森川智之プライベート・コレクション

「日俳連人気声優大集合 ボイス玉手箱3!」


東京国際アニメフェア2009「日俳連人気声優大集合 ボイス玉手箱3!」
日時: 2009年3月21日(土) 13:15〜14:35
場所: 東京ビッグサイト東6ホール(東京・台場) 特設ステージ
主催: 東京国際アニメフェア実行委員会・協同組合日本俳優連合
司会: 堀内賢雄・朴[王路]美
出演: 井上喜久子、かないみか、堀江由衣、浅野真澄、 関智一、速水奨、森久保祥太郎、森川智之、山寺宏一

前説
前説の担当は、マージ・シンプソン(一城みゆ希)。 結局この日、一城さんの声は、マージでしか聴けなかった。

オープニング
まずは司会のふたりが登場。スクリーンにキャラクターの絵が写り、 壇上のマイクでそのキャラでの台詞をひと言言ってから、舞台に降りてくる。
堀内賢雄: ジャミル・ニート(「機動新世紀ガンダムX」)
朴[王路]美: エドワード・エルリック(「鋼の錬金術師」)

ふたりでしばらく、共演した作品についてなどのトークの後、出演者を呼び出す。 登場は司会と同じく、キャラクターの決め台詞を言いながら。登場順で、
速水奨: マクシミリアン・ジーナス(「超時空要塞マクロス」)
かないみか: メロンパンナ(「アンパンマン」)
山寺宏一: スパイク・スピーゲル(「カウボーイビバップ」)
井上喜久子: ベルダンディー(「ああっ女神さまっ」)
森川智之: 片倉小十郎(「戦国BASARA」) 決め台詞は「政宗様は、この俺が守る」
堀江由衣: 本田透(「フルーツバスケット」)
森久保祥太郎: 茂野吾郎(「メジャー」)
浅野真澄: 孫策伯符(「一騎当千」)
関智一: 千秋真一(「のだめカンタービレ」)

ステージにはハイスツールが9脚用意されている。上手側に5脚、下手側に4脚。 上手に男性陣、下手に女性陣が、出てきた順に、中央から並んでいく。 全員揃ったところで、下手から、 浅野、堀江、井上、かない、速水、山寺、森川、森久保、関。
森川さんの衣装は、黒の無地の長袖シャツ、前は開けている。繻子織りのような、 光る感じの素材。インナーは白の細かいリブ入りのタンクトップもしくはTシャツ。 襟ぐりは大きくなかったが、身体にぴったりしていたので、タンクトップかも。 黒のスリムパンツ、黒のスニーカー。黒縁の眼鏡。シルバーのペンダント、 トップはクロス。左手首に黒のバンドの時計。「戦国BASARA」ステージは、 黒シャツの前を半分まで止めていたようだが、たぶん同じ衣装ではないかと。

司会のふたりはハンドマイク、他の出演者には個人用のマイクがないので、 真ん中に3本ほど立ったマイクスタンドのマイクを使う。なので、司会者以外は、 真ん中まで出て来ないと、いじられてもツッコミもできないため、 大げさなボディランゲージでアピールすることに。
堀内「この中で名前は言いませんけど、いろんなところに出て、 ギリギリまで来なかった人がいたんですけど。」
朴「ああ、森川さんですか。」
「名前言わない」意味がないんじゃ(笑)。 それに、30分前までこのステージにいたはずなんですけど。 打ち合わせに出てなかった、ってことなのかな。

一般参加企画
事前に公募した、男女各2名のの一般参加者が入場する。どちらも、 中学生以下の子供と、20歳前後の子、という組み合わせで選んであるようだ。
男の子のひとりはなんと6歳。物怖じせず堂々としていて、 ニコニコととてもかわいいが、いかんせん小さいので、大人のようには動けない。 登場するときも、もうひとりの20歳の男の子が連れてきていて、 最初は彼(女の子みたいに華奢で綺麗な子だった)が保護者なのかと思ったくらい。

