森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第8弾 昼の部
「のど自慢!!上方とし子&のぶ子」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第8弾 昼の部「のど自慢!!上方とし子&のぶ子」
日時: 1998年8月2日(日) 14:30〜17:00
場所: 神戸ポートアイランド ジーベックホール
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之

まずは昼の部。昼の部のタイトルは「のど自慢!!上方とし子&のぶ子」。
タイトルからわかるとおり、前回初お目見えだったとし子のぶ子が登場する、 ということで、前回の驚愕覚めやらぬリピーターは心の準備をしながら、 「いったいどれくらい後までとし子のぶ子なんだ?」「もしかしたら最後までか?」 「だとすれば、あの格好で歌を歌うのか?」などと、 世にも恐ろしい予想をしていたのでした。

おまえら娘のオープニング
出囃子に乗って、とし子ちゃんとのぶ子ちゃん登場。
1〜2度しか会っていないはずなのにあまりのことに脳裏に焼き付いてしまい、 見慣れたような気さえするのは、やはり気のせいか。

衣装は前回の阿鼻叫喚の登場と同じ。 とし子ちゃんは、白いブラウスに濃紺のジャンバースカート(脇が止められない(笑))。 ソバージュヘアの両側には、しっかりとひまわりの髪飾り。
のぶ子ちゃんは、もうすでにお馴染みの、 白いカーディガンセーターとカラフルなロングスカート、縦ロール髪に赤いリボン。
のぶ子ちゃんのお蝶夫人はいいとして、 とし子ちゃんのシャズナはやっぱり無理があると思う。

とし子ちゃんとのぶ子ちゃんは、ふたりで、「おまえら娘」らしい。 前回も歌で紹介があったようだが、観客が、そんなことまでわかるような 精神状態ではなかったことは確かである。(爆)
とし子ちゃんはいつもよりちょっと高めなだけの声で「おばさん」言葉。 のぶ子ちゃんは頭のてっぺんから出したような甲高い裏声でしゃべる。

今回のおまえら娘の役割は「前説」。 会場での注意事項などを説明するうち、「場内での飲食禁止」に続けて、
とし子「酒とか」
のぶ子「さっき飲み物って言ったでしょ。私としては飲みたいけどね」
やっぱりそれ(「飲まずにこんなことやってられっかよ」)が本音なのね、檜山さん。

今回の公演の概要を説明するふたり。
のぶ子「今回は珍しく1週間前に台本が上がってね」
会場「おおー(拍手)」
とし子「ホールに提出しなきゃいけなかったのね」
場内大爆笑。さもありなん、といったところか。
とし子「いつものホールより厳しかったのね、このホール」
さらに、
とし子「それでね、罰ゲームを、昼の部と夜の部の間に」
のぶ子「やめようよ」(急に地声に戻って)
とし子「外で」
のぶ子「やめようって言っただろ」
とし子「昼の部と夜の部の間に」(相手にしないで繰り返す)
のぶ子「本気かよ」
とし子「間に」
のぶ子「やだよ」
とし子「間に」
のぶ子「よそうよ」
とし子「間に」
のぶ子「間に」(しぶしぶあきらめてのぶ子声に戻る)
とし子「やります」

あまりの出来事に何がきっかけだったか忘れてしまったが、 手にしたラケットのようなもので、 とし子ちゃんの頭を叩いてツッコミを入れるのぶ子ちゃん。 ところがこれが間違えて、毛羽立った面で叩いてしまい、 そのままラケットにカツラがくっついてとれてしまう。
これには叩いたのぶ子ちゃんも大慌て。 しっかりラケットにくっついたカツラを引き剥がし、とし子ちゃんの頭に戻すが、 なかなかうまくかぶれない。
とし子「(一瞬マジな声に戻り)おまえなあ」
のぶ子「こっちと間違えたんだ」(裏はつるつるしている)
とし子「(とし子声で)あんたねえ。 恥ずかしいわ、客の前でカツラがとれちゃうなんて」
世の中、どんなハプニングが起こるかわからないものね。 オレンジ色の前髪の上に乗ったソバージュヘアがちょっとシュール(笑)。 でも、前髪が見えなかったときのインパクトを考えると、心臓にはいいかも。

最後に、「覚えている方はご一緒に」と言って、 「おまえら娘」の歌を歌って引っ込むおまえら娘たち。 確かに前回もこの歌を歌っていたけれど、あれを覚えている人がどれたけいたことか。

