見技師のもとに、いつもの浴衣のかたこが訪れる。 のぶこの様態を心配してのようだが、どうも、重大な医療過誤の疑惑がある模様。 「明ッ智警視の使い回し」のインスタントカメラで吉見技師が撮った、 のぶこのレントゲン写真とやらを披露するが、これが森川さんの絵で、 いつもののぶこの顔に、犬のような骨格がついた、チープな走り書き。
これを前に、かたこが医療過誤の糾弾を始めるが、らちがあかない。 いきなりかたこが裁判官に変身、全員を呼び出して、そのままの格好で、 「黒い巨塔版コントで裁判カーン」が始まる。裁判官:かたこ、検事:のぶこ、 弁護士:あきこ、被告A:鳥前、被告B:吉見、証人A:としこ。 のぶこが中庭で倒れているのを発見されたところから始まるが、 そののぶこは、元気に検事を勤めている!? 途中で、としこが、「証人B」を連呼すると思ったら、保村真登場。 本日4人目のゲスト。STA☆MENの過半数が来た、ということになる。

どう収拾をつけるのかと思っていたら、黒と紫の大きな縦縞のAラインロングドレス、 頭巾というか角付きの、巨大な人影が。見るのもおぞましいが、 顔の半分が唇なところをみると、もともとはとしこだった物体らしい。 そいつは自分で、「魔女っ子モリちゃん」と名乗る。
そんなもんが出てきたって、収拾がつかないのは同じ。 魔法なら何でも解決、というオチを狙ったのでは、と疑問を持ったのぶこが、 自分がお蝶夫人だったことを思い出し、さらに中庭に倒れていた原因が、 としこであることも思い出す。 「犯人はこいつ」と、みんなで魔女っ子モリちゃんを追いかけ回し、 舞台上を走り回りながら幕となる。森川さん台本のオチパターンその2。(笑)

エンディング
おまえら史上初めて、キャラクターの姿のままでエンディング。 森川さんは、としこならぬ魔女っ子モリちゃん。かなり怖いんですけど。(笑)
としこ・のぶこで、とトークを始めるが、長続きせず、途中で素の声に戻る。 全員(ヤスも)を呼び出し、キャラだか素だか、中途半端なご挨拶。

歌: 「マッテルヨ!」キャラクターバージョン
正直、すげえ…。面白いのかは微妙なところだが、インパクトは素晴らしくあった。
しかも、恒例の会場回りは、もちろんそのままの格好で。これまたすげえ…。

レポート端折りすぎ、と思った方がいらしたら、申し訳ない。 今回、会場の歓声、特にゲストが動き回るときの歓声が大きく、小芝居の台詞など、 ほとんど聞こえないときも多かった。 さすがに声が大きいことを自慢する森川・檜山の声は通るのだが、 ゲストの声は、トークのときでも、ぼそぼそとしゃべられると、聴き取れないことも。 何を言ったのかわらかなかった、断片的で面白さがわからなかった、などの理由で、 割愛した部分も多い。状況説明はできるだけ書いたつもり。 ゲストトークを楽しみにしていた方、ごめんなさい。


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