それぞれ名前・年齢と、好きな声優やアニメを訊く。が、ここにいない人の名前や、 出演している人のいない作品ばかり。いれば、そのキャラの声でひと言、 という展開になったんだろうか。男の子は「ケロロ」が好きとのことだったのに、 11人もいるメンバーで、誰も出てないなんて!!(笑)
かろうじて、女性出演者のひとり(年長の子)が、森川ファンと判明。
堀内「じゃあ、森川くん、退場。」
やっといる人の名前を挙げてくれたのに、それですか、社長(笑)。

彼らはこれから、一般参加企画で、男性軍・女性軍で対決する。 賞品は、それぞれの役者が自分で持ってきたものの詰め合わせ。 森川さんが持ってきたのは、「花咲ける青少年」の原作本にサインを入れて。

大声コンテスト
声の大きさを測る機械を用意し、大声コンテスト。叫ぶ言葉は何でもいい。 中学生以下の子たちのほうが参加する。
まずは6歳の男の子だが、当然マイクに届かない。 最初はマイクを下げようとした速水さんだが、 いくら下げても彼の背の高さに合わせるのは無理、と思ったのか、 マイクの高さまで抱き上げる。 その様子は、あの速水さんのゴージャスさと不思議に合っていて、 ほのぼのとしていて素敵。男の子も、おとなしく抱き上げられていて、 しかもちょっと自慢気だったところもかわいい。
この後もしばしば、男性陣が甲斐甲斐しくこの子の世話をしているのが見受けられた。 森川さんも、後ろで待たせるときハイスツールに座れないから、と、 抱き上げて座らせていて、素敵なパパ…いや、お兄さんっぷり!?

声優陣にはハンデがあって、マイクからある程度離れないといけない。 その距離を示すテープを、朴さんとチイチくんが持っていたのだが、これで遊ぶふたり。 チイチくんなんか、森久保くんの発声の邪魔をしてしまったり。味方なのに。
全体的に男性陣が不調で、自信たっぷりで叫んでも、なかなか点数が出ない。 賢雄さんに、「役者として致命傷」とまで言われる始末。
森川さんは、賢雄さんに「エースが出ます」「頼むぞ」と言われつつ挑戦する。 「今行くよ」(なぜこの言葉(笑))と叫ぶが、結果は76点。 声でマイク壊した実績はどこに!?
どうも高い声のほうが感知しやすいらしく、 女性陣は点数が出ている(みんな100点以上とか)。 男性の最高点は男の子(確か160点ぐらい)のまま、100点がなかなか出ない。 ラストの速水さんが健闘するも、結局最後まで覆すことはできず、女性軍の勝ち。

昔話対決コンテスト
もうひとりの、20歳前後の参加者を加え、賢雄さんの決めた配役で、 昔話を演じる。

まずは男性軍が「ももたろう」。配役は、
ももたろう: 一般参加者
犬: 森川智之
猿: 森久保祥太郎
キジ・おばあさん: 関智一
鬼: 速水奨
ナレーター: 山寺宏一
森川さんの犬は、頭のてっぺんから出ているような声だった。

女性軍は「3匹の子豚」。
ナレーター: 一般参加者
ブー: かないみか
フー: 堀江由衣
ウー: 浅野真澄
狼: 井上喜久子

会場の拍手で勝敗を決める。ここは男性軍が勝ち、トータルでは引き分けに。 一般参加者は、賞品をもらい、ここで退場。

ドラマ
シナリオ担当は速水奨。「S.S.D.S.」を知っている面々にはわかるだろうが、 たぶん演じる人を充分に意識して書いた設定で、なかなかシュール。 賢雄さん曰く、「奨さんがこの人をこう思っていたのかがよくわかる」。

タイトル『デリシャス戦隊オイシンジャー推参』
おいしい食事など、一家団欒につながるすべてのものを禁止された世界で、 それに立ち向かうヒーローたちの物語。

デリシャス戦隊(レジスタンス)
 ケンタ浅野真澄
 サトウかないみか
 ミソノ井上喜久子
 ミツイ堀江由衣
 シオセ朴[王路]美
 スダ森久保祥太郎
 アブラタニ関智一
 コシオ森川智之
 ツユムラ、ナレーション速水奨
ホラー帝国
 国王ホラー1世堀内賢雄
 ホラー七将軍山寺宏一