衛星回線を使った(?)前説
スピーカーからは、ラジオ番組風に、「衛星回線を通じて」前説を行なう、 と宣言する陶山章央の声。「ゲスト」が森川・檜山のふたり。 一生懸命自分の役割を果たそうと、原稿を読んでいる姿が想像できるしゃべり方だが、 その横で蕎麦をすする森川智之と檜山修之。
檜山「めんつゆどこだよ、めんつゆ」
森川「蕎麦食べよう」
檜山「お前、食べないのか」
森川「(ずずずずーっ)」
檜山「いい音たててすするなよ」
などと騒いでいる間に、陶山さんの必死の前説がはさまる。 かわいそうな陶山さん。(笑)

檜山「お前、なんで正座してるんだよ」
陶山「だって、マイクに入らないじゃないですか」
檜山「森川なんかソファにふんぞり返ってるぞ」
森川「そりゃ、俺んちだもん」
お約束のように、
「陶山、地元なのに来られないんだってな」
「だから、『サクラ大戦歌謡ショー』の稽古だって言ったじゃないですか」
「やっぱり横山智佐を取るんだな」
という会話をひとしきり。森川さんの家の仕事場で録音しているらしい。 なんと、テレビがついていて『所さんの二十世紀解体新書』をやっている。
陶山「テレビつけたままじゃないですかー」
森川「いーだろ、俺んちなんだから」
檜山「このテレビは」
森川「いいだろ。東芝BAZOOKAなんだ。28。あ、いや、42だ、42」
陶山「うち、50のテレビありますよ」
檜山「ホントか? 50って、50cmじゃないだろうな」
森川「よし、わかった。それ、ここに持って来い」
陶山「ええっ。配送料だけで1万2千円くらいするんですよ」
森川「1万2千円なら安いじゃないか」
檜山「その配送料、陶山持ちね」
やはりマトモに進めさせてはもらえない陶山さん。
森川「しっかりやれよ。この間に俺たちは着替えてるんだからな。顔洗ったり」

トーク
タイトルコールに乗って、森川智之と檜山修之登場。昼の部のふたりの衣装は、
森川: 黒のTシャツ、黒の膝丈レザー系パンツ、白いソックス、赤と黒のNIKE AIR。 眼鏡。
檜山: 白いパンツ、白いTシャツ、黒と白の丈の短いブルゾン、薄茶色の靴。

ジーベックホールは300人収容。 いつものホールの倍の定員で、それが埋まっている。
「すごいよな、いつもならそこらへんあたりで終わりだから」
「なんか、先は霞んでるよな。後ろのほう、絵でもわかんないよな」
今回「おまえら」初めての人、という、いつもの質問をすると、やはりかなり多い。 半分くらいが初めてのようだ。
森川「へえー。えっとなんで来たんですか」
檜山「なんでって何だよ。歩いて、とかか?」
森川「ほら、E.M.U.もやってるのに、わざわざ」
会場大爆笑。
檜山「E.M.U.、やってるのか?」
森川「うん、九段会館でE.M.U.やってるんだ」
檜山「よく知ってんなあ」

「Voice of Wonderland」という地方FM局放送の番組のパーソナリティを、 1か月だけ担当したふたり。その番組で話した話題で、 森川さんちのお風呂にある「殿様ボタン」について触れる。 森川さんの家のお風呂には「殿様ボタン」と書いたボタンがあり、 それを押すと最初は温く、だんだん身体が温まるにしたがって湯の温度が上がって行く、 という機能を持つらしい。
「殿様ボタン」から、風呂への入り方の話になる。
森川「こう、足から風呂に入るだろ」
檜山「そりゃ、頭からつっこむやつはいないわな、きっと」
森川「いや、でも、いるかもしれないよ。ほら、風呂の縁に座って、 後ろに倒れるようにして入ったり」
檜山「スキューバダイビングやるんじゃないんだから。 そんなことしたら、後頭部強打するぞ」
さらに、「風呂の入り方」について、ひととおり説明してくれる檜山さん。 多少個人差はあっても、ごくごく一般的なのでとりあえず安心する。間では、
檜山「シャンプーして、リンスして」
森川「リンス、してるのか、その頭で」
檜山「ほっとけ」
という、いつものお約束のやりとりがありました。

檜山「お前は?」
森川「俺か? 俺はな」
と身をくねらせて服を脱ぐしぐさをする森川さん。
「うちなんか10階以上の高層住宅だからさ」と、 「しゃーっ」と言いながらカーテンを開け放つしぐさ。 その手を押さえながら、檜山さん、 「わかった、俺の聞き方が悪かった。俺は風呂の入り方を聞いたんで、 お前の露出狂について聞きたかったわけじゃないんだ」。
しかし、いったん走り出した森川さんは止まらない。今度はちゃんと、 風呂に入る手順の説明を始めるが。 もちろん、脱衣所を通って風呂場に行くところも省略しない。
森川「右に洗濯機、左に洗面台ね」
檜山「お前んちの風呂場の間取りを聞いてるわけじゃないよ」
「がしゃっ」と言いながらノブを回し、ようやく風呂場に入る森川さん。 「風呂場に入ったらね、まず」と言いつつ、しゅっしゅっ、と、 スプレーを吹き付ける。カビキラーだそうだ。
「嫌いなんだよ、タイルのカビとか、流しの水垢とか、汚れてるの」
「普通はさ、風呂に入ってると気持ちよくなるじゃない。 俺の場合風呂に入る前にふらふらになって、気持ちよくなっちゃうんだ」
檜山「あぶねー」
「注意書きにちゃんと書いてあるのね、換気をよくしてお使いください、って。 俺、窓閉め切ったまま使っちゃうからさ」
途中でいろいろ会場からちゃちゃが入るが、檜山さん、「いーんだよ、そんなことは。 こいつ、乗って来たから、いいんだ。面白くなるぞ」。
「でね、『殿様ボタン』を押して、ぬるぬるのお湯が出て来るだろ、 それを見ながら、ブラシで」と、床掃除のしぐさ。
檜山「お前、まだ入らないのかよ。殿様ボタンはぬるぬるからだんだん熱くなるんだろ。 入らなかったら熱くなっちゃうじゃないか」
「大丈夫だよ。入らないと熱くならないんだ。ちゃんとセンサーついてるから」
檜山「あ、なるほど」
最後には栓を抜いて流す湯で、浴槽の掃除までする森川さん。えらいなあ。(笑)
「で、出るだろ。がらがらがら」と言いながら、引き戸を引くしぐさ。 すかさず会場から、「えっ?」。「あ、こうだったね」と、ノブを回す。
檜山「いいじゃないか、こいつんちの風呂は、入口と出口が別々なんだよ」
「で、出るだろ。そうしたら戸棚から乾いたタオルを出して、 身体を拭く前に、風呂場の壁。乾拭き。これ、本当だよ。 ちゃんと拭いておかないと、すぐにカビがはえるから」
ようやく風呂場から出て「速水奨さんのように」と言いながら、 ちょっと気怠げにガウンを羽織る。
檜山「嘘つけ。お前んちに、ガウンなんかないだろ。」
森川「うん、ない」
「ま、普通の短パンとTシャツだけどね」と素直に認めて、冷蔵庫に。
檜山「ビールだろ?」
何やらいろいろとジェスチャーをする森川さん。腰に手を当てて…
檜山「牛乳かよっ。胃腸の悪いお前が、湯上がりに冷たい牛乳なんか飲むなよっ」
会場から、「檜山さん檜山さん、今の森川さんの話、 何%くらいホント?」という声がかかる。「120%嘘」というのが檜山さんの答え。
「そりゃ、俺はこいつと一緒に風呂に入るわけじゃないからな。 こないだ神戸に来たときには、一緒にサウナに入ったけど、 そこはみんなで入るんだから、そこでカビキラーしゅっしゅっ、 とかやってたらたいへんなことになるしな。 ま、でも、150%嘘だな。ちょっと増えたけど」

檜山「俺、最近、銭湯に凝っててね。うちにももちろん風呂はあるんだけどね。 近くにある銭湯なんだけど、露天があるんだよ。健康ランドじゃないよ。 ちゃんと銭湯で385円。けっこう有名らしくってさ、駐車場まであって」
森川「よく行くの?」
檜山「うん」
森川「どれくらい?」
檜山「週に1〜2回かな」
という話があった後で。
森川「お前、自分ちの風呂、入らないんだろ」
檜山「入るよ」
森川「だって、銭湯に」
檜山「銭湯に行くのは週に1〜2回だって言ったじゃないかよ。 だから、週に5〜6回は、家の風呂に入るんだよ」
森川「お前のことだから、週に1〜2回しか風呂に入らないのかと思った」
そういや、洗濯しないんでしたっけねー、檜山さん。