この他にも、牢屋にいる老人たちを森久保くん・賢雄さん・速水さんで担当したり。 森川さんも、コシオの伝書鳩クーちゃんを担当。「クルックー」と、 高いかわいい声で鳴き放題(笑)。鳩のほうが先に出てきたので、 これが本役かと思ってた。台詞、「クルックー」だけ?、とか(笑)。 デリシャス戦隊の先鋒として、先に敵地に忍び込み、 老人たちを助けに飛び込んで来るのが、確かコシオの初登場。
コシオはどうも、このメンバーでは二枚目担当らしい。 アイドルポジションのミツイと恋人設定だし。 速水さんの、森川さんに対するイメージって、そうなの?(笑)
ちなみに、ケンタは男の子(名前からわかるか)、シオセもクールな男性。山寺さんは、 七色の声を使い分け、トウガラシだのゴマだのの悪役を一手に引き受けていた。 返事を7種類の声で続け様に言うシーンもあり、さすがとしか。

名前からわかるように、デリシャス戦隊はそれぞれ、調味料をもじった名前で、 それを活かした活躍をする。シオセとアブラタニで、ゴマ将軍を、 ごま塩とごま油にして倒したり。自分たちも消費されちゃうんだけど。 コシオはケンタと一緒に国王のもとまで攻め入り、ケンタにゴーグルと鼻栓をさせて、 国王をくしゃみ漬けにして散っていったのだった…。
結局、ホラー1世はケンタの父だということが判明。ホラー1世の母役で、 たてかべ和也がサプライズゲスト。たてかべさんは、初めておばさん役をやったらしい。 ホラー1世も家族団欒の幸せを取り戻して、ジ・エンド。

30分ほどある大作で、舞台に置かれた4本のマイクに、入れ替わり立ち替わり、 入っては退き、を繰り返しつつ、芝居を進めていく。
後で挨拶のときに森久保くんも言っていたが、ふだんスタジオで彼らが繰り広げている、 華麗なマイク前プレイを見られたのは、とても興味深く、貴重な経験だった。 イベントとかでの舞台上のアフレコというと、 たいがい人数分のマイクが用意されているから、 入れ替わり立ち替わりの様子は見られることはほとんどないし。

エンディング
まずは全員に、ドラマの感想を訊く。森川さんは、
「鳩までやらせていただいて、びっくりしました。ありがとうございました。」
他にはチイチくんが、「たてかべさんがいると、今やってる役から、 ちょっと怖い」と言ったことで、たてかべさんが反応、 ジャイアンとスネ夫の即興の掛け合いが実現する。 チイチくん曰く、「世代を超えた掛け合い!」。

最後のご挨拶に、と、日俳連の副理事長、羽佐間道夫が登場する。 このステージは日俳連の声優たちの手作りとのことで、 呼び出したスタッフの中には、堀之紀や一城みゆ希の姿も。
公演予定時間が過ぎてしまい、切り上げようとする賢雄さんを尻目に、 「10分ぐらい押しても大丈夫だよ」と、 出演者ひとりひとりに声をかけていく羽佐間さん。
羽佐間「森川はつい最近まで金髪だったんだよ。どうしたの? 真面目になった?」
森川「もう40過ぎたんで。」
羽佐間「40過ぎたのか。子供、何人?」
羽佐間さん、なんということを(笑)。森川さんも面食らったのか、 「犬が1匹」とかでかわす余裕もなかったらしく、即答で、
森川「いませんよ!!」

最後には、かないさんに「この空気をどうするんですか」と言われつつ、 無理矢理ぶった切るようにまとめて終わり。
前回までは2時間だったようだが、今回は1時間20分で、かなり駆け足だったが、 さすが豪華メンバーの手作りイベント、見どころ聴きどころが満載だった。 返す返すも、人数分のマイクがなく、クロストークが聴けなかったことが残念。

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