葉書コーナー
葉書を読まれた人には、ふたりで書いた特製の残暑見舞い。絵入りだそうで。 「数日後にお手元に届く」「今晩打ち上げのときにふたりで書く」 「酒のシミがついていたらごめんなさい」なんだそうです。

お互いを漢字1字で表現するとしたら何ですか。
例えば私のイメージでは、檜山さんは『叫』、森川さんは『謎』です。
「そうだなー。うーん。よし。同時に言おうか」
ここで「お互いに手に文字を書いて見せ合おうか」というギャグに行く、 ことを期待してしまったのは、三国志フリークのわがままなんだろうなあ。
ということで、
森川→檜山:『乱』
檜山→森川:『狂』
「ふたり合わせると『狂乱』だな」
「さ、うまくまとまったところで、次に行こうか」

おふたりの得意な料理は何ですか? また、彼女に作って欲しい料理は?
森川「得意な料理は…今流行のカレー」
檜山「危ないけどな。でも、男の得意な料理って、カレーとか多いよな。 俺もカレーだな」
森川「あとね、雪割り鍋もいいよ。鍋に出汁入れてね、鶏味が好きだから鶏肉入れて。 で、大根おろし1本買って来て」
檜山「大根おろしを1本買って来るのかよ」
森川「あ、大根を1本だ。で、1日かけて、こう、おろしてね」
檜山「大根1本おろすのに1日かけるのか」
森川「ま、こう、だーっとおろしてだね、それを鍋にどさどさーっと入れて蓋をして。 そろそろいいかな、と蓋を開けて、あ、まだだな、と」
檜山「お前、それ、本当に大根1本全部入ってるか?」
森川「…いや。入ってない。半分くらい」
会場「彼女に作って欲しいのは〜?」
森川「彼女に作って欲しいのはね、(急に気取って)肉じゃがかな」
檜山「何を『いい声』出してんだよ」
森川「今、『どこから出すんだっけ』って、考えちゃったよ」
檜山「肉じゃがいいよな。そういう手のかかるものは作って欲しいなって思うよな。 俺は、あれかな、茶碗蒸し。あれ、たいへんだろ」
会場「簡単〜」
森川「簡単だよ。卵を溶いて、茶碗に入れて」
檜山「お前、そこで間違ってる。あれは確かに『茶碗蒸し』と言うが、 『茶碗』には入れないと思うぞ」

私のパソコンに名前をつけてください。今は、「パシ子(仮)」という名前です。 ちなみに、女の子です。
檜山「し、知らなかった…」
森川「パソコンにオス・メスがあったとは」
場内含めてしばし呆然。
森川「ひっくり返してどこか見るとわかるのかな」
森川さんは、「パシ子」という名前が「自分的には」気に入った様子。 結局「(仮)」が取れただけの、「パシ子」に決定。
檜山「でもさ、パソコンに名前つけるのにこんだけ苦労するということは、 子供に名前つけるのは、もっとたいへんだということだよな。 お前はなんで智之になったのか、知らないんだっけ?」
森川「知らない」
檜山「うちはね、親父が『治正』って言って、俺が『修之』で、 弟が『直史(たぶん)』って言うんだけど、これはみんな、 『おさめる』って読む字を使って、あと画数で13画、ということで選んだらしいんだ。 だけど、その先があってさ。 俺の名前、後で調べたら13画じゃなくて、14画なんだって」
森川「じゃあ、根底から間違ってるじゃん」
檜山「うん」

おふたりは、忘れ物をなさることはありますか?
檜山「お前がよく物忘れるのは知ってるよ。台本とかな」
森川「仕事忘れるかな」
檜山「おい、大丈夫かよ」
森川「マネージャーから電話かかって来てね。 『森川さん、今日10時から○○スタジオなんですけど』。 『えー、嘘だろ』、と思いながら手帳を見ると、書いてあるんだ。 で、おもむろに手帳を閉じて、『聞いてないよ』。 高木渉もこの手が使える、って言ってた」
檜山「俺は、傘かな。雨が降り出して、ビニール傘買うんだけど、 やんだらすぐに傘のことなんかどうでもいい、って気分になって、 置いて来ちゃうんだ」
森川「金持ちだな」
檜山「金持ちじゃねえよ」
森川「だって、傘なんかどうでもいい、って思うんだろ」
檜山「金持ちなら、ファミリーマートで360円の傘なんか買わねえよ」
森川「うちの傘立て、ビニール傘でいっぱいだよ」
檜山さんによる、森川さんとマネージャーの忘れ物話。
「『満天の星』の打ち上げだったんだけどさ。マネージャーも来てて、 森川に台本持って来てたんだ。で、終わって、俺と森川は方向が同じだから、 って一緒のタクシーに乗って、マネージャーは別のタクシーに乗って。 走り始めたら、俺の携帯が鳴るんだよ。出たらマネージャーで、 『檜山さん、そこに森川さんいますか』。 『ああいるよ』って言ったら、『僕、森川さんの携帯持ってるんです』。
そりゃたいへんだ、運転手さん、ちょっと戻ってください、というわけで、 マネージャーも車停めて待ってて、携帯受け取ってさ。森川の家に着いて、 じゃ、っていうときに、『台本もらった?』って聞いたら、『忘れた』」

めざせノッポさん
「檜山さんの車」「モナリザ」「ペコちゃん」などが候補に挙がった中、 お題に選ばれたのは、「ピカチュウ」。

「ピカチュウっていうと、大谷育江の顔ばかり浮かんで来るんだ」と、 困った様子の檜山さん。森川さんは相変わらず飄々と描き始める。
今、あれだけ街中にピカチュウ(の絵)が氾濫しているのに、 意外に覚えてないもんだね、というわけで、檜山さんは、 「しまった、見たこともない小動物を描いてしまった」と自分で言ったくらいで、 パーツは似ているのにいまいちちょっと違う感じでした。
森川さんは、最初から「似ている」ことなど誰も期待していない(笑)。 さらに「ピカチューって書こうと思ったら、 間違えて『チョー』って書いちゃったよ」ということらしく、 「ピカッチョー」と書かれた、正体不明の物体が。
「任天堂に言ってさ、新しいポケモンとして出してもらえよ」と檜山さん。

とし子のぶ子のテレビ相談室
会場から相談者を募り、とし子ちゃんもしくはのぶ子ちゃんが、 その悩みに答える、という企画。 とし子ちゃんものぶ子ちゃんも、メイクを落としてしまったから、ということで、 声だけの出演で舞台には登場しない。

最初の相談は、とても背の高い女性。森川さんが見上げるほどの高さで、 舞台に上がったとたんに、思わず後ずさりする森川さんと檜山さん。
とし子ちゃんに相談、 ということで森川さんがとし子ちゃんを呼びに舞台の袖に消えた後、 椅子に座る残ったふたり。
檜山「立ってたときにはあんなに背が違ったのに、今座ったら目の位置が同じだろ。 なんか、情けなくなっちゃったよ」
相談内容は、「カレシと別れてから変な男にばかりひっかかる」。
相手を男にとられたこともある、とのこと。ひえー(笑)。 相談者の彼女自身は、ニューハーフに間違えられることもあるらしい。 「カマがカマ飯食って、共食いだ」と言われたこともあるとか。
檜山「今、申し訳ないと思ったけど、『うまいな』って思っちゃったよ」
とし子ちゃんのお答えは、終始、「訴えちゃいなさい」。

次の相談は、「森川さんの歌をかけていると、60歳の母が一緒に歌う。 森川さんの歌を聴きたいのに」。
のぶ子ちゃんのお答えは、「森川の歌はキーが高いから、 血管が切れたりするとたいへんだから、あまりお年を召した方は歌わないほうがいい。 とりあえず森川の歌を聴くのを抑えて、他の人の歌を」。
「檜山さんの演歌を推奨する」ということで話がまとまりました。

それぞれ1曲ずつ、歌を披露。プレゼントも用意して来てくれている。

檜山修之
「勇者王誕生」 (「勇者王ガオガイガー」のテーマソング)
歌い終わったら、息が上がっている。「これ、疲れるんだよなー」。
プレゼントは、「ガンダムW」「第08MS小隊」のガンダム2本立て劇場公開映画の招待券。 檜山さんは、劇場公開映画の主役は初めてらしい。7月・8月・9月生まれの男性に。
その場で腕にしていたブレスレットを片方はずして、プレゼントの追加。 女性限定、10月,11月,6月の偶数日生まれでO型の人に。
12月〜5月生まれの人は、次のクリスマスのときまでとっておくそうだ。

森川智之
「Chance!」 (オリジナルアルバム「GARDEN OF EDEN」から)
プレゼントは、「ゴジラ」のポスター。映画館などに貼る大判のもので、 銀色のマーカーで書いたサインがカッコいい。
檜山さんを呼び出した後の会話。
森川「俺、この前もここでこの曲歌ったよ」
檜山「俺もだよ。同じ『ガオガイガー』の歌歌ったんだ」
森川「今、歌いながら、あれっ、って思っちゃった」

そして、ふたりで。
「果てしない道の彼方」 (「魔法少女ファンシーCoCo」から)
森川さんはこの曲のタイトルを、「忘却の彼方」と、 昨年夏「おまえら」第5弾で歌ったときと同じボケをかますが、 それを客席から指摘される。
「だからね、ボケじゃなくて、本当にそう思ってるんだよ、こいつ」
森川さんは歌詞を覚えていないらしく、カンペ持参。
「さわやかだよねー」「うん、さわやかだ」
そう、とってもさやわかな歌詞・メロディ・歌い方、の歌なんです、この曲。

エンディング
エンディング・トークは、車の話。
「おまえら」第7弾の「漫才寄席」でやったカーナビの漫才を短縮版で もう一度披露してくれる。前回は中央高速だったが、今回は六甲山に上る道筋。 中心的なギャグについては、第7弾「漫才寄席」のレポートをお読みください。

例の、「踏み込め」「蹴散らせ」「踏みしだけ」の漫才だが、 「踏みしだけ」などという言葉は、普通はあまり使わない。 森川さん、ノーブルな雰囲気を漂わせるだけあって、 素敵なボキャブラリーを持っているのね、と思っていたら、 その後で何気なく見ていた「ベルセルク」で、 「踏みしだけ」と号令をかけている団長を発見。
なるほどー。こういうところで聞いた言葉だから、印象に残っていたのね。

さらに、檜山さんの車の話。森川さんは、助手席に乗ると、 カーナビとかいろいろといじりたがるらしい。 曰く、「ほら、僕、スイッチがあると押したくなる性格なもので」。 人間誰しも多かれ少なかれそういうところはあるけどね。
檜山さん曰く。
「いくらいじるなって言ってもね。 『何、これ、何? テレビ? テレビ? 映らないの?』
『走行中は危険だから映らないんだよ。サイドブレーキ引かなきゃね』 って言ったらいきなり、『がーっ』、サイドブレーキ引こうとするんだ。 走ってるんだよ」
横でうなづいている森川さん。
「でさ、森川がそうやってサイドブレーキ、やっただろ。 そしたら、その後で、高木渉が、同じことやったんだ」

そして。
最初のトークのときに説明のあった、「インパクト王」。 舞台の上から客席を見たとき、目立って気になる観客がいることがある。 そういう人を選んで認定証をあげよう、というのが、「インパクト王」の 企画である、とのこと。
栄えある第1回インパクト王は、満場(といってもふたり)一致で、 「1列目にいた浴衣の女性」に決定。認定証が渡されました。

「おまえらーズ」という、「おまえらのためだろ」のメンバーズ組織について、 簡単に説明があり、檜山さん曰く、
「我々から見たら、今日ここに来てくださっている方は、 みんなもうすでに『おまえらーズ』なんですよ。後は、みなさんのほうが、 『自分はおまえらーズだ』と認めていただけるかどうかだけで。 そう思ってくれた方は、是非、『おまえらーズ』に入ってください」
なんか、今日、檜山さん、すっごいサエてるよね。元気だし、いいこと言うし、 森川さんより段取りよく進めるし、気軽に客席に降りて来てくれるし。

そんなこんなで、森川さんから、「この後罰ゲームをやります。 花道を作って、って言われていると思いますが、そこを練り歩きますから」と、 とーってもうれしそうにお知らせがあったときに、ちょっと顔を曇らせた(笑) のを除けば、檜山さんの笑顔いっぱいのまま、昼の部、幕。